新型コロナCOVID-19

新型コロナウイルス感染拡大第6波は終わった感が強いのですが--- 感染者が少ないとは決して言えない状態で,実効再生産数も1を超えつつあり下げ止まりの兆候が見え始めています.暫く予断を許さない状況が続きますが,特に気になるのは新たなオミクロン変異株BA.4とBA.5の動向.欧州では「Covid、欧州で急増、専門家は油断するなと警告 スペインからデンマークまで、BA.4とBA.5の感染者が相次ぎ、対策強化を求める声が高まっている。」という記事(英国ガーディアン)も出ています.

新型コロナウイルス感染拡大第6波は終わった感が強いのですが--- ▽オミクロンの感染拡大が余りにも大きかったための「終わった感」であって,今の状態は感染者が少ないとは決して言えない状態といえるでしょう. 新型コロナ 9人死亡 1万6593人感染 (25日19:…

新型コロナウイルスの第6波を越えた感が広がっていますが,改めて,これまでの感染の推移を他国と比較しながら振り返ってみましょう.今までの日本の感染対策は,政治の無策にもかかわらず,相対的には非常にうまく機能し,OECD24ヵ国で最も人口比死者数が少ない国になっています.あの台湾でさえ,日本とほぼ同じレベルとなっています.感染症・疫学の専門家集団が的確な対策を打ち出し,日本国民が全体として真面目に感染対策に取り組んできたこと(目に見えぬ相互監視体制を含め)等の結果でしょうか.

新型コロナウイルスの第6波の大きな波は越えた感が広がっていますが,今日の感染者数を知らせるNHKニュースの見出しは 「新型コロナ 15人死亡 1万5815人感染 」 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220624/k10013687381000.html 感染者数は決して少ないと…

Nature「COVIDが日本に残した教訓:正しいメッセージングが市民に力を与える. パンデミック抑制のための完璧な解決策はないが,慎重な調査とコミュニケーションが鍵になる」押谷仁  ---私たちは今,元通りの状態に戻っているわけではありません.各国は,感染の抑制と社会・経済活動の維持の最適なバランスを追求し続けなければなりません.どのように?文化,伝統,法的枠組み,既存の慣行に応じた手持ちのあらゆる手段を駆使するのです.世界中の苦しみを最小限に抑えるために. 

Nature誌に,東北大学の押谷仁教授の寄稿文 "COVID lessons from Japan: the right messaging empowers citizens There’s no perfect solution to suppress the pandemic, but careful study and communication are key." 「COVIDが日本に残した教訓:正しい…

パンデミックが終わったというわけではなく,気を緩めるわけにはいきません.日本は「下げ止まっている」というのが現状.感染して重症化する割合は,おそらくワクチン接種のおかげで,かなり下がっていますが,なんとなく「終わった」と思っていると,どこかでしっぺ返しを受けそうな気もします.ワクチンは,いわゆる「Long Covid」の症状も抑えてくれます.接種をしていない人では,Covid入院患者の8人に1人は、2ヵ月後まで心臓に炎症があることが報告されています.

新型コロナウイルスの急速な感染拡大・死亡者増加は見られなくなってきています. しかし, パンデミックが終わったというわけではなく,気を緩めるわけにはいきません. 「“新型コロナウイルスについて多くの国で規制が解除され以前のような生活に戻ってい…

オミクロン株の感染拡大は収まってきてはいるものの,まだ予断を許さない感染状況が続いています.「一体いつになったら安心できるレベルに抑えられるのか?」 誰しもが持っている第一の疑問はこれでしょうが,「新たな変異株が再び出てくるのか?」「 そしてその出現は予測できるのか?」も知りたいものです.Nature誌に「COVIDの急増が予知できるようになった?新たなオミクロンの変異株が手がかりを提供」という記事がありましたので一部掲載しておきます.

