2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

妙本寺まで,今日は宵闇散歩.除夜の鐘の告知が惣門に.参拝者に鐘をつかせてくれるようです.除夜の鐘が全国的なものになったのは,それほど古いことではないようです. その前は,朝晩に撞く「百八の鐘」という習慣があったとのことで,全国的になったのは,NHKの「除夜の鐘」というラジオ番組のおかげという記事がありました.かなり信憑性が高そうです. 除夜の鐘は暗い遠いい空で鳴る。 千万年も、古びた夜よるの空気を顫(ふる)わし、 除夜の鐘は暗い遠いい空で鳴る。---中原中也(1938)  

大晦日の今日もまた,夕方散歩は妙本寺まで.かなり時間が遅くなってしまったので,宵闇散歩です. 惣門に立てかけてあるのは,除夜の鐘の告知.妙本寺は,参拝者に鐘をつかせてくれるようです.ずいぶん前になりますが,他のお寺で撞いたことを懐かしく思い…

鎌倉の社寺では、新年の初詣の準備が進んでいます.妙本寺散歩コースで通る本覚寺では,初えびす(正月三が日)と本えびす(1月10日)のためのテントがたてられ,幕が張られていました.本覚寺の恵比須さまは,寺院の歴史より古いものですが,祀ってある夷堂は,神仏習合,そして神仏分離令の歴史を背負った建物: 神仏分離令で一端近くの神社に合祀されたものが1980年に再建された.初えびすにはまだ行ったことがありません.新年には出向いて,お店の繁盛を願ってこようかと思います.

妙本寺まで,行ってきました. いつもの散歩コースの一つで,行きか帰りの少なくとも一回は通るのが,日朝さま(本覚寺)の境内. https://www.navitime.co.jp/maps/poi?code=02301-000650 https://www.kcn-net.org/kokenchiku/hongakuji/hongakuji.html 何…

里芋が美味しい季節です.最近は里芋の「肉ジャガ風」にはまっています.サトイモの歴史は古く,縄文後期から弥生前期には渡来.以来,農耕儀礼,儀礼食に多く用いられ,今でも,月見には欠かせません.正月のお供えにも.英語ではTaro.アフリカ,オセアニアの熱帯から温帯地方を中心に広く栽培されています.  里芋のこの新芋の胡麻あへはとろりとろけて口にのこらず 吉植庄亮  里芋の汁あつくして父と吸う夜目にふるるもの皆秋となる 馬場あき子

煮ころがし,胡麻和え,筑前煮,芋煮 ---- 里芋が美味しい季節です. 最近は,この里芋でつくる肉ジャガ(サトイモですから,「肉ジャガ風」と言われているようです)にはまっています.炒めることで里芋の煮崩れと表面のヌメリを抑えるのがポイントの一つか…

カリフラワー 久しぶりに購入しました.スーパーには紫色のものも販売されていました.品種としてはグリーンやオレンジも.英語cauliflowerの元々の語源はラテン語caulis(キャベツ)とflōs(花).その名の通り,キャベツと同種です.「花蕾が肥厚化したものがブロッコリーに分化し,カリフラワーは原始型ケールからの変異種とされている」とありました.確かにブロッコリーの方がビタミンやたんぱく質が多いといえますが,カロテンを除いた栄養素はブロッコリーと大きな違いはないといってよいかと思います.

カリフラワーを購入.久しぶりです. すこしオレンジ色がついているように見えます. スーパーには紫色のものも販売されていました.右の写真はブロッコリー. 品種としてはグリーンやオレンジもあり,これらは人気が出そうな気がします.特にオレンジは私好…

Natureによれば,中国では「今後数か月の間に100万人の死者がでる可能性がある」とのこと.世界の不安定要素がまた一つ増えることに. 一方,新型コロナによる死者総数で独走状態にあるアメリカ.スピードは遅くなっているものの,今でも1日300人を超える方が亡くなっています.しかし,日本と同じく,この死者の数はあまり話題にされていないようです.「一日数百人の死という値を,バックグラウンドノイズのようなものとして,国として全く見ないことを好むからである」(ニューヨークタイムズ ニュースレター)

新型コロナウイルスによる日本の死者が,過去最高を記録しそうなことを昨日のブログで取り上げました. 今日の話題は海外編.中国とアメリカです. 1. 中国 「ゼロコロナ政策」を撤廃した中国の感染拡大は爆発的で,1日あたりの新規感染者数は100万人を超え…

新型コロナウイルスによる死者数が連日300人を超えています.1日死者数の7日間平均は,第7波のピークに近づきつつあります.日本の人口あたり1日死者数は,世界の国・地域で12番目.G7ではトップ.しかし政府も自治体も,さらにはほとんどの国民も「この程度の死者は仕方がない」と思っているように見えます. どこか間違えている/間違えてしまったように思います.

