神話

ザクロの園芸品種を集めたが一画が大船フラワーセンターにあります.日本でザクロの実があまり好まれなかったのは,鬼子母神の仏教説話が広まったせいとされていますが,本来,鬼子母神が持つザクロの実は吉祥果=めでたい果物.ギリシャ神話でもザクロは冥府の果物とされることがありますが,最高位の女神ヘーラーを象徴する果物.「赤い種が,女性の懐妊する力を象徴している」と考えられています. まなじりを上げておもえば短か夜を柘榴の花の散りつくす風 馬場あき子

大船フラワーセンターには,ザクロの園芸品種が集めてある一画があります. 花を愛でる品種で,花の時期にここを訪れたのは初めてのような気がします. 「天絞り」「葉絞り」「後絞り」「白絞り」などと命名されていました.ザクロの花がとても愛されていた…

アルテミス(12) ギリシア最大最古の古典『イーリアス』では,アルテミスはアポローンらとともにトロヤ方に味方します.そして,ギリシャ方に加勢したヘーラーにたたかれるという場面が描かれています.ヘーラーは,ゼウスの妻というだけではなく,圧倒的に強い女神なのです. そして,ヘーラーにたたかれたアルテミスは,父ゼウスの許で泣き伏します.その時の彼女はかわいい小娘のようです.

『オデュッセイア』とともに、ギリシア最大最古の古典『イーリアス』. この物語は,10年にわたるトロヤ攻防戦も終末に近いころの、約50日間のできごとを扱って,ギリシア方ではアキレウス、トロヤ方ではヘクトルがもっとも重要な人物で、物語もこの2人を中…

アルテミス(11) ギリシャ艦隊はアウリスで風が凪ないで進めなくなり、トロイへの遠征軍を送ることができなくなる。アガメムノンは、天候不順の原因となった女神アルテミスを鎮めるために、娘のイフィゲニアを犠牲にしなければならないことを知る。 アガメムノンは、娘がアキレスと結婚すると見せかけて、犠牲になるためにアウリスに来るよう誘惑する。真実が明らかになると、イフィゲニアは哀れにも命乞いをした後、自ら進んで死に向かう。 ブリタニカ 

ギリシャ神話における,野生動物,狩猟,植物の生長,貞節,出産の女神アルテミス. Artemis - Wikipedia 彼女が主役として登場する8つの物語(https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2021/12/29/235726) を,アルテミス(1)〜アルテミス(10)と…

アルテミス(10) カリュドンの野猪は,神々への最初の果実の捧げ物を怠ったオイネウス王を罰するために,アルテミスがカリュドン(Calydon)の田舎を荒らすために送り込んだ巨大な猪です. 王がその獣を狩るためにギリシャ中から英雄を召集した有名なカリドニアン・ボア狩りは,王の息子メレアグロスが主導して行われ,彼が致命的な一撃を与えました.しかし,その英雄は最初に血を流した褒美として,アタランタに皮を与えます.変身物語

ギリシャ神話における,野生動物,狩猟,植物の生長,貞節,出産の女神アルテミス.魅力的な女神ですが,「この女神は執念深く,犠牲者も多い」(ニッポニカ)ことが知られています. 今日取り上げる「カリュドン(カリュドーン)の野猪」の物語もその一つ.…

アルテミス(9) ヨーロッパで広く愛読されているメタモルポーセースに描かれた「ディアナとアクタイオン」は,ティツィアーノにより絵画作品に生まれ変わりました. 今日は,この作品が収蔵されているロンドン,ナショナルギャラリーの解説(ビデオ解説&詳細な解説)を,DeepL翻訳でお届けします.「女性たちもアクタイオンを見て,ショックを受けたり,ユーモラスに反応したり,そしてもちろんディアナは彼に死の視線を送り,それが彼の運命となるのですが,その反応はさまざまです」

昨日,一昨日「ディアナ(ディアーナ*)とアクタイオン」の物語を取り上げました. yachikusakusaki.hatenablog.com yachikusakusaki.hatenablog.com *英語読みでダイアナ:ギリシャ神話における,野生動物,狩猟,植物の生長,貞節,出産の女神アルテミス…

アルテミス(8) 「ディアナ(アルテミス)とアクタイオン」の物語は,昨日取り上げたオウィディウス以外にも,何人かの詩人/歴史家によって記録されています.偽アポロドーロスによるビブリオテーケーによれば,アクタイオンは,多くの英雄たちの教師であったケイローンに狩りの術を学んでいました.アクタイオンは狩人として最高の技を持っていたことになります.またアクタイオンは神の血を色濃く受け継ぐ者でした.