新型コロナウイルス(COVID)オミクロン株の感染拡大は収まってきてはいるものの,まだ予断を許さない感染状況が続いています. 一体いつになったら安心できるレベルに抑えられるのか? 誰しもが持っている第一の疑問はこれでしょうが,他にも様々知りたいこ…

COVID-19のパンデミックの最初の2年間に約1,500万人が死亡したことが,世界保健機関(WHO)の新しい数字で示唆された.これは,各国がWHOに公式に報告した死者数の約2.7倍である.この違いは,各国からの報告制度で見落とされた死亡を含む「超過死亡」の推定値に基づく.WHOの総死亡者数の推定値は,これまでの研究とほぼ一致している.しかし,この数字はすでに議論を呼んでいる.インドはWHOの超過死亡の推定に異議を唱え,そのプロセスに欠陥があると主張している. Nature News 5/5

新型コロナウイルスによる世界の死亡者は,2020~2021年で約1500万人にのぼるという推定値(「超過死亡」の推定に基づく)が,5月5日WHOから発表されたと報道されています. 例えば ttps://www.bbc.com/japanese/61343243 15 million people have died in th…

オミクロンは他のCOVID亜種と同程度の重症度-米国の大規模研究  ロイター通信   SARS-CoV2ウイルスのオミクロン変異型は本質的にこれまでの変異型と同程度に重症であることが,米国の大規模研究のプレプリント版で明らかになった. ワクチンの影響を考慮した上でオミクロンの重症度を推定したこの研究結果は,予防接種とブースターショットの重要性を強化するものであると,専門家は述べている.ワクチンのおかげで,オミクロンの急増時の入院や死亡は,過去の変異型と比較して比較的低く抑えられた.

連休中の人出は,“コロナ以前”に近づいているようで,鎌倉の人混みはかなりのものでした. 日本の新型コロナ「第6波」の新規感染者数は減少し続けています. しかし,世界平均を上回っており,また,ようやく第5波のピーク時に近づいたところ. そして,検…

大型連休も半ばとなりました.NHKニュースは「3年ぶり制限なしの大型連休.人の移動は感染拡大前の8割近くに」と報道.しかし--- “一気に気が緩むと? 「元通り」は、その後の感染拡大につながるはず。休暇の分散化が忘れ去られるとすれば、それも残念だ。” 青野由利  // そして, 新たな変異株がみつかったという報も.日本でみつかった新規変異株は,どのようなものかまだはっきりしていませんが,南アの新規変異株(BA.4,BA.5)は,「従来のオミクロン株に比べ強い感染力を持つ」と報告されています.

大型連休も半ばとなりました. NHKニュースは「3年ぶり制限なしの大型連休.人の移動は感染拡大前の8割近くに」と報道しています. https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/longholiday_2022/detail/detail_16.html 鎌倉の人出も半端ないように感…

新型コロナ対応について最近の疑問.1. 専門家が感染状況を分析する為に必要とされるデータを集める仕組みが,今になっても全く確立されていない. 2.イベルメクチンへの夢を未だ諦められない? 3. 幻のアンジェス社製「抗新型コロナウイルスワクチン」 

世界中を悩ませているオミクロン株の感染拡大. 新たな亜種への置き換わりも進み,感染対策の更なる徹底が求められています. 生活の再生も必要とされる中,国・地方自治体の難しい舵取りが予想されますが,政府・自治体の新型コロナへの対応には,依然とし…

新型コロナウイルスの感染者の増加がこのまま続けば,死亡者の増加も避けられないでしょう.オミクロン対策で,日本は後手を踏んできました.世界平均より低く抑えてきた人口当たりの死者数は,オミクロンでは大幅に上回ってしまいました.原因の一つは「施設療養」と称して的確な治療を受けることなく「療養死」た方が急増したためと思われます.このまま感染者の増加が続けば,同じことが起こるように思われてなりません.現代日本で,医療を受けられないで亡くなる! それだけは何とか避けてもらいたいのですが----.