クリスマス・正月という華やいだ気分に浸りたい中, 新型コロナウイルスによる死者数が連日300人を超えています. https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221224/k10013933811000.html https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221225/k10013934331000.html https:…

鎌倉から富士山を望む 妙法寺の裏山から富士山を眺めて,清々しい気持ちでかえってきました.苔階段でよく知られる妙法寺は,お隣の安国論寺と並んで,海が見える裏山をもつ寺院です. 苔階段の楓は,もともとあまり色づかない品種なのか,こんなに暮れも押し迫った時期になってようやく紅葉してきていました.富士山を展望できる護良親王(大塔宮)の墓まで,階段を二つと坂道. ようやくたどり着いて街を見渡すと,右手彼方に富士山!

よく晴れた冬の鎌倉.妙法寺の裏山から富士山を眺め,清々しい気持ちで戻ってきました. 鎌倉と富士山 鎌倉観光公式ガイドには,次のような紹介文が掲載されています. https://www.trip-kamakura.com/feature/4212.html 山と海に囲まれ,寺社仏閣が集中する…

パリのクリスマス・ウィンドウディスプレイと伝統的なクリスマスディナー パリのクリスマス・ウィンドウディスプレイは,パリ市民,観光客が楽しみにしているクリスマスイベント.ラファイエットとプランタンでは,人形によるクリスマス物語が展開されます.フランスのクリスマスのディナー「レヴェイヨン」は,真夜中の教会の礼拝から戻った後に食べるのが伝統.アペチティフに始まり豪華な前菜にはフォアグラも.メインディッシュはローストシャポンやターキーなど.伝統のデザートはビュッシュ・ド・ノエル.

昨日,NHKBSを何気なく見ていると,パリのクリスマス・ウィンドウディスプレイ制作に携わる職人を追った番組を放映していました. 2003年の番組でしたが,代表的デパートメントのラファイエット&プランタンのクリスマスディスプレイにかける職人たちの情熱…

強い寒風の吹く冬晴れの日の散歩.鎌倉鶴岡八幡宮とおんめさま(大巧寺)へ行ってきました.強い風の中,鳶は青空を舞つていましたが,鳩は一列に並んで風を避けていました.そんな極寒の12月の一日でしたが,おんめ様には早くも臘梅が開花.  なにゆゑに慰まぬかとわれを刺す寒風にやがて麻痺してしまふ 北沢郁子  うつし手に折るとも素心臘梅は神のいろをぞ咲くやこの花 高橋幸子  枯芝に垂りたる梅の錆枝にひたき啼きゐて冬晴れの風 若山牧水

日中,ほとんど雲のない晴れた日でしたが,北風が強く,肌を刺すような冷たさでした. 冬とはいえ,12月の鎌倉でこの寒さは久しぶりのような気がします. 日本海側は災害並みの豪雪だとか.被害が少ないことを祈ります. そんな,強い寒風の吹く冬晴れの日の…

鳥の眠り方  片足で立って寝ている鴨を三渓園で見ました.いつも片足で眠るのでしょうか?調べてみると,座って眠る場合も,泳ぎながら眠る場合もあるようです.時には横になることも.しかし,片足睡眠はごく普通の眠り方のようです.木に止まる鳥は止まったまま眠ることができます.鳥の眠り方が人間と大きく違うのは,脳の半分だけ眠らせることができる点.しかも,その程度を自分でコントロールできるとのこと.凄いとしか言いようがありません.

