メキシコ風エビスープ/カルド・デ・カマロン(世界のエビ料理19)  エビ、チャヨテ(ハヤトウリ)、人参を、トウガラシと煮込んだトマトで作ったスープで味わうメキシコ料理.メソアメリカ沿岸の先住民による魚介だし文化を源流とし、特に古代ナヤリット族の乾燥エビスープがその直接的原型とされます.他のラテンアメリカ諸国のエビスープと比べて、軽さ・唐辛子の香味・だし文化に特色がある,清澄で香り高い海老スープです.

世界のシーフード64 メキシコ風エビスープ/カルド・デ・カマロン(世界のエビ料理19) Tasteatlasの世界のエビ料理では,第20位にランクされています. https://www.tasteatlas.com/shrimps-and-prawns Caldo de camarón エビ、チャヨテ(日本のハヤトウリ…

イタリアヴェネツィア発祥のエビのクリームソース煮/ガンベレッティ・アッラ・クレーマ(世界のエビ料理18) 「通常,エビ,バター,生クリーム,ニンニク,みじん切りのパセリ,塩,胡椒を組み合わせて作られます」とのこと.北イタリアは,中南部と違って,バターやクリームを使う調理法が早くから伝わっており,Tasteatlasは,北イタリアの代表的エビ料理として取り上げたのでしょう. ところが--- この料理は,ネット上では,Tasteatlas以外には,ほとんど取り上げられていません.理由は不明.

世界のシーフード63 イタリアヴェネツィア発祥のエビのクリームソース煮/ガンベレッティ・アッラ・クレーマ(世界のエビ料理18) Tasteatlasの「世界のエビ料理」では,第19位にランクされています. https://www.tasteatlas.com/shrimps-and-prawns Gamber…

ジャマイカのペッパーシュリンプ(世界のエビ料理17) スパイシーな辛さと豊かな風味が特徴のジャマイカで人気のストリートフードです.通常,フライパンでニンニク,唐辛子,バター,タイムと共に調理され,その過程で全ての風味をしっかりと吸収します. もともとは,塩水泉の川エビを保存するための辛口料理として19世紀に生まれ,街道沿いの屋台文化とともに発展しました.現在では,地域の伝統と観光の象徴となっています.

世界のシーフード62 ジャマイカのペッパーシュリンプ(世界のエビ料理17) 今日取り上げるのは,ジャマイカ人気のストリートフード. ジャマイカ このペッパーシュリンプは,Tasteatlas「世界のエビ料理」で第18位にランクされています. https://www.tastea…

ペルー風エビのチャウダー/チュペ・デ・カマロネス(世界のエビ料理16) 「Chupe」「煮込み」「スープ」を意味します.通常,魚の出汁,新鮮なエビ,タマネギ,ニンニク,黄色いジャガイモで作られます.16世紀以前からのアレキパ風シチューから発展したとされます.16世紀以降,スペインの食材や技法の導入,その後,エビの使用により,ジャガイモ・とうもろこし・米・乳製品・卵・エビという構成へと系統が転換し,欧米のチャウダーに類似の現在のチュペ・デ・カマロネスが誕生しました.

世界のシーフード61 ペルー風エビのチャウダー/チュペ・デ・カマロネス(世界のエビ料理16) ペルーの伝統的な魚介類のスープで,欧米の基準で言えばチャウダーに近い逸品です.Tasteatlasの「世界のエビ料理ランキングでは,17位にランクされています. ht…

メキシコ風生エビのスパイシーマリネ/アグアチーレ(世界のエビ料理15) ペルー風魚介類のマリネ/セビーチェとの比較  アグアチーレは,新鮮な生のエビ,キュウリ,赤玉ねぎ,ライムジュース,そして水で粉砕したチリペッパー(この料理の名前の由来となっています:“agua”水+“chile”トウガラシ)で構成されています.しばしば「メキシコ風セビーチェ」と紹介されますが,実際にはセビーチェ(ペルー魚介類マリネ)と共通する要素を持ちながらも,起源・調理法・味覚構成の点で明確に異なる料理です.