ARTEMIS MYTHS 3 WRATH - Greek Mythology 「ディアナ(アルテミス)とアクタイオン」の物語は,昨日取り上げたオウィディウス(メタモルポーセース 変身物語)以外にも,何人かの詩人/歴史家によって記録されています. 偽アポロドーロスによるビブリオテー…

アルテミス(7)  アクタイオン,水浴を覗かれたディアナ:タイタニア(ティタンの娘の意,アルテミスのこと)が愛着のあるプールで水浴びをしていると,偶然にもカドムスの孫(アクタイオン)が,その日の狩りを終えて,森の知らない空き地をぼんやりと歩き,運命に導かれるように聖なる木立を見つけ,涼しく湿った洞窟にたどり着いた.「さあ,私が服を着ずに裸でここにいるのを見たと言いなさい.」 その一喝で,彼女は彼の滴る頭に角を立て,首を長くし,耳を尖らせ,手を蹄に,腕を長い脚に---  メタモルポーセース

ギリシャ神話における,野生動物,狩猟,植物の生長,貞節,出産の女神アルテミス.狩猟用の弓と矢筒を持った若い乙女として描かれることが多く,その活動的な美しい姿には魅力を感じられずにはいられません. Artemis - Wikipedia しかし,アルテミスは,「…

アルテミス(6) イーピメデイアはポセイドンに恋し,オートスとエピアルテースという二人の息子をもうけ,彼らはアローアダイ(Aloadae)と呼ばれた.彼らが9歳になり,幅18フィート,身長54フィートの大きさになったとき,彼らは神々と戦うことを決意した.アルテミスはナクソスでアローダイをトリックによって仕留めた.彼女は鹿に変じて彼らの間に飛び込み,その動物にうまくあてようとして彼らは互いに槍を突き立てた.偽アポロドーロス ビブリオテーケー  

野生動物,狩猟,植物の生長,貞節,出産の女神アルテミス.狩猟用の弓と矢筒を持った若い乙女として描かれます. Artemis - Wikipedia ニンフたちの尊敬を集めますが,時に執念深く,相手に犠牲を求めます.弓の技は確か.そして,偽アポロドーロス 「ビブ…

アルテミス(5) このバージンゴッデス自身の恋物語も残されています. 恋の相手は狩人オリオーン. 「ディアナ(アルテミス)はオリオンを愛し,彼と結婚するところだった」「彼女はその技の達人と呼ばれたい一心で矢を放ち,オリオンの頭を貫いた.ディアナ(アルテミス)はオリオンを射たことを大いに悲しみ,涙を流してその死を悼み,オリオンを星座の中に入れた」 Pseudo-Hyginus, Astronomica 2

野生動物,狩猟,植物の生長,貞節,出産の女神アルテミス. 神々の中で最も尊敬を集めたアポローンの双子のsister.先に生まれ,アポローンの出産を助けたと言われます. yachikusakusaki.hatenablog.com Artemis - Wikipedia 狩猟用の弓と矢筒を持った若い…

アルテミス(4) カリスト(カリストー,Callisto)は,ゼウスがアルテミスの姿になりすまして誘惑したアルテミスの侍女である. ゼウスに誘惑されたあと,しばらくは女神に気づかれずにいた.その後,彼女がすでに子供を妊んだとき,水浴びをしているところを見られてしまい,(妊娠を)みつかってしまった.これに激怒した女神は,彼女を獣に変えてしまった.ヘシオドス『天文学断片3』

弓と矢筒を持った若い乙女として描かれる,野生動物,狩猟,植物の生長,貞節,出産の女神アルテミス. Artemis - Wikipedia アルテミスが主役として登場する8つの物語(Theoi 解説)の2番目は,カリストーの物語. yachikusakusaki.hatenablog.com 2.カ…