昨日,三渓園の大池で,沢山の鴨に会いました. 鳥には全く疎いので,確信は持てませんが,多くはカルガモかと思われます.くちばしの黄色い色があまり目立たなかったので,間違えているかもしれません. 何羽かは陸に上がって,眠っているものも. その眠り…

師走の三渓園: 買い物ついでに,横浜三渓園を散策してきました.今日は,師走の三渓園の写真の羅列です. 三溪園は生糸貿易により財を成した実業家 原 三溪によって,1906年(明治39)5月1日に公開されました. 175,000m2に及ぶ園内には京都や鎌倉などから移築された歴史的に価値の高い建造物が巧みに配置されています.(現在,重要文化財10棟・横浜市指定有形文化財3棟) 

今日は,横浜に買い物.ついでに三渓園まで足を伸ばし,師走の景観を楽しんできました. 三渓園は,春の桜,初夏の花しょうぶ,秋の紅葉がよく知られた公園.園内には京都などから移築された建物が巧みに配置され,ゆったりと楽しめる場所です. 以下,今日…

キジバト,ヤマバト,ハト(2) 親しまれている鳥はと.名前の響きもいいですね.漢字は二つあって鳩と鴿.後者はあまり使われませんがドバトをかなり限定的に意味しているようです.英語もDoveとPigeonの二つありますが,互換性のある名前で違いはないとのこと.ただし,ついて回るイメージには違いがあるので使い方には注意が必要.ドバトが家禽化されたのは紀元前エジプト.以来,人と様々な交わりが記録されています.  朝籠り鳴く山鳩はわが胸にひそむこだまを知るごとく鳴く 三木アヤ

ハトは,最も親しまれている鳥の一つといえます.ハトという名前の響きもいいですね. 語源については,日本語源大辞典(小学館)には10の説が併記されていますが,よくネット上に取り上げられているのは,大言海等に記載がある「羽音ハタハタトの略か」説.…

キジバト,ヤマバト,ハト(1)  紅葉も最終盤の鎌倉明月院.本堂の裏の菖蒲園の光景は,冬に入ったことを感じさせるものでした.その一番奥の,アジサイの苗木を育てている一角に,つがいのキジバトが仲良くエサを探していました. 古畑の岨(そば)の立つ木にゐる鳩の友呼ぶ声のすごき夕暮れ 西行  飛びかける八幡の山のやま鳩の鳴くなる声は宮もとどろに 源実朝  入日さす山下かげのむら柴に鳩なきかはす秋の夕暮れ 藤原為家

朝晩の寒さが身にしみる昨日今日でした.冬が一気にやって来た気がします. 金曜日に訪れた鎌倉明月院の紅葉も最終盤.人が少なかったこともあって,寂しさをおぼえる景色. 本堂の裏の菖蒲園の光景は,冬に入ったことを感じさせるものでした.見方によって…

カブ/蕪(4) カブは,中国を経て日本にやってきた野菜ですが,原産地は,ヨーロッパあるいはシベリア温帯に渡る地域とされ,世界中で食べられています.和・中華・米英の料理を調べてみると---米英ではローストやグラタンにも.カブの栄養を大根・ほうれん草と比べてみると,根(胚軸)には,カリウム・ビタミンC,カルシウム,食物繊維が大根と同程度あります.一方,葉にはほうれん草と同等の栄養が.根と一緒に食べたいものですね.  前畑にふかぶかと山の日がぬくし老(おい)が着ぶくれて蕪(かぶら)をひくも 臼井大翼

今では一年中食べることができる「カブ/かぶ(蕪,蕪菁)」ですが,11〜12月のものが甘くて最も美味しいと思います.皆さんは? カブは,中国を経て日本にやってきた野菜ですが,原産地は,ヨーロッパあるいはシベリア温帯に渡る地域とされ(ニッポニカ),…

カブ/蕪(3) 様々な話題(基本情報). ▽カブは「春まき」「秋まき」の二度が基本.冬取り/夏取りには適した品種が. ▽カブ栽培を持統天皇が奨励した記録が,日本書紀に ▽ちょっとした不思議:カブの漢字表記 蕪/蕪菁/菁 ▽カブ.食べている部分は「根」ではない. ▽カブの学名は,Brassica rapa var. rapa.Brassica rapaには,沢山の野菜が.とても同じ種とは思えません.