世界のシーフード60 メキシコ風生エビのスパイシーマリネ/アグアチーレ(世界のエビ料理15) ペルー風魚介類のマリネ/セビーチェとの比較 アグアチーレはメキシコの生エビマリネで,Tasteatlas「世界のエビ料理」の16位にランクされています. https://www…

ラテンアメリカのエビ入りライス/アロス・コン・カマローネス(世界のエビ料理14) スペイン料理の魚介のパエリア風炊き込みご飯が直系の祖型であり,それが現地の素材・香辛料と融合して,より鮮やかで香り豊かなラテンアメリカ風へと変化しました. 風味豊かなエビの出汁で炊いたご飯に,エビ,ピーマン,トマト,玉ねぎを合わせたものです.通常,クミン,ニンニク,アチオテで味付けされ,仕上げに刻んだパセリが添えられますが,エクアドル・ペルー・メキシコ等各国でのバリエーションがあります.

世界のシーフード59 ラテンアメリカのエビ入りライス/アロス・コン・カマローネス(世界のエビ料理14) Tasteatlas「世界のエビ料理ランキング」では15位. https://www.tasteatlas.com/shrimps-and-prawns https://www.eatperu.com/arroz-con-camarones/ h…

エビを使ったスープの分類(世界のエビ料理13) Tasteatlasの「世界のエビ料理ランキング」トップ20にランクインしているのは,4種類.ただし,それぞれ「種類」の表記は様々.ChatGPTに英語圏でのスープの分類を聞いてみました. 英語のスープにあたる各国の言葉は異なり,また,フランス語の名前を英語圏でも用いているためもあって,スープの分類は「明確な境界がない」とのこと.当然と云えば当然.その上でエビのスープについても,改めてどの分類に相当するか整理してもらいました.

世界のシーフード58 エビを使ったスープの分類(世界のエビ料理13) エビは,スープの材料としてもとても重要で,エビを使った国民的なスープが世界各国にあります. Tasteatlasの「世界のエビ料理ランキング」トップ20にランクインしているのは,4種類. ht…

ニューオーリンズスタイルBBQシュリンプ(世界のエビ料理12) ルイジアナ州を代表する名物料理です.BBQシュリンプの名前から,鉄板等で焼く料理を連想しますが,「焼き海老」ではありません.殻付きの大きな生エビを,フライパンやスキレットでバター・ウスターソース・レモン汁・黒胡椒・ケイジャンスパイスなどを加えて煮焼きしたものです.ソースは非常に濃厚で,エビの旨味がバターソースに溶け込みます.バター・ウスターソース・黒胡椒の組み合わせが生み出す濃密な風味が特徴といえます.

世界のシーフード57 ニューオーリンズスタイルBBQシュリンプ(世界のエビ料理12) ニューオーリンズの伝統的なエビ料理は,Tasteatlas「世界のエビ料理」の第12位にランクされています. https://www.tasteatlas.com/new-orleans-style-bbq-shrimp BBQシュリ…

メキシコのエビ料理(世界のエビ料理11)  Tasteatlas「世界のエビ料理ランキング」の1〜20位に7つのメキシコ料理がランクイン.「辛味+酸味+塩味+甘味」の調和を重視するメキシコ料理は,エビの自然な甘味や旨味を際立たせる力を持つ一方,太平洋・カリブ海・メキシコ湾に面し,全長1万km以上の海岸線を持つメキシコでは多様なエビ種が水揚げされます.一方,各沿岸地方では,地域特有のトウガラシ品種/酸味料/調理技法の組み合わせによって,多様なエビ料理のレパートリーが育まれました.