新型コロナウイルス感染が再拡大する兆候が見られています. 予想通りと言うことでしょうが--- 土記:科学か価値判断か=青野由利 | 毎日新聞 COVID-19 Data Explorer - Our World in Data 死亡者数増加の気配はまだ見られませんが,感染者の増加がこのまま…

「まん延防止」の解除が決まりましたが,半分納得しつつも,数字を見ればかなり危険を伴う方針と言えるでしょう.現在の日本の感染者数,死亡者数は,ともに,第5波までの最高値を上回っています.国内感染状況の目安をみても「まん延防止」解除をすすめる状況にはありません.現在の日本の感染者数,死亡者数は,共に世界平均を上回っています.このまま感染が収まり,死亡者も順調に減っていくと安易に考えるのは間違いでしょう.

新型コロナ対策のまん延防止等重点措置が,すべての地域で今月21日の期限で解除されるとのこと. 私の周りの,おそらくは,日本全体の雰囲気からして,半分納得してしまいますが,かなり危険を伴う方針といえるでしょう.(別の言葉で言えば,高齢者の死には…

新型コロナウイルス感染はピークを越えつつあるようですが,現在でも世界で一日150万人が新たに感染し,一日7000人以上の死者が報告されています.オミクロン株は,日本でも今までにない感染爆発を引き起こし,現在でも一日6000人以上の新規感染と200人以上の死亡者が報告されています.そして,第6波の死者数は,これまでのどの感染拡大の波より多く,8000人以上の死者数が予測されています.規制の継続は当然で,流行が収まっても,新しい変種の出現に備え気を緩めるわけにはいかないようです.

ロシアの独裁者によるウクライナへの理不尽な侵攻は,更に悲惨な状況を生みそうな気配で,胸が痛みます.あの独裁者は一体何を考えていて,どこまでいけば止まるのか? 一方,世界を覆っている新型コロナウイルスパンデミック.こちらは,全体の感染はピーク…

新型コロナウイルスの複数の動物への感染が知られており,動物からヒトへの感染も報告されています.アメリカでは,オジロジカへの広範囲の感染が注目されてきましたが,新たにシカの集団内で高度に変異したとみられる株がみつかったことが報告されました.今後,パンデミックが収まったように見えたとしても,コロナウイル ス に対してはかなり長期間にわたり関心を持ち続けざるを得ないということでしょう.

新型コロナウイルスの起源はやはり武漢の市場だった可能性が高いという研究報告がありました. Your Monday Briefing: Ukraine Agrees to Talks - The New York Times https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2022/02/28/235052 ただ,まだ動物は特定…

新型コロナウイルスの第6波で,致死率が重症化率を上回る現象が起きている.第5波と比べて免疫が低下した高齢者の感染が増加.体力のない高齢者は人工呼吸器など負担のある治療を受けられず,新型コロナ重症者の定義から外れ,「軽症」扱いで亡くなるケースが後を絶たない.現場の医師は「医学的には重症なのに,統計に表れていない」と訴える.東京新聞  2つの大規模な新しい研究が,コロナウイルスのパンデミックの発祥地が中国・武漢の市場であることを指摘しています.ニューヨークタイムズ

今日の話題は,新型コロナウイルスに関連したニュース二つ. 一つは現在の第6波では,新型コロナウイルスでの死亡率が重症化率を上回っているという怪.東京新聞の記事を抜粋させて頂きます. もう一つは,新型コロナウイルスの起源はやはり武漢の市場だっ…

三回目のワクチン接種(ブースター接種)が急がれています.しかし,疑問はつきません. 今接種しているワクチンは,元の新型コロナに対するもの.そもそも効かないのでは? 3回目が終わっても,また4回目・5回目と際限なく打ち続けなくてはいけないのか?  ニューヨークタイムズは「免疫力に関する朗報 新たな研究結果によると、数ヶ月、あるいは数年の間、ブースターが多くの人々を保護し続けることができる。」と題する記事を掲載しています.

