2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

菊を詠んだ短歌1  洋ギクを多く見かける昨今ですが,今でも和ギク中心の菊花展は秋の風物詩.江戸時代『当世後の花』には現在つくられている花形がほとんど全部載せられている」とのこと. 露ながら折りてかざさむ菊の花老いせぬ秋の久しかるべく 紀友則  秋風の吹きあげに建てる白菊は花かあらぬか波の寄するか 菅原道真  心あてに折らばや折らむ初霜の置きまどはせる白菊の花 凡河内躬恒  いく秋に我があひぬらむ長月のここぬかにつむ八重の白菊 西行

日本の秋の花と言えば,古来よりキクが定番. 和ギクは仏事用というイメージが定着しているせいか,一般のフラワーショップの店頭では,ポットマム,スプレーマム,ポンポンマムなどの洋ギクが主流のようにも思いますが--- https://greensnap.co.jp/columns/…

「猫の表情」を分析した研究論文が,話題になっています. 「他の猫に対する猫の表情は,276種類ある」とのこと(チンパンジーの357とさほど変わらないが、多くの人が猫にできると考えていたよりもはるかに多い)(表情の45%は,はっきりと友好的なもの.表情の35%は,はっきりと攻撃的なもの). 「おそらく人間の夕食の残り物を待つために集まるうちに、友好的な表情を拾うようになったのだろう」との推測も.この「人間との共進化」が本当ならば面白いですね. 

「表情」.それは,人間に特有のものと思われがちですが--- 「猫の表情」を分析した研究論文が,話題になっています. 猫好きの方は「猫に表情があるのはとうの昔に気づいている」と言うかもしれませんが. 「他の猫に対する猫の表情は,276種類ある」とのこ…

山茶花を詠んだ歌 鎌倉源氏山公園〜葛原岡神社へ行って来ました.出会った秋の花・実は,ミズヒキ,イヌビワ,返り咲きのソメイヨシノ,ホトトギス,ヨウシュヤマゴボウ,ヤブミョウガ,クサギ,そしてサザンカ. 人いゆき日ゆき月ゆく門庭(かどには)の山茶花の花もちりつくしたり 佐佐木信綱  山茶花の白きを愛づるこの園にわれを怖れぬ山鳥のこゑ 斎藤茂吉  山茶花のはな散りすぎて,/庭のうへに/あたる日の色/濃くなりにけり 釈迢空  散る花のうへにまた散る山茶花のいまだ暮れざる夕暮れの時 佐藤志満

鎌倉源氏山公園・葛原岡神社へ行った来ました. 山道にかかる前のお宅の美しい花たち. キバナコスモス,コスモス,センニチコウ,ブーゲンビリア,ダリア 山道に入ると,ミズヒキ,イヌビワ,ツワブキ,ツルドクダミ. 源氏山には,名札のつけてある木もみ…

秋の日・秋の陽を詠んだ短歌3  北鎌倉・浄智寺まで秋みつけに行って来ました.センリョウの実が赤みを増しています.秋咲きのクロッカスとほととぎす.細竹の林には,早くもタケノコが.色づいている柿.ピンクと白のシュウメイギク.そしてサザンカも. 折りこんでゆく秋の陽のくれないや少女の夢の鶴のかたちや 松坂弘  秋の陽よあまりあらわにふるなかれ わが恋物語 —— 一部割愛 福島泰樹  とけ合わぬ絵の具を両手にもてあます青春前期 秋の陽が降る 永井陽子

「大気が不安定」という天気予報でしたが,日没までの鎌倉はやや雲の多めながらも秋日和. 北鎌倉・浄智寺まで秋みつけに行って来ました. クロガネモチと円覚寺山門 道ばたにはかわいらしい花や実. ペラペラヨメナ,ヒメツルソバ,ホソバヒイラギナンテン…

ケイトウは食べることができますか? 答はイエス.日本語レシピはみつかりませんが,江戸時代の書物(農業全書,菜譜)に食用との記載があります.現在のケイトウはもともとは野菜だった!世界を見ると,ノゲイトウが,西アフリカ・中央アフリカでは伝統的な食べ物として食べられています.葉,柔らかい茎,若い花穂は茹でて食べられ, ナイジェリアの代表的な料理として,Efo Riro (Nigerian Stewed Greens)があります.ホウレンソウ初め,ヒユ科には食用植物が多く,ケイトウもその一つです.

大船フラワーセンターで,ケイトウとセンニチコウに出会いました. https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/10/25/232637 https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/10/26/231614 左側のケイトウは,昔ながらのケイトウ Celosia crist…

秋の日・秋の陽を詠んだ短歌2 秋の大船フラワーセンターの花壇には,コスモスの他,ペンタス,ブルーサルビア,センニチコウが.プラタナスなども茂り,来園者を癒やしてくれています. 秋の日となりなむときに かたらはむ.裏戸をとぢて かへり寝よ.をとめ 釈迢空  フラスコの透明に似し秋日(しゅうじつ)のわれの歩みに従(つ)きて来る山 葛原妙子  もの言へば声みな透る秋日ざしわれの怒りもはかなくなりぬ 中城ふみ子  処女(をとめ)にて身に深く持つ浄き卵(らん)秋の日吾の心熱くす 富小路禎

昨日訪れた秋の大船フラワーセンター.やはりコスモスが主役の花と言って良いかと思いましたが--- そのほかに,ペンタスとブルーサルビア, ケイトウ,センニチコウが華やかに花壇を彩っていました. よしず張りの部屋には,しっかりと育てられた大輪の菊も…

秋の日・秋の陽を詠んだ短歌1 大船フラワーセンターで秋の日を満喫してきました.秋晴れとまでは言えないものの,秋の陽を受けた木々・草花をゆっくり楽しむことができました. 秋の日はうつろひやすし月草の露のさかりの色にほこるな 小沢蘆庵  地にわが影空に愁(うれひ)の雲のかげ鳩よいづこへ秋の日往(い)ぬる 山川登美子  ものなべてしづかならむと山かひの川原の砂に秋の陽のさす 斎藤茂吉  秋の日の白光(びゃっこう)にして我が澄みて思(おもひ)ふかきは為すなきごとし 北原白秋

今日は,天気予報は曇り時々晴れとあまり良いものではなかったのですが,午後は概ね晴れ. 大船フラワーセンターで,秋の日を満喫してきました. 正面ゲートすぐのフラワーコンテナには.ケイトウ,ヒャクニチソウなど多くの花が植えられ,来場者を迎えてく…

鎌倉稲村ヶ崎海浜公園から,夕日を眺めてきました.海岸に着いたのは日が沈む直前.この場所からは富士山は見えませんが,海に少し突き出た海浜公園からは,江ノ島と富士山を同時に見ることができます.日が沈んだ後10分間ほどは,あかね色の雲はむしろ空に広まっていき,夕焼けを満喫することができました.

一昨日は,光明寺裏からの,昨日は鶴岡八幡宮からの夕焼けをお届けしましたが, https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/10/22/235539 https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/10/23/235315 今日は,鎌倉稲村ヶ崎海浜公園から,夕日…

サルビアを詠んだ短歌  今日も入り日の後の夕焼けを見てきました.八幡宮本宮前から,そして源平池から. 美しい秋空を下,わが家の秋の花も元気いつぱい.孔雀アスター,フジバカマ,そしてサルビアたち. ものおもふわかき男の息づかひそなたも知るやさるびあの花 北原白秋  秋となりわが膝さむき夜夜を燃え尽きぬなりサルビアの花 斉藤史  サルビアの朱の鮮(あざら)けし産みのこせし子があるごとき心疼きよ 菊池良子  サルビアの霜枯れてたもつ朱みれば心の修羅のゆらぎたちくる 岡野弘彦

昨日は,光明寺裏からの富士山と夕焼けをお届けしましたが, https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/10/22/235539 今日は,鶴岡八幡宮からの夕焼けを見てきました. 秋の夕焼けは美しい!いつ見ても心が洗われる思いがします, 大石段を上がっ…

知らぬ人に声かけたくなる清しさよ光明寺裏より富士を望めり

鎌倉は,今日も穏やかな天気でした. 夕方,光明寺の裏山まで,夕焼けと富士を見に行きました. https://www.google.com/maps/place/光明寺裏展望台 富士は見えるかどうか,確信はなかったのですが--- 光明寺の裏山は,「かながわ景勝50選」に選ばれている場…

大仏のギンモクセイは,今年は?  大仏まで,沿道のお宅の花や実を眺めながら,佐助,大谷戸を通って散歩.春に比べ花は少なめですが,様々な実を楽しむことができるのが秋.トキワサンザシ,イヌホウズキ,ダイダイ,ソヨゴ(?),ノブドウ.そして,モッコクの実にはリスが! 樹洞が大きく開いてしまった大仏のギンモクセイ.しっかり花を咲かせていました.  木犀の金より銀に咲き移る季(とき)を恋ふるはわれから妖し 三国令子  木犀の香りにふりむく坂道に/二十の景色/モノトーンとなる 俵万智

今日の鎌倉は,やや雲が多く,また,昨日に比べると気温も低かったものの,過ごしやすい1日でした. 大仏まで,沿道のお宅の花や実を眺めながら,佐助,大谷戸を通って散歩. キンモクセイを足場に巣をはったジョロウグモ. ノボタン,マリーゴールド,キバ…

ニンニク/Garlic4 中国料理とにんにく  中国料理でもニンニクは頻繁に使われますが,「中国名菜譜」で主に使われているのは「ネギ」「生姜」で,にんにくはその1/4.高級料理にはあまり使われないのかもしれません.一方,戦後に中国料理を受け入れた日本では,戦前はほとんど用いなかったにんにくを好んで使うようになっていて,「NHK今日の料理」のレシピでは,「中国名菜譜」の2倍以上のニンニクが用いられ,「しょうが」「ネギ」の1/2を越えています.そして,中国では使われない餃子にもにんにくを使用するように.

スパイス(スパイス&ハーブ)について,まとめています(すでに取り上げたシソ目シソ科のハーブは省きます). スパイス(スパイス&ハーブ)34 ニンニク/Garlic4 中国料理とにんにく 世界に出回っているニンニクの70%以上は中国産. https://en.wikiped…

鎌倉霊園から瑞泉寺へ,そして,夕方には由比ヶ浜まで散歩.1日,清々しい秋を満喫.出会つた秋の花は,お供えのクルクマ,カーネーション,ピンポンマム,宿根アスター,宿根かすみ草.霊園では,ケイトウ,スミレ,セイタカアワダチソウ,コセンダングサ,ヒャクニチソウ,マリーゴールド,そしてコスモス. 瑞泉寺ではキンモクセイ,ヨメナ(ノコンギク?),シュウメイギク,白フヨウ.そして早くも茶の花が咲き始めていました.新しき障子張りつつ茶の花もやがて咲かなとふと思ひたり 北原白秋

このところ.穏やかな日が続いています. 昨日は,車で鎌倉霊園から瑞泉寺へ,そして,夕方には由比ヶ浜まで散歩.1日,清々しい秋を満喫できました. https://www.google.com/maps/place/鎌倉霊園/ 鎌倉霊園は55万平方メートルという広さ.鎌倉という土地…

ニンニク/Garlic3 世界のニンニク生産量/スペイン・フランスにおけるガーリック  生産の70%以上は中国産.ヨーロッパで,最も多くニンニクを生産している国はスペイン.「塩と同様、何にでも使われ,ニンニクを使わない料理を見つけるのは難しいだろう」とのこと. フランスでは,最も重要なハーブではありませんが,多種類のニンニクを使い分けていることに驚きます.白ニンニク,新ニンニク,秋ニンニク,野生