世界のシーフード56 メキシコのエビ料理(世界のエビ料理11) 多彩さ・評価の高さ/メキシコ料理おける位置づけ/地域性 このブログで取り上げてきた,Tasteatlasによる「世界のエビ料理ランキング」では,10位以内に,メキシコのエビ料理が三つランクインし…

ガンバス・ア・ラ・プランチャ/スペイン風エビの鉄板焼き/プランチャ風エビ料理(世界のエビ料理10) 「gamba」は中〜大サイズのクルマエビ類, 「a la plancha」は「鉄板焼き風」「グリドル焼き」の意味. 伝統的なタパス料理で,殻付きのまま鉄板で焼き,塩だけで味付けするシンプルな一皿.「冷菜中心のタパス」に比べ,熱々の一皿としてのライブ感・香ばしさが人気を呼び,20世紀後半には全国のバルで定番化しました.素材の鮮度・職人の焼き技・五感を刺激する体験性の高さから,高く評価される一皿です.

世界のシーフード55 ガンバス・ア・ラ・プランチャ/スペイン風エビの鉄板焼き/プランチャ風エビ料理(世界のエビ料理10) Tasteatlasの「世界のエビ料理ランキング」では第10位. https://www.tasteatlas.com/shrimps-and-prawns https://www.facebook.com…

ボボ・デ・カマロン/エビのキャッサバクリーム煮/ブラジル(世界のエビ料理9) ブラジル・バイーア州の伝統料理で,キャッサバのピューレ,新鮮なエビ,ココナッツミルク,デンデ油を使用したシチュー.キャッサバによる独特のとろみとココナッツ・デンデ油の風味が,世界のエビシチューの中でも類例のない個性を放っています. アフリカ系文化・先住民文化ヨーロッパ文化が融合した**「ブラジルの魂の料理」**とも言えます.

世界のシーフード54 ボボ・デ・カマロン/エビのキャッサバクリーム煮/ブラジル(世界のエビ料理9) Tasteatlasの「世界のエビ料理ランキング」では第9位 https://www.tasteatlas.com/shrimps-and-prawns Bobó de camarão ブラジル・バイーア州の伝統料理…

ユー・バオ・シャ/油爆蝦/中国風エビの強火炒め(世界のエビ料理8) 漢字表記「油爆蝦」の油爆は,高温の油で一気に炒めて素材の香りを閉じ込める技法で,この技法を使った代表的料理がユー・バオ・シャです.丸ごとのエビを中華鍋でカリッと炒め,その後,鶏ガラスープ,黒酢,ごま油,砂糖,紹興酒をベースにした風味豊かなタレにくぐらせます. 味付けは甘辛く,エビの香り・油の香ばしさ・カラメル化したソースの照りが調和し,上海料理らしく,「砂糖と醤油のバランス(紅焼風)」が強調されています.

世界のシーフード53 ユー・バオ・シャ/油爆蝦/中国風エビの強火炒め(世界のエビ料理8) Tasteatlasの「世界のエビ料理ランキング」では第8位 https://www.tasteatlas.com/shrimps-and-prawns You bao xia Chinese dish 漢字表記「油爆蝦」の油爆は,高…

ガンバス・アル・アヒージョ/スペイン風エビのアヒージョ(世界のエビ料理7)  直訳は「ニンニク風味のエビ」.オリーブオイルとニンニク,唐辛子でエビを煮る(炒める)料理です. スペインのバル文化・タパス文化の象徴として確立した料理で,アンダルシアのオリーブオイル文化+マドリードの都市バル文化の融合といえます. 地中海全体では類似の「ガーリックシュリンプ」的料理が多いものの,「土鍋のまま供する」「パンを浸して食べる」「タパスとしての役割」という点で独自性があります.