オミクロン株による死者が増加し,第5波を上回ったことが報道されています. www3.nhk.or.jp ワクチンによる感染防御力が弱まってきているところへ,免疫を回避する能力が高く感染力が強いオミクロン株が襲ってきたためで,三回目のワクチン接種(ブースタ…

新型コロナウイルスによる1日の死亡者数は,7日間平均でも過去最多を更新し,増え続けています.オミクロン株の高い感染力が高齢者施設等を直撃し,クラスターの件数は,過去最多.なぜ,過去の教訓を活かすことができなかったのか?都道府県別に見ると大阪府の惨状は目に余るものがあるようです.大阪府は何かがおかしいと思わざるを得ないのですが---

オミクロン株の感染拡大はピークアウトしたように見えます. COVID-19 Data Explorer - Our World in Data しかし,1日の死亡者数は,7日間平均でも過去最多を更新し,増え続けています. COVID-19 Data Explorer - Our World in Data 【都道府県別】人口…

新型コロナウイルスによる1日の死者数が2日続けて過去最多となりました.今後,7日間平均の死者数も更に増え,過去最多となる可能性は大いにあります.これだけ感染すれば,死者が増えるのも当然と言えば当然.「最初に武漢市で見つかったオリジナルの新型コロナウイルスやアルファ株と同程度の病原性」「感染スピードが断然速い」「従来のワクチンでは,発症を予防できない(ただし,重症化はかなり抑えることができる)」:オミクロン株は本当に恐ろしい変異株なんですね.

オミクロン株の感染爆発により,新型コロナウイルスによる1日の死者数が過去最多となりました. これだけ感染者が増えれば死者数も当然増える----. しかし,過去最多とは! 読売新聞 2022/02/09 20:54 https://www.yomiuri.co.jp/national/20220209-OYT1T5…

「オー,ディア 」7月に米国農務省が行った調査では、イリノイ州、ミシガン州、ニューヨーク州、ペンシルベニア州の鹿の40%にウイルスの抗体があることが判明しました.その後の調査では、アイオワ州のオジロジカの60%が感染していたと報告されています.ニューヨークタイムズ  「くしゃみをしたハムスターはどのように香港でのCOVID流行に火をつけたか」 ハムスターは,SARS-CoV-2を人間に伝播させたことが知られてた2番目の種である.Smriti Mallapaty, Nature

新型コロナウイルスが,人間だけではなく,動物の間にも広がっていることは知られていましたが,この問題についての新たな情報が報道されています. ニューヨークタイムズは,野生のオジロジカへの感染が急速に広がり,例えばアイオワ州では60%のオジロジカ…

従来の変異株に見られないような多数の突然変異をもつこのオミクロン株が,どのようにして進化したのか? 科学者たちがその過程を明らかにしようとしていますが,なかなか手強そうです. Natureのニュース記事によれば,現在その進化の過程の仮説としては三つの説があるとのこと.どれがよりありそうな説なのか,まだ不明で,最終的に決定できない可能性もあるそうです.「オミクロンはどこから来た?3つの重要な説」Nature

新型コロナウイルスとして今までにない感染拡大を引き起こしているオミクロン株. 世界レベルでは,感染拡大のピークを越えたように見えますが,日本ではまだ広がっていきそうな気配をみせています. 従来の変異株に見られないような多数の突然変異をもつこ…

エンデミックであること(endemicity)が穏やかで必然的なものであると考えることは,間違っているというよりも,危険なことです.それは,予測不可能なアウトブレイクの波を含め,人類が今後何年も病気に悩まされることを意味します.それよりも,ウイルスが我々の裏をかく機会を与え続けた場合,事態がどれほど悪化するかを考える方が生産的です.そうすれば,そうならないようにもっと努力することができるかもしれません.Aris Katzourakis Nature

エンデミック(endemic)という言葉を目にするようになりました.パンデミックの収束と絡めて使われることが多いと思います. 大辞泉によれば: エンデミック(endemic) 医療・公衆衛生で,ある感染症が,一定の地域に一定の罹患率で,または一定の季節に繰…