アルテミス(3) レト(レートー)は アポロン(アポローン) 弓矢を悦ぶアルテミス 天の裔の神々のなかでも とりわけ愛らしい子供たちを生まれた(ヘシオドス,神統記). ゼウスと交わったレートーはヘーラーによって大地のあらゆる所において追い立てられ,遂にデーロスに来たって先ずアルテミスを生み,彼女を産婆としてアポローンを生んだ. (アポロドーロス ギリシャ神話)

弓と矢筒を持った若い乙女として描かれる,野生動物,狩猟,植物の生長,貞節,出産の女神アルテミス. Artemis - Wikipedia この女神の出生について,ヘーシオドスは次のように記します.“とりわけ愛らしい子供たち”として. レト(レートー)は アポロン(…

アルテミス(2) 野生動物,狩猟,植物の生長,貞節,出産の女神アルテミス.弓と矢筒を持った若く美しい乙女として描かれることが多い女神ですが,「この女神は執念深く,犠牲者も多い」とされます.「彼女を熊に変えて荒野に追放した」「怒った女神はアクタイオンを鹿に変え,自分の猟犬に引き裂かせた」「巨大なカリドニアン・ボアは,アルテミスがオイネウス王の土地を荒らすために送り込んだもの」「女神をなだめるために,王は自分の娘イフィゲネイアを生け贄に捧げることを余儀なくされた」

ギリシャ神話における,野生動物,狩猟,植物の生長,貞節,出産の女神アルテミス.狩猟用の弓と矢筒を持った若い乙女として描かれることが多く,その活動的な美しい姿には魅力を感じられずにはいられません. https://www.theoi.com/Olympios/Artemis.html …

アルテミス(1) 狩猟用の弓と矢筒を持った若い女神として描かれ,多くの人を引きつけずには置かない存在.しかし,ギリシャ神話を読み進めるにつれ,この女神の残忍さ,執念深さも見えてきます.「ギリシャの宗教において,野生動物,狩猟,植生,貞節,出産の女神であり,ローマ人はディアナ(ダイアナ)と同一視」「結婚するまでの女児の保護者でもありました」「またこの女神は執念深く,犠牲者は多い.母親レトを侮辱したニオベに対しては,その娘たちを殺戮(さつりく)することで報い---」

アルテミス. ギリシャ神話で,最も好きな女神でした.あまりギリシャ神話を知らないときには. 多くの方も,狩猟用の弓と矢筒を持った若い女神に引きつけられずにはいられないでしょう. Artemis - Wikipedia しかし,ギリシャ神話を読み進めるにつれ,この…

日本語の「水仙」:平安末期に渡来? 文献では漢名水仙華、和名雪中華と出るのが初出.「エコーとナルキッソスの物語」が中国にも伝わって人びとの関心を引いて「水仙華」と呼ばれ,「水仙」として日本でも定着したようです. 英語の「水仙」:ギリシャ語由来の水仙の学名Narcissusは,英語でも水仙を表す言葉に.一方,daffodilの第一義は「スイセン」ではなく「ラッパズイセン」.ワーズワースは黄金色に輝く水仙を詠っています.

誰にも好まれる花,水仙.庭がある方なら必ず一株二株は植えているのでは? 我が家で玄関横に置いてある鉢植えは,来る人来る人必ず何か一言コメントしてくれています.「もう咲いているの?」「私の所のものは花をつけない」「香りがあるものが好き」---- …

アポローン(15) アポローンとヘーラクレース2 ヘーラクレースはまたしても狂気にとらわれ,イフィトスを城壁の上から投げ落としてしまいました.デルポイの巫女が自分を治す方法を助言してくれることを期待して,デルポイへ旅立ちました.しかし,巫女は神託に答えることができません.憤慨したヘーラクレースは,自分で神託を立てようと考えて,三脚を奪ったのです.しかし,アポローンは,ヘーラクレースが自分の神聖な場所から大切な三脚を持ち去るのを見過ごせませんでした.