世界のシーフード52 ガンバス・アル・アヒージョ/スペイン風エビのアヒージョ(世界のエビ料理7) Tasteatlasの「世界のエビ料理ランキング」では第7位 https://www.tasteatlas.com/shrimps-and-prawns https://www.tasteatlas.com/gambas-al-ajillo 直訳…

エビフライ Ebi furai(世界のエビ料理6) Tasteatlasの「世界のエビ料理ランキング」では第6位.既に日本のシーフードとして以前取り上げましたが,今回は,アメリカ,ヨーロッパ,アジア諸国の評価の違い(by ChatGPT)を主題としました.共通で重視・評価される要素 は 「衣の質+サクサク感/海老のサイズ・ぷりぷり感・鮮度 /油切れ・後味の軽さ」等.文化的な前提が異なるための評価の差異 としては「揚げ物慣れがある地域ほど,油の質に敏感/エビ消費習慣がある国では,エビフライが“特別な一品”」

世界のシーフード51 エビフライ Ebi furai(世界のエビ料理6) Tasteatlasの「世界のエビ料理ランキング」では第6位. https://www.tasteatlas.com/shrimps-and-prawns Ebi furai as Japanese "Yoshoku" 海老フライは,既に日本のシーフードとして取り上げ…

メキシコ風タマリンドソースのエビ /カマローネス・エン・サルサ・デ・タマリンド(世界のエビ料理5)  甘酸っぱく,時にピリ辛な味わいで知られる料理で,メキシコの沿岸部を中心に発展した“新旧融合型”のシーフード料理の一つです.メキシコでは,「祝祭・おもてなし料理」に好まれ,観光地の高級レストランでは代表的な海老料理として知られています.エビをソテーまたはグリルし,タマリンド・ソースで絡め,ときに少量のテキーラやオレンジジュースで香り付けします.

世界のシーフード50 メキシコ風タマリンドソースのエビ /カマローネス・エン・サルサ・デ・タマリンド(世界のエビ料理5) Tasteatlasの「世界のエビ料理」ランキングでは,第5位. https://www.tasteatlas.com/shrimps-and-prawns Camarones en salsa de…

チングリ・マライ・カリー/ベンガル風エビココナッツカレー(世界のエビ料理4) インド東部ベンガル地方(特に西ベンガル州とバングラデシュ)の代表的なエビ料理.ムガル帝国の宮廷料理文化がベンガル地方にもたらされた際に,地元の食材であるココナッツを用いて「クリーム風の濃厚ソース」を再現したことに由来すると考えられています.まろやかでクリーミー,スパイス控えめで,大型のエビを主役に据えた,ベンガル料理を世界的に代表する高級カレーで,儀礼・祝宴・もてなしの「ご馳走」とされます.

世界のシーフード49 チングリ・マライ・カリー/ベンガル風エビココナッツカレー(世界のエビ料理4) Tasteatlasの世界のエビ料理ランキングでは第4位. https://www.tasteatlas.com/shrimps-and-prawns Chingri Malai curry インド東部ベンガル地方(特に…

タコス・ゴベルナドール/メキシコ風エビとチーズのタコス(世界のエビ料理3) 発祥の地,メキシコのシナロア州知事の名前にちなんで名付けられたと言われ,比較的新しく1980年代後半に広まった海老とチーズのタコス. エビと玉ねぎ,トマト等の具材をバターまたは油で炒め,溶けたチーズとともにトルティーヤではさみ,軽く焼いて仕上げます. エビの旨味+チーズの濃厚さ+野菜の香ばしさという三位一体の構成で,他の魚介タコスよりもリッチで贅沢感のある味わいを生み出しています.

世界のシーフード48 タコス・ゴベルナドール/メキシコ風エビとチーズのタコス(世界のエビ料理3) Tasteatlasの世界の海老料理ランキングでは第3位. https://www.tasteatlas.com/shrimps-and-prawns Tacos gobernador 発祥の地,メキシコのシナロア州知…

メキシコ風エビのチポトレソース炒め/カマロネス・エンチポトラドス(世界のエビ料理2) カマロネス・エンチポトラドスは,「エビをチポトレで味付けした」という意味で,チポトレは乾燥・燻製したメキシコ伝統の熟成赤唐辛子のこと.エビを炒め,トマト,玉ねぎ,ニンニクをベースにしたソースに,チポトレを加えて煮込みます. ・煙香る辛味と海老の甘みの絶妙なコントラスト ・メキシコ料理の象徴的な食材をバランスよく使う点 が世界的な評価につながっています.