今日は,カブ(蕪・蕪菁)の話題,ア-ラ-カルトです. 基本情報に当たりますね.大部分が、既に何回か取りあげた話題になります. ▽カブ栽培は「春まき」「秋まき」の二度が基本とのこと. やまむファームの解説は次の通り. この解説で「秋まき1」としてい…

カブ/蕪(2)  「温海(あつみ)かぶ」:鶴岡市の山間部で栽培されている伝統野菜.栽培方法がユニーク.焼き畑農法でつくられます.無肥料・無農薬で栽培した「特別栽培農産物」に. NHK新日本風土記「山形 庄内」で取り上げられました.「(焼き畑は)「やってて面白いし,食べてもうまいし.昔からの伝統みたいなもんだから,やっぱり,つづけてほしいわな.ああ,なにもかも忘れられるな.山はいいわ.」「食材の味が違うんだよね.普通の在来種で無いのは,形と色は野菜だけど,香りとか匂いとかは薄くできてる」

昨日に続き,「カブ/ 蕪」を取り上げようとパソコンに向かって,バックグラウンドTVをNHKBSPに合わせたところ,始まったのが,新日本風土記「山形 庄内」. 始めに取り上げられたのが,なんと蕪=「温海(あつみ)かぶ」. 急遽,今日は「温海(あつみ)かぶ…

カブ/蕪(1) 「あやめ雪」という美しいカブを購入しました.スープにしても漬物にしても美味しいカブです.大根より古く渡来したカブ.日本書紀では,「蕪菁(あをな)」と記載され,持統天皇が五穀の助けとする作物として栽培をすすめたとのこと.新しい品種が開発され,一方では,各地方独特の品種が沢山あって,現在でも栽培がすすめられています.野沢菜の漬物や聖護院かぶの千枚漬けは全国にその名を知られていて,スーパーでも販売されていますね.各地の特産のカブの画像を集めてみました.

冬野菜が美味しい季節になりました. 今日は,カブを購入.「あやめ雪」という美しいカブ.昨年味わって,スープにしても漬物にしても美味しいことを確認. (写真には一つだけ黄カブが混ざっていますが二色のものがあやめ雪) サカタのタネのランキングでは…

鴨・家鴨を詠んだ短歌(2)  鴨は,人間に最も身近な水鳥といえるのではないでしょうか.多く飛来し,飼育したり猟の対象としたり.そして食べて美味しいとされ,肉・卵を利用するために家禽となったのがアヒル(家鴨). 遠つあふみ浜なのみ湖(うみ)冬近し真鴨翔(かけ)れり北の昏(くら)きに 北原白秋  胴体は笑いの充まんかなしげに首ふり首ふりアヒルは走る 加藤克巳   

鎌倉八幡宮源氏池に今浮かぶ鴨は,オナガガモ. 北の地からやって来ました.最近著しく増加している種とのこと. 鴨(:カモ科カモ亜科に属する鳥の総称)は,人間に最も身近な水鳥と言ってもいいでしょうか. 多くの種が,群れで飛来するばかりか,カルガモ…

鴨を詠んだ短歌(1)  冬場の鎌倉八幡宮・源氏池は鴨の池になっていました.名前を調べてみると「オナガガモ」.雄と雌は異なる装い.北の国からやつて来た渡り鳥. 葦辺行く鴨の羽がいに霜降りて寒き夕べは大和し思ほゆ 志貴皇子   起きながら明かしつるかなともねせむ鴨の上毛の霜ならなくに 和泉式部  あし鴨のよるべのみぎはつららゐてうき寝をうつす沖の月かげ 藤原定家

先日訪れた,八幡宮の源氏池は,鴨の池になっていました. 正月の池にはカモメも沢山混じつていましたが. 鳥に全く疎い私には,何という名前の鴨か分かりません. 雄と雌は,異なる装い. ネットを調べた結果,オナガガモと判明. https://ja.wikipedia.org…

枯蓮  鎌倉八幡宮源平池へ「枯れ蓮探し」に出かけたのですが,案の定,鎌倉一の観光地の枯れ蓮は,すっかり刈り取られていて,痕跡さえみつかりませんでした.枯蓮は正岡子規以降,俳人が好むテーマとなり,また与謝野鉄幹の詩「敗荷」:「 夕(ゆうべ)不忍の池ゆく  涙 おちざらむや  蓮折れて月うすき---」が.短歌で取り上げられることは少ないとのこと.  茎折れて水にうつぶす枯蓮の葉うらたたきて秋の雨降る 橘曙覧

昨日は,三時過ぎに八幡宮へ散歩. 鎌倉一の観光の名所.最近は平日でも混雑しているのですが,日曜の三時過ぎは意外なほど人が少なく,混雑嫌いには狙い目の時間帯. 目的は「枯れ蓮探し」というややマニアックなもので,源平池が探す対象.しかし--- 案の…