神々の中で最も広く尊敬されたアポローン(アポロ)が,ギリシャローマ神話で最も偉大な英雄ヘーラクレース(ヘーラクレース)と「デルポイの三脚」をめぐって争ったという物語は,偽アポローンドーロス 「ビブリオテーケー」に描かれ,現在ウェブ上に見られ…

アポローン(14) アポローンとヘーラクレース1 神々の中で最も広く尊敬されたアポローン(アポロ)が,ギリシャローマ神話で最も偉大な英雄ヘーラクレースと「デルポイの三脚」をめぐって争ったという物語が残されています.古代ギリシャ人にとってもこの場面は興味を引く話だったに違いないことは,沢山の壺絵が残されていることからもよく分かります.後のヨーロッパ絵画でには描かれていません.後世の画家たちが参考にしたオウィディウス「変身物語」に取り上げられていないことが大きな原因かもしれません.

古代ギリシャ・ローマの神々の中で最も広く尊敬され,影響力をもったPhoebus Apollon (Apollo) =ポイボス(フォエボス 光り輝く)アポローン(アポロ). ギリシャローマ神話で最も偉大な英雄ヘーラクレースと「デルポイの三脚」をめぐって争ったという物語…

アポローン(13) アポローンとアドメートス 1 ゼウスは人間がアスクレーピオスより治療の術を獲得して互いに助け合いはしまいかと恐れて,彼を雷霆で撃った.そこでこれに怒ってアポローンはゼウスのために雷霆を造ったキュクロープスらを殺した.ゼウスは彼をタルタロスへ投げ込もうと思ったが,レートーの乞いによって彼をして一年間人間に仕えることを命じた.それで彼はペライヘと,ペレースの子アドメートスの所に赴いて彼に仕えて牛飼いとなり,全ての牝牛に双生児を産ませるようにした.

多様な役割・意味を持ち,すべての古代ギリシャ・ローマの神々の中で最も広く尊敬され,影響力をもったPhoebus Apollon (Apollo) =ポイボス(フォエボス 光り輝く)アポローン(アポロ)ですが--- 人間に一年間使えたことがあります.ゼウスの命によって. …

アポローン(12) コローニス2 コローニスについてのギリシャ神話の記述は余り多くありませんが,アポローンとの間にもうけたアスクレーピオスは医神とされ,その死は,アポローンの矢による再度の復讐劇へとつながっていきます. や座とへびつかい座の物語は,コローニスの死まで遡ることができるようにも思います.

アポローンのコローニス(コロニス)への愛は,彼女の不貞によって裏切られ,アポローンは自身の矢で射殺してしまいます.(ピンダロスが伝えるところではアルテミスに殺させた). そして,彼女が妊っていた赤児を救い出し,ケイローンに預けます. 成長し…

アポローン(11) コローニス(コロニス)への愛 アポローン(アポロ)の恋の多くは悲劇的なものでした.しかし,単に悲劇として終わるのではなく,後に残るものは,永遠の価値を持つところが,アポローンの凄さともいえます.コローニス(コロニス)へのこころからの愛は,彼女の不貞によって裏切られ,アポローン自身の矢で射殺してしまいます.しかし,彼女が妊っていたアスクレーピオスは,後に医術の神(医神)として信奉され,現代でも,彼が持っていた杖が,医療・医術のシンボルマークとし用いられています.

多様な役割・意味を持ち,すべての古代ギリシャ・ローマの神々の中で最も広く尊敬され,影響力をもったPhoebus Apollon (Apollo) =ポイボス(フォエボス 光り輝く)アポローン(アポロ). しかし,この神の恋の多くは悲劇的なものでした.しかし,単に悲劇…

アポローン(10) ダプネー(ダフネ) 英語版ウィキペディアには,アポローンの恋人/配偶者の名前が60以上掲載されていますが,その中で最もよく知られているのが月桂樹に変身したダプネー(ダフネ).この物語を描いた美術作品は数多くありますがその中で最も有名なものがバロック時代の彫刻家ベルニーニの“Apollo and Daphne”.この作品を有するボルゲーゼギャラリーの解説(原文英文)のDeepL翻訳版を掲載します.