「ノセボ効果(Nocebo effect)」:新型コロナワクチン注射への反応の3分の2はワクチンが原因ではないとの研究結果が発表された.Covidワクチンを接種した後に起こる一般的な副反応の3分の2以上は,ワクチンそのものではなく,プラセボ効果の負のバージョンに起因すると研究者たちは主張している. 米国の研究者らがコビットワクチンの12の臨床試験データを調査したところ,「ノセボ効果」が1回目の投与後の一般的な副反応の約76%,2回目の投与後の約52%を占めていた.the Guardian

オミクロン株の感染拡大が続き,三回目のワクチン接種が急がれています. 三回目のワクチン接種の効果は絶大であることが,アメリカCDCから報告され,順番が来たら是非とも打ちたいという方が多くなっているかと思われる一方--- https://www3.nhk.or.jp/news…

パンデミックによる実際の死者数を推定するために有効な方法としては,平均年死亡者数との差=過剰死亡推定値から算出する方法があります.この過剰死亡を正確に知るこのと困難さと,いくつかのモデルから算出された数値をネイチャー誌がニュース記事として報告しています.「2022年1月までに,パンデミックによるCOVID-19の公式死亡者数は世界で550万人に達しています.しかし,モデルによれば、2020年に入ってから,その2倍から4倍の過剰死亡が発生しています」

オミクロン株の出現により,世界の新型コロナウイルス感染者数は急増し,累計で3億人を超え,1日350万人になろうとしています. COVID-19 Data Explorer - Our World in Data 死者数は累計で5百万人を超えましたが(555万人/1月18日まで),1日の死者数は…

世界の新型コロナウイルス感染者数は,1日300万人に近づいています.かなりの割合がオミクロンと推定されます.従来株へのワクチンがオミクロンによる重症化を防ぎ,また弱くなった発症防御力もブースター接種でかなり補うことができることがわかっています.しかし,最も広く接種されている不活化ワクチンにこのような効果があるのかどうか?「不活化ウイルスワクチンは,感染を阻止する抗体を,もしあったとしても,ほんの少ししか作りませんが,それでも重篤な疾患を予防できる可能性があります」ネイチャー

オミクロン株が世界的な猛威を振るっています. 世界の新型コロナウイルスの新規感染者数は,従来の記録を大幅に上回り,1日300万人に近づいています.このうちのかなりの割合がオミクロンと推定されます. COVID-19 Data Explorer - Our World in Data 唯…

新型コロナウイルスに付き合っているうちに,免疫の知識が広まっていますが,その報道はほぼ全て「抗体」に関わるものです.もう一つのT細胞に依存した免疫は,新型コロナウイルス感染/疾病防御ではどのように働いているのでしょうか.ネイチャー誌がニュース記事としてまとめています.「キラー免疫細胞は依然としてオミクロン・バリアントを認識している.」「 抗体による防御機能の喪失が懸念される中,T細胞にもっと注意を払うべきだと主張する研究者がいる.」ネイチャー

新型コロナウイルスの新たな変異株オミクロンの感染拡大が止まりません. 多くの変異をもつオミクロンは,ワクチンによる感染/発症防御をすり抜けてしまい,日本でも,新規感染者のかなりの割合がワクチン接種者であると報告されています. 初めの二回のワク…

オミクロンの感染拡大が急で,ブースター接種が急がれています.mRNAワクチンは,変異株に対する抗体も誘導する力があって,ブースターはその力を更に強めているようにみえます.ネイチャー誌は,ワクチン接種後のいわゆるブレークスルー感染によってできる抗体は,オミクロンに対して予防効果が高く,その力はワクチン接種と感染の間隔が長い方が強くなるという日本の研究者による研究結果を紹介しています.抗体産生の新しい知見を示すと同時に,ブースターでも同じ事が起こっている可能性が考えられます.