枯れ芒,枯れ尾花を詠った短歌(1)  芒,薄は,元の漢字の意味に「すすき」はありません.枯芒/枯尾花は,俳句では「三冬(さんとう)」の季語で,俳句では好んで詠まれてきました. ともかくもならでや雪の枯尾花 芭蕉  そして「船頭小唄」は高齢者なら誰でも知る歌. 枯すすき折穂なびけり人住めり崖の片側土くずれして 岡麓   枯尾花いまだ枯穂を振れる根には最早今年の芽や萌えつらむ 尾山篤二郎

今日も,昼間はそれほど寒くはなかったのですが,夜になると冬を感じさせてくれます. 昨日から取り上げている枯芒/枯尾花. 改めて,芒,薄,尾花を辞典/字典で調べてみると---いろいろなことが分かります. 芒(字源) なりたち篆文 形声。艸と、音符(バ…

枯れ芒,枯れ尾花を詠った短歌(1)  枯れ木立や落葉,冬枯れは見る人の心に訴えるものがあります.実朝・後鳥羽院も,その姿に想いを重ねています. 今日は,枯れ芒を詠つた短歌を取り上げます. 朽ちもせぬその名ばかりをとどめ置きて枯野の薄形見にぞ見る 西行  花すすき枯れたる野辺に置く霜のむすぼほれつつ冬は来にけり 源実朝  霜枯の尾花ふみわけ行く鹿の声こそきかね跡は見えけり 後鳥羽院

枯れ木立や落葉の話ばかりですが--- 今日もまた.すみません. しかし, 枯れ木立や落葉,冬枯れは見る人の心に訴えるものがあります. 今日は,枯れた芒(薄)を詠つた短歌を取り上げます. 実朝,後鳥羽院.現在の大河ドラマで脚光を浴びている歌人も「花…

枯木立・枯枝・裸木・冬枯を詠んだ短歌(2)  「葉を落とすメカニズム」は,かなり分かっていて,高校の生物でも習います(アブシシン酸とエチレンが協調的に作用⇒落葉). 枯原の夜靄(もや)のなかに影太く立つ裸木にあゆみ近づく 長谷川銀作  枯枝の影をふみつつ歩み行く吾の今宵を知る人はなし 近藤芳美  姫沙羅も橅もはだか木雪上にみるものなべて簡淨なりき 川口美根子 

今年もあと約三週間. わが家でも,新年向けのハボタンも植え終わりました. ナンテンは,赤い実をたわわに実らせています.先日雀がきていましたが,被害はほとんど受けていません. 庭の柿や梅は,かなり前から葉をすっかり落として,「枯木立」に. 「落…

鎌倉光則寺・冬の入り口 / 枯木立・裸木・冬枯を詠んだ短歌(1) 冬の入り口の植物たちの画像を載せておきます:紅葉/黃葉,万両・千両,山茶花,蜜柑,石蕗,ネリネ. あはれみし袖の露をば結びかへて霜にしみゆく冬がれの野ベ 西行  枯木立心々のはなれたる二人は添ひて道を歩めり 佐佐木信綱  裸木に花はひそかに咲きてあり地の上(へ)の影のゆれ動くかな 土屋文明

今日は昼間よく晴れて過ごしやすかったのですが,朝晩の寒さは,冬を感じさせます. 紅葉も見納め,ということで,先日訪れた,鎌倉光則寺の画像を載せておきます.冬の入り口の植物たち: 紅葉/黃葉,万両・千両,山茶花,蜜柑,石蕗,ネリネ. 光則寺の代…

十二月・師走・極月を詠んだ短歌  陰暦12月の呼称/異称は、誰もが知る「師走」.陽暦でも借用されています.極月とも.  牕(まど)の外は 師走八日の朝の霜.この夜のねぶり 難かりしかも 釈迢空  綿菓子のはかなき嵩(かさ)をあきなふや師走の空の無限に碧し 馬場あき子  極月の水にしづめる青砥石引上げて砥ぐ霜の柳刃 馬場あき子  恋をすることまさびしき十二月ジングルベルの届かぬ心 俵万智

12月に入って,一週間. わが家の冬の定番ビオラの苗を植えて二週間.大分育ってきています. 陰暦12月の呼称/異称は、誰もが知る「師走」.陽暦でも借用されています. 語源としては「師(僧)が忙しく走り回る月」説が広まっていますが,「為果つ月(一年の…