多様な役割・意味を持ち,すべての古代ギリシャ・ローマの神々の中で最も広く尊敬され,影響力をもったPhoebus Apollon (Apollo) =ポイボス(フォエボス 光り輝く)アポローン(アポロ). 英語版ウィキペディアには,恋人/配偶者の名前が60以上掲載されて…

アポローンの恋人ヒュアキントスが変身した花の候補最右翼は Larkspurヒエンソウ.しかし,larkspur,ヒエンソウって?調べてみると--- larkspur,ヒエンソウの名称には混乱があって,また植物学的分類でも定まっていなかったようです.整理中ですが,その途中経過をメモしておきます.広義のヒエンソウ は,LarkSurとおなじで キンポウゲ科のヒエンソウ属(オオヒエンソウ属?) Delphinium と Consolida の植物の総称.そしてこの二つの属は統合されるべきかもしれません.

アポローンの恋人ヒュアキントスが変身した花は,現在のヒアシンスではないというのが定説になっています. ・「ギリシア・ローマ神話(上) トマス・ブルフィンチ,大久保博 訳 角川文庫」:現在のヒアシンスではない.アヤメ科の一種か,さもなければ,ひ…

アポローン(9)/ ヒュアキントス 「 ---私はおまえに代わって死んでやりたい! しかしそれもかなわぬことゆえ,おまえを記憶と歌との中で私といっしょに暮らせるようにしてあげよう.私の竪琴におまえを褒め讃えさせ,私の歌におまえの運命を語らせよう. そしてまたおまえ自身は,私の嘆きを記した花にしてあげよう」

アポローンがこよなく愛した美少年ヒュアキントスの物語: Hyakinthos – Wikipédia 既に本ブログで何回か取り上げていますが,改めて: オウィディウス転身物語(変身物語 Metamorphoses、メタモルポーセース)では,天才的楽人オルペウス(オルフェウス)が…

アポローン(8)/ マルシュアース アテーナーは初めて鹿の骨から笛を作り,神々の宴にいって奏でた,といわれる.笛を吹き水に映るわが姿をみて,嘲笑されるのも当然であることを知った.そのため,笛をその場に投げ捨て,誰であれ笛を拾い上げた者はきびしい罰を受けよ,と呪った.----この笛をアイアグロスの子,サキュロスのひとり,羊飼いマルシュアースがみつけ----.ついにアポローンに対し,競技で竪琴を弾くよう挑戦するに至った.アポローンは竪琴を上下逆さまにして同じ旋律を奏でた.----

「すべての古代ギリシャ・ローマの神々の中で最も広く尊敬され,影響力をもった一柱」(ブリタニカ)とされるアポローンは,予言と神託,音楽,歌と詩,弓術,癒し,疫病と病気,若者の保護など多様な役割を司るオリンポスの神. yachikusakusaki.hatenablog…

アポローン 中間まとめ 今までに取り上げた話題:▽アポローンはどのような神か? ▽アポローンが関わる有名な12の神話 ▽アポローンの誕生 ▽12の神話1  デルポイの宮殿を守るピュートーンの殺害 ▽12の神話3  ニオベーの子供たちの殺害 ▽ヒュアキントス ▽ダフネ

50年前の人類初の月への有人宇宙飛行計画の名前に採用されたアポローン(英語読み アポロ). yachikusakusaki.hatenablog.com このギリシャローマ神話で最も人気のある男神について,ギリシャローマ神話を読みながらまとめてきましたが,ここまでで既に余り…

アプロディーテー(ウェヌス / ヴィーナス)14 この絵には何が描かれているのでしょうか?彼女は愛と豊穣の女神であるヴィーナス.彼は戦争の神,マルスです. 寓話として読めば,愛が争いに打ち勝つというメッセージになります.もちろん,この絵には,道徳的な寓話以上のものがあります.この絵は官能的な快楽を表現しており,男性はそのあと眠ってしまっているのです.ヴィーナスの表情には静かな憤りがあり,眠っているマルスを見下ろしています. サンドロ・ボッティチェリ「ヴィーナスとマルス」

『春(ラ・プリマベーラ)』(1478ころ・ウフィツィ), 『ビーナスの誕生』(1480代初期・同上) を描いたボッティチェリ. Primavera (painting) - Wikipedia ヴィーナスの誕生 - Wikipedia 「『ヴィーナスとマルス』(1480代,ロンドン、ナショナル・ギャ…