世界のシーフード47 メキシコ風エビのチポトレソース炒め/カマロネス・エンチポトラドス(世界のエビ料理2) このメキシコのエビ料理は,Tasteatlasの世界のエビ料理ランキングで第2位にランクされています. https://www.tasteatlas.com/shrimps-and-pra…

シミアコ・ガリダキ/ギリシャシミ島風小エビ料理(世界のエビ料理1) シミアコ・ガリダキは,ギリシャの小さな島 Symi(シミ) 周辺でとれる極めて小型で鮮やかな赤色をしたエビ(小エビ)の総称で,島を訪れる人は必ず試す地元の名物です.味は甘みが強く凝縮されていると評価されており,この小さな甲殻類を楽しむ最も一般的な方法は,オリーブオイルとニンニクでカリッと揚げ,塩と胡椒のみで味付けすることです.

世界のシーフード46 シミアコ・ガリダキ/ギリシャシミ島風小エビ料理(世界のエビ料理1) 今日からしばらく,エビ料理をとりあげます(ロブスターはまた後で). シミアコ・ガリダキ Simiako garidakiは,ギリシャシミ島の小エビ料理で,Tasteatlasの世界…

ヴェネツィア風小ダコのマリネ/フォルペッティ (世界のタコ料理8) イタリア北東部・ヴェネト地方(特にヴェネツィアやパドヴァ周辺)で伝統的に食べられる小タコの料理.茹でたベビーオクトパスにレモン汁,パセリ,塩,黒胡椒,エキストラバージンオリーブオイルを合わせて調理します.庶民の屋台料理・居酒屋(bacaro)文化の一部として根付き,立ち飲みのワイン(ombra)と共に楽しまれてきました.イタリアには,その他にもタコのラグーソース・スパゲッティなど,沢山のタコ料理があります.

世界のシーフード45 ヴェネツィア風小ダコのマリネ/フォルペッティ Folpetti(世界のタコ料理8) フォルペッティは,Tasteatlas「世界のタコ料理」で第8位(ただし,9月時点.10月の最新ランキングでは14位) https://www.tasteatlas.com/octopus-dishes …

クロアチア風タコのサラダ:サラータ・オド・ホボトニツェ(世界のタコ料理7) Tasteatlas「世界のタコ料理」で第7位にランクされています.クロアチアでは古くからタコが食べられ,イタリアの影響下,オリーブオイル・ワインビネガー・ハーブを使う調理法が広まり,洗練された料理へと発展.通常は下ゆでしたタコと玉ねぎ,ニンニク,ローリエ,オリーブオイル,パセリ,ジャガイモ,塩,酢,トマトを組み合わせて作られます.夏期に人気があり,一方,肉を禁じられるクリスマスの定番料理でもあります

世界のシーフード44 クロアチア風タコのサラダ サラータ・オド・ホボトニツェ Salata od hobotnice(世界のタコ料理7) このクロアチアのタコのサラダは,Tasteatlas「世界のタコ料理」で第7位にランクされています. https://www.tasteatlas.com/octopus-…

ナクチ・ボックム/韓国のタコの炒め物(世界のタコ料理6) Tasteatlas「世界のタコ料理」で第6位にランクされ,日本人にもおなじみ.韓国では,たこを食べる習慣は古くからありましたが,現代の「ナクチポックム」は,1960~70年代に屋台料理として定着しました.小ぶりのタコを薄切りにし,ニンニク,ショウガ,コチュジャン(唐辛子ペースト)の風味豊かな組み合わせで炒め,薄切りの野菜を加えて調理されることも多い料理です.