オミクロン株による感染拡大第6波が確実になり,三回目のワクチン接種(ブースター接種)が待たれています. オミクロン株に対する発症予防効果は,従来株に対するワクチン二回接種では,接種後20週目には,ほぼゼロになってしまいます.しかし,ブースター…

オミクロン株による重症化率がデルタ株より小さいことは,概ね正しいとされつつあります.そしてオミクロンが肺の細胞に感染しにくく,そのために重症化しにくいのではないか,という動物実験からのエビデンスが得られてきています.「オミクロンは肺を攻撃しないため、危険性が低いかもしれない」Natureニュース 2022年01月05日(訂正01月06日)

オミクロン株による急速な感染拡大が連日報道されています.残念ながら新型コロナウイルス感染拡大の第6波に突入してしまったようです. オミクロン株には沢山の変異があって,性質も従来株とかなり異なっていることが報告されています.阪大の忽那先生が,…

「オミクロンはデルタよりも入院する確率が低い」ことが発表されたと,ワシントンポストが昨年末に報じていました.「オミクロンに感染した人は,デルタに感染した人に比べて,病院に入る可能性が約60%低い」 /エジンバラ大, 「オミクロンに感染した人は,デルタに感染した人に比べて,救急外来を受診する可能性が15〜20%低く,一晩入院する可能性が40%低い」「しかし,この効果は,オミクロン変異体の感染に対するワクチンの有効性の低下によって相殺されるようである」/インペリアル・カレッジ・ロンドン

2022年新春,世界の新型コロナウイルス感染は収まりそうもありません. 累計感染者は2億9000万人を越えて更に増え続けています. 累計死者数は500万人を超えました.ただし,増加の割合は若干減少しつつあるようです. 1日当たりの感染者数は,今までにない…

私たちはどうこの新しいウイルスと向き合えばいいのか。西浦博さんに聞きました。 岩永直子 // 前編:「オミクロンの実効再生産数はデルタの3〜4倍」  8割おじさんが警鐘を鳴らす変異株の“ズル賢さ” // 後編「流行は終わった」という認識切り替えて 西浦博さんが訴えるオミクロンの脅威と3回目接種の重要性 BuzzFeed

岩永直子さん(BuzzFeed Medical Editor, Japan)が,オミクロン株について,京都大学西村博さんにインタビューした記事が,昨日,今日の2回にわたり,BuzzFeedに掲載されました. とても良い記事なので,原文を是非お読みください. 前編 https://www.buzz…

2年にわたろうとしているパンデミックは,まだまだ終わる気配がありません. 世界の感染者数は増加し続け,確認された感染者数は2億7千万人超.死者の増加も止まらず,500万人以上が犠牲になりました.次々に変異を重ね,感染力を強めるとともにワクチンの効果も弱めていっているようです.mRNAワクチンを入手できない世界の多くの国は,ワクチンで感染を抑えることができず,抑える見込みすらなくなりつつあるように思います.しかしどのワクチンも重症化は防げそう.経口薬の登場と共に希望を繋いでいます.

2021年もそろそろ終わろうとしています.今年1年も新型コロナウイルスが常に話題の中心にある1年でした. 2年にわたろうとしているパンデミックは,まだまだ終わる気配がありません. 世界の感染者数は増加し続け,確認された感染者数は2億7千万人超. …

メルク社のモルヌピラビル: 重症化を抑える切り札として世界中の期待を一身に集めてきましたが---(Nature) ファイザー社のパクスロイド:初期の小規模試験の結果はモラヌピラビルを上回る良好な結果でしたが,新たにより大規模な試験結果を公表し,その結果は小規模試験の結果とほぼ同じで,メルクのモラヌピラビルを大幅に上回るものでした.実験室のデータからオミクロン株にも有効である可能性が大(ニューヨークタイムズ)

まだまだ終わりの見えない新型コロナウイルスパンデミック. ワクチンの普及と共に,パンデミック対応の切り札と考えられているのいが経口薬の開発です. メルク社のモルヌピラビルは,その先頭を切って発表された薬剤で,世界中の期待を一身に集めてきまし…