アプロディーテー(ウェヌス / ヴィーナス)13  ギリシャ神話をほとんど何も知らなかった5年前の私でも「ミロのヴィーナス」と「ヴィーナスの誕生」は知っていました.「ヴィーナスの誕生」はアプロディーテー讃歌がうたう彼女の誕生の場面を,ボッティチェリが見事に描ききった作品.この作品に連なるボッティチェリの「マルスとビーナス」は,寓話として読めば、愛が争いに打ち勝つというメッセージになりますが----

性愛と美の女神(ancient Greek goddess of sexual love and beauty)アプロディーテー. 英語名ビーナス/ヴィーナス.ラテン語名はウェヌス. このブログでも何回も取り上げ,今年夏前からは改めて整理しはじめました. https://yachikusakusaki.hatenablog…

「臥猪の床」として平安時代以降,和歌などに取り上げられたイノシシ.“恐ろしき猪のししも、「ふす猪の床」と言へば、やさしくなりぬ。”(徒然草) しかし,古代においては,タンパク源であると同時に厄介で獰猛な獣としての位置づけでした.古事記では,クヌギに登って獲物を待っていたカゴサカ(応神天皇と異腹の御子)を食い殺す場面が描かれます.“そのクヌギの根元を掘って木を倒し,木の上にいたカゴサカを食い殺してしもうた”(三浦祐介訳 口語訳古事記)

江戸時代,絵画さらには花札に「臥猪の床」として描かれた猪. https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2021/10/08/235311 有形文化財 – 近世絵画コレクション - 千總文化研究所 / Institute for Chiso Arts and Culture もともとは平安時代以降の和…

アポローン(7)/ニオベー2 イリアスの最終章トロイア王プリアモスが,アキレウスの陣営へおもむき,息子ヘクトルの遺骸をひきとる場面.アキレウスは,遺骸に化粧を施し送り出す準備をしたあと,老王プリアモスに語りかけます.「それでこれから食事にかかろうではありませんか.髪美わしいニオベすら,食事のことは忘れなかったのだから—屋敷の中で十二人の子,六人の娘と若い盛りの六人の息子を失ったニオベですら.泣き疲れるとやはり食事のことを思った」

ギリシャ最大最古の古典とされるイリアス(ホメロス/ホメーロス). この物語の中にも,ニオベー(ニオベ)の子供たちがアポローンとアルテミス(ディアナ)に殺害される場面が描写されています. といっても,イリアスは「10年にわたるトロヤ(トロイア)攻…

アポローン(6)/ニオベー1 久しぶりのギリシャ神話.よく知られているアポローンの神話の一つ. 「 ニオベーが自慢話でレートーを怒らせたためかの女の子供たちを殺害」 よく知られたギリシャローマ神話原典で取り上げられ,また,後世の画家・彫刻家・音楽家たちの題材となっています.例えばダヴィッドの「ニオベの子供たちを矢で貫くディアナとアポロン」ニオベは,アポロンとディアナの矢から末娘を庇っています.手前には王妃の13人の子供たちが傷ついたり死んだりしています.

少しずつ読み進め,ブログに書き記すことで学習してきたギリシャ神話.今は,アポローンとアプロディーテーという二大スター?を平行して取り上げていました. しかし,新型コロナのおかげで,中断また中断(勝手にそうしただけですが),でなかなか進みませ…

アプロディーテー12  「わたしは,これから先々は神々の間で,いつまでも,また絶えず大いなる恥辱を忍ぶ身となるでしょう.死すべき身の人間の男と臥所を共にして,帯の下に子を妊ったのですから.わたしは, わが子を連れて,五年目にまたここに来ることにします.もしみだりに口外し,うるわしく花冠戴くキュテーラ女神と愛の交わりを遂げたと心愚かにも誇ったりすると,ゼウスは怒りに燃え,そなたに煙上げる雷霆を投じるでありましょう」 アフロディーテー讃歌(讃歌第五歌) 5

アフロディーテー讃歌(讃歌第五歌) 5 ホメーロスの諸神賛歌(沓掛良彦訳 筑摩書房)より アフロディーテー讃歌5歌では,他の神々にその力を発揮してきたこの女神が,みずから人間の男であるアンキーセースを恋するはめに陥り,彼の子供を宿すこと,そし…