世界のシーフード43 ナクチ・ボックム/韓国のタコの炒め物(世界のタコ料理6) 韓国のナクチ・ボックムは,日本人にもおなじみかと思います.Tasteatlas「世界のタコ料理」で第6位にランクされています. https://www.tasteatlas.com/octopus-dishes http…

たこ焼き Takoyaki/日本・大阪(世界のタコ料理5) 再録/ 外国人にも人気が出てきていて,Tasteatlas「世界のタコ料理」で第5位にランクされるまでになっています.ChatGPTによれば, アメリカ:新奇性・SNS映えが人気,「熱さ・食感」がハードル. ヨーロッパ:タコ文化との親和性しかし「ソースが重い」と感じることも.アジア:屋台文化とマッチするが「粉もの」や「甘いソース」に戸惑う場合あり.つまり,「楽しい体験・シェア・映え」が評価され,弱点は「タコそのものの食感」「ソースの甘さ重さ」

世界のシーフード42 たこ焼き Takoyaki/日本・大阪(世界のタコ料理5) 既に,日本のシーフードとして取り上げましたが, https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2025/08/26/233500 改めて--- (ほぼ繰り返しになりますが,前回はアメリカ人とフラ…

クタポディ・スティ・スハラ/ギリシャ風タコのグリル(世界のタコ料理4)Tasteatlasの世界のタコ料理ランキングでは第4位.ギリシャでは古代からタコが重要なシーフードとして食べられてきました.タコを下茹でし,柔らかくした後,炭火またはグリルで香ばしく焼き上げます.味付けは,シンプルにオリーブオイル,レモン,オレガノなどで仕上げるのが一般的.タコの甘みと炭火の香りが際立ちます. 20世紀以降,観光業が発展すると,「ギリシャの味覚体験」として知られるようになり,現在も代表的な郷土料理のひとつです.

世界のシーフード41 クタポディ・スティ・スハラChtapodi sti schara/ギリシャ風タコのグリル(世界のタコ料理4) 今日取り上げるのは,ギリシャのタコのグリル:クタポディ・スティ・スハラ Tasteatlasの世界のタコ料理ランキングでは第4位. https://ww…

プルポ・ア・ラ・ガジェガ/スペインガリシア風ゆでだこ・パプリカ風味(世界のタコ料理3) Tasteatlasの世界のタコ料理ランキングでは第3位.タコ,ジャガイモ,パプリカパウダーを銅製の釜で煮込んだシンプルかつ伝統的なタコ料理で,スペインのタコ文化の象徴的存在.祭事や祝祭の際に非常に人気が高く,プルペイラス(タコ専門の屋台)の店主が一日中調理を続けることから,「プルポ・ア・フェイラ(市風タコ)」とも呼ばれます.

世界のシーフード40 プルポ・ア・ラ・ガジェガ/スペインガリシア風ゆでだこ・パプリカ風味 Pulpo a la gallega (世界のタコ料理3) 今日取り上げるのは,スペインのガリシア風ゆでだこ・パプリカ風味,プルポ・ア・ラ・ガジェガ. Tasteatlasの世界のタコ…

チチャロン・デ・プルポ /タコのチチャロン/タコのカリカリ揚げ/ペルー(世界のタコ料理2) チチャロンは「揚げ物」という意味のペルーの伝統的料理.「世界のタコ料理」第9位(タコのセビーチェ/柑橘マリネ),第10位(タコのオリーブソース和え)にもペルータコ料理がランクイン.チチャロンは下ゆでしてからマリネ後,揚げてすぐ玉ねぎ・ライムのマリネやアヒソースで食べるのが一般的.ペルーのタコ料理は地中海のシンプルなタコ料理と共通する一方で、より多彩で刺激的な味覚体験を提供.

