鎌倉にいた頃は最も良く訪れた散歩コース:日朝様(本覚寺)-おんめ様(大巧寺)を,何週間ぶりかで歩いてきました.
日朝様の花といえば,春の枝垂れ桜,夏の百日紅.
今日の百日紅は満開直前といったところでしょうか?
栴檀は私が大好きな木.しかし,ほとんどの人が見向きもしない.今は青い実が大きくなっています.
おんめ様では,ムクゲが元気に花をつけています.
シュウメイギクは蕾が大きくなってきていました.もうすぐ開花するでしょう.
こちらはもうすぐ色づきはじめるコムラサキ.
(名札はムラサキシキブになっています)
色づいているのはユキヤナギの実.テイカカズラはまだ青い実のまま.
他の場所ではほとんど見かけない花たち:
ミズヒキは,雑草かとも思いますが,少なくとも整備されたお寺にあれば,抜かずに残してあるか意図的に植えたかのどちらか.
オミナエシの花は,いつ見てもかわいらしいと思います.
蓮は水鉢で育てている寺院がとても多く見られるようになりました.
蓮は,その下のギボウシともども,寺院の定番の花と言っても良いかと思います.
手水場の横には,トクサが植えてあります.
あるだけで日本庭園の雰囲気を醸し出す植物かと思います.
(古今短歌歳時記より)
竪(たて)川の流れ溢れて君が庵の庭の木賊に水は越えずや 正岡子規 竹の里歌
鬼怒川の土手の小草(おぐさ)に交りたる木賊の上に雨霽れむとす 長塚節 長塚節歌集
白き猫庭の木賊の日たむろに眼はほそめつつまだ現(うつつ)なり 北原白秋 雀の卵
研ぎ果てておのれ細りし百千の木賊束ねよ秋の夕べは 安永蕗子 冬麗
木賊むら蜥蜴いかなるいとなみに生きて涼しき風渡るらむ 馬場あき子 晩花
https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/10/14/151755
https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2017/08/27/025430
トクサは,以前は研磨に用いたそうで,漢字「砥草」はその用途から.
https://ja.wikipedia.org/wiki/トクサ
また,薬効が知られていて,生薬名は「木賊(じゅうぞく)」.そのため.「木賊」をトクサとも読むように.
https://www.pharm.kumamoto-u.ac.jp/yakusodb/detail/006807.php
トクサはシダ類に分類されます.
トクサ綱 Equisetopsida,トクサ目 Equisetales,トクサ科 Equisetaceae,トクサ属 Equisetum,トクサ E. hyemale,
スギナと親戚筋になります.ツクシと似ていますよね.