2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧

トウモロコシの伝播と栽培種の起源/玉蜀黍(とうもろこし)を詠んだ短歌3  アメリカ大陸から,いわゆる「コロンブス交換」で世界に広がったトウモロコシは,その後,世界に広まり,現在,最も多くの人が主食としている作物となっています.アメリカ大陸でのトウモロコシの起源については,現在,かなり解明され,原種としてバルサス・テオシントが同定され,また,約9,000年前に一度だけ栽培された品種が,その後,南北のアメリカ大陸全体に広がったことがわかっています. 枯れながら玉蜀黍も稔るべし寂しき雨と思ひつつ寝る 近藤芳美 

今日の藤沢は晴れ, 関東地方の梅雨明けは,7月22日頃と報道されていますが--- https://tenki.jp/forecaster/tanaka_masashi/2024/07/04/29434.html 向こう一週間の藤沢市の天気予報:傘マークは1日.しかも一時雨かもしれないという閉じたマーク. ほとん…

でん粉からつくられる「糖化製品」と「加工でん粉」  輸入トウモロコシの3/4は飼料として消費され,2番目がコーンスターチ用.コーンスターチの80%は,「糖化製品」「加工でん粉」に.糖化製品のうち重要かつ多量に作られているのが異性化糖.ぶどう糖と果糖が混合した液状の糖で,例えば,清涼飲料水には砂糖の1.8倍用いられています.一方,日本人の1日の加工でん粉の消費量は約8グラムと試算されています.輸入トウモロコシの加工製品を知らず知らずかなり大量に摂取しているのが私たちの食生活と言えます.

夏の風物詩ともいえるトウモロコシ. スーパーで売られ,また焼きトウモロコシとして縁日に並ぶのはスイートコーンという種類.輸入量はゼロではありませんが,ほとんどが国産でまかなわれます. https://www.alic.go.jp/content/001165977.pdf 一方,日本は…

玉蜀黍(とうもろこし)を詠んだ短歌2  スーパに並ぶ玉蜀黍はスイートコーンですが,世界最大の生産国アメリカの99%はデントコーンと呼ばれる品種.家畜の飼料に使われる他,エタノール,甘味料,コーンスターチなど,多くの製品がデントコーンから作られています. しんしんと幅広き街の/秋の夜の/玉蜀黍の焼くるにほいよ 石川啄木  玉蜀黍(もろこし)の穂は思ふことなきやうに夕日の風に揺り眠るかな 島木赤彦  雨こぼす唐もろこしは頭毛(かしらげ)のまだ軟(やはらか)きうすみどりかな 山下秀之助

今日も曇空.夕方散歩の頃にはポツポツ雨が. 近くの児童公園の植栽は,なかなか良い選び方がされていて,3-4株の木斛と,合歓木が植えられています.木斛は,花が咲き始め,合歓木は盛りをやや過ぎましたが,美しく夕方の空に灯火を掲げていました. 今日…

玉蜀黍(とうもろこし)を詠んだ短歌  江の島島内のお店には焼き玉蜀黍が,青果店には,生の玉蜀黍が並ぶ季節です. 唐黍(もろこし)の焦げしを嚙めば幼き日幼きかをり胸に沸きくる 窪田空穂  唐黍の花の梢にひとつづつ蜻蛉(あきつ)をとめて夕さりにけり 長塚節  ありがたや玉蜀黍(たうきび)の実のもろもろもみな紅毛(こうもう)をいただきにけり 斎藤茂吉  病める兒はハモニカを吹き夜に入りぬもろこし畑の黄なる月の出 北原白秋

梅雨の空の下,今日の散歩は,弁天橋を渡って,江の島の島内まで. 橋をわたって直ぐのお店には,焼きはまぐり,焼きいかに混じって焼きトウモロコシが売られていました. 全く注意したことがなかったのですが,焼きトウモロコシは冬でも売られているのでし…