今,鎌倉の寺院脇に,アジサイが咲いています.
蕾が丸いので,タマアジサイだと思います.野生なのか,かつて植えられたものなのか定かではありませんが.
地味な花ですが,風情はあります.地味に見えるのは花のせいではなく,葉のせいかもしれません.一般のアジサイのようなツヤはなく,ヤマアジサイのようにかわいらしい葉ではないので.
今日も気になる新型コロナ感染爆発.
感染自体は,ピークアウトした気配.しかし,第6波の時もそうだったように,減少はゆっくりかもしれません.
もしそうだとすれば,9月までに下がりきらず,学校再開でまた感染拡大に転じる可能性も.そして,新たな亜株BA.2.75は?
医療崩壊,介護崩壊はそうたやすく解消できない?
感染者数世界1位は当分続きそう.
(英米は感染者数の把握を諦めている節もあります)
人口あたりでもG7トップは維持されています(世界で3位です).
そして,なぜか,ほとんど報道されていない死者の増加.
第6波を超えるのは,時間の問題のように見えます.
これまでの感染拡大では,感染者のピークと死亡者のピークは2週間以上ずれていました.あと2週間以上は増え続けることを覚悟しなければいけません.
昨日今日の増加はやや少なかったので,増加がとまるのではと一縷の望みを持ってしまいますが.
1日あたり死者数でも世界第2位です.
ただし,人口あたりの死者数は,OECD38ヵ国中第9位.
上には上があるとはいえ,まだ伸びしろがあるように見えてしまいます.
G7の中では第3位.G7の首位に立って,さらにオーストラリアをも抜き去ることが,現実味を帯びてきています.そうならないよう祈りますが---
自然災害があったとき,真っ先に報道されるのは,死者数であるのが普通だと思います.
しかし,新型コロナの場合は感染者数がまず報道され,
死者数は付け足し程度にしか報道されません(報道されない場合も多い).
世界第2位の1日死者数を記録しているというのに.
毎日100人以上の高齢者が亡くなっていくのを,見て見ぬふりをしながら「行動制限なし」「8月には収まる」と何も対策を立てず,説明もしない政府・地方自治体.
報道しない主要メディア.
残念ながら,多くの国民がその列に加わっているように見えます.
そしてこのような現状を,かなりの数の高齢者自身が,諦めたり,受け入れてしまっているように感じることがあります.私のセンサーが弱いせいか,不満があまり聞こえてこないのです.
楢山節考の世界は,民話の世界で現実ではないと思っていたのですが.
私が当然あると思っていた素朴な倫理観・生命観(例えば,命の価値は同じ,高齢者を大切に,命のある限り最期まで生き抜く 等々)が,知らぬ間に崩れていて,今回のBA.5感染拡大がそれをあらわにしたようにも思います.
しかし,これでいいのでしょうか?