世界のシーフード39 チチャロン・デ・プルポ Chicharrón de pulpo/タコのチチャロン/タコのカリカリ揚げ/ペルー(世界のタコ料理2) Tasteatlasの「世界のタコ料理」の第2位.チチャロンは「揚げ物」という意味のペルーの伝統的料理.ペルーにはタコを…

ポルヴォ・ア・ラガレイロ Polvo à Lagareiro/ポルトガル風焼きタコのオリーブオイル仕立て(世界のたこ料理1) Tasteatlas「たこ料理ランキング」で第1位.タコは茹でてから,焼き目をつける/軽く火を通す調理が一般的.ゆでた小さなじゃがいもを軽く潰して皮を割るようにする処理がなされ,その後オーブン加熱やローストで仕上げられます.仕上げにオリーブオイルをたっぷりかけ,にんにくを加熱して香りを移したり,香草を散らしたりする点も重要です.香ばしさ,オイル感,にんにくの香味,香草の清涼感---

世界のシーフード38 ポルヴォ・ア・ラガレイロ Polvo à Lagareiro/ポルトガル風焼きタコのオリーブオイル仕立て(世界のたこ料理1) 昨日までのイカ料理に続いて,今日からはたこ料理をとりあげます.ポルヴォ・ア・ラガレイロは,Tasteatlas「たこ料理ラ…

ムック・モット・ナン/ベトナム風一夜干しイカ(世界のイカ料理8) 「Mực=イカ」「một=一」「nắng=太陽・日光」という意味で、新鮮なイカを軽く一日だけ天日干ししたものを指します.日本の一夜干しのイカと同じ発想の一品で,大きくて新鮮なイカを一日天日干しし,その後,熱い炭火で焼きます. 一夜干しイカは,アジア各国を中心に,世界で食べられていて,日本,ベトナムの他,韓国,中国,タイ,フィリピン,さらには地中海諸国,南米,北欧でも食べられています.

世界のシーフード37 ムック・モット・ナン/ベトナム風一夜干しイカ(世界のイカ料理8) 今日取り上げるのは,ベトナムのムック・モット・ナン. Tasteatlasの「世界のイカ料理」では,第10位. https://www.tasteatlas.com/squid-dishes https://www.taste…

カラマリ・リピエーニ/イタリアの詰め物イカ(世界のイカ料理7) Tasteatlasの「世界のイカ料理」では第9位にランクされています.イカには,ニンニク,パン粉,ケッパー,松の実,パセリ,玉ねぎなど,様々な具材が詰められます.その後の調理法は,焼く・煮込む・トマトソースで煮るなど地域ごとに異なり,「家庭的で郷土色が強い一皿」として知られています.イカの詰め物は,世界各国にあって,「イカの胴体=天然の容器」として捉え,米・パン粉・肉・春雨などを詰めて調理する文化が広く存在します.

世界のシーフード36 カラマリ・リピエーニ/イタリアの詰め物イカ(世界のイカ料理7) 今日取り上げるのは,イタリアのイカの詰め物,カラマリ・リピエーニCalamari ripieni. Tasteatlasの「世界のイカ料理」では第9位にランクされています. https://www.…

イカそーめんとイカ焼き(世界のイカ料理6) Tasteatlasの「世界のイカ料理」では,第7位と第8位に,それぞれがランクインしています.イカそーめんは,海外で食べるのはまだ困難なようですが,アメリカ人にはインスタ映えする盛り付けが人気.一方苦手な方も多く「寿司上級者向け」とのこと.フランス・イタリア・東アジアの方々には,比較的抵抗感がなく,繊細さが人気とか. 一方のイカ焼きは,どの地域の方々にも抵抗感無く受け入れられ,海外のフードフェスや屋台風の日本イベントで人気とのこと.

世界のシーフード35 イカそーめんとイカ焼き(世界のイカ料理6) 今日取り上げるのは,日本ではおなじみのイカそーめんとイカ焼き.Tasteatlasの「世界のイカ料理」では,第7位と第8位に,それぞれがランクインしています. https://www.tasteatlas.com/squ…