紅葉はそろそろ見納めのこの時期,新型コロナ第8波の感染拡大が続いています. 第7波ほどの急激な感染者増は,いまのところ見られていないのがやや救い.日本の感染者は,確定した人だけで2500万人,人口の20.5%.最近公表された抗体検査で見た感染率は26.5%.「気づかずに、あるいは診断されずに感染している人が数百万人いる事になります」.なお,この程度の感染率では「ハイブリッド免疫」獲得にはほど遠く,「よそはよそ、うちはうち、ということで日本に合ったペースで緩和を進めていくことが重要」(忽那賢志)

12月に入ってそろそろ一週間.紅葉の見頃もそろそろおしまいですね. 鎌倉長谷寺(長谷観音)の紅葉は見事でした.お隣の光則寺は,のんびり楽しむには最適なお寺. (長谷寺の紅葉:塀の外から撮影) (光則寺の紅葉) 新型コロナ第8波の感染拡大が続いて…

NHKBSP「ガイロク(街録)」から これからの人生をどう生きようかと悩んでいたとき,ラジオからある曲が流れてきました. 「暗い部屋で,FMラジオですよ.何ですかね,こう,暗闇の中から,温かいものが立ち上がってくるみたいな,『大丈夫,誰かがあなたを呼んでいるから元気を出して』っていうメッセージがあって」 彼女は,下北沢にホリーというバー(Bar Holly)を開きました.しかし,そう簡単にはいきません.---彼女は,生の"Calling you"を聴きに行きました.数日後,彼女のバーに,一人の女性が

寒い中,わが家の日本水仙が開花.今年は早いように思います. 今日の話題は昨日に続き,NHKBSP「ガイロク(街録)」から,ちょっといい話. この歌を知っている方には,とりわけ心に沁みるかと思います. https://www.youtube.com/watch?v=BpuE_0MafLI www.…

鎌倉妙法寺+NHKBSP「街録-母の手紙」  妙法寺階段を覆う楓は,あまり紅葉しないタイプで,紅葉は見られず. 少し残念でしたが,相変わらずの雰囲気は満喫できました. ガイロク「母の手紙」:手紙を読む度に,あ,そうだ.私は母が死ぬ気で産んで育ててくれた.育ててくれてるんだから,こんなだらだらしてたら時間がもったいない.とか思って

昨日,散歩は,「やや遠出コース」の安国論寺まででしたが,そのお隣の妙法寺にも立ち寄りました. 妙法寺は,何と言っても苔階段. ただ,苔階段の上方を覆う楓は,あまり紅葉しないタイプで,紅葉は見られず. 少し残念でしたが,相変わらずの雰囲気は満喫…

安国論寺へ / 銀杏落葉を詠つた短歌  安国論寺へ散歩.山門脇の大銀杏は既にかなり散っていて,落葉が積もるように敷石を覆つて美しさを演出.市天然記念物の山茶花はまだかなりは名を残していて楽しむことができましたが,裏山へ続く道も落葉で埋め尽くされていました. 金色のちひさき鳥のかたちして銀杏散るなり夕陽の岡に 与謝野晶子  かがまりて銀杏の葉ひろふまだ二歳 ほらほらこんなに大きいよ 島有道  

12月に入り,冬を感じる日が多くなりました. そんな中,今日の散歩は「やや遠出コース」をとって,安国論寺まで行ってきました. 日蓮が立正安国論を書いたと伝えられる場所に立てられたお寺. 今年4−5回目になるでしょうか.本ブログでも二回取り上げてい…

今年になってからの新型コロナウイルスによる死者の総数が3万人を超えました.昨年の自殺者の総数(死因第7位)を上回る数です.第8波の死者は,まだ増加し始めたばかりに見えますが,既に昨年までの最多死者を記録した第4波のピークをかなり上回ってしまいました. このまま,第6波,第7波を上回る死者を出してしまうのでしょうか?死者数のアナウンスがほとんどされないことに疑問を感じます.頼みのワクチン接種はあまり進んでいないようです.効果が高いとされるパキロビッドの使い勝手や配布体制の整備にも問題がありそう.

新型コロナ第8波の到来が報道されています. 11月,今年になってからの新型コロナウイルスによる死者の総数が3万人を超えました. https://ourworldindata.org/explorers/coronavirus-data-explorer? この数(31260人)は,昨年の自殺者の総数(30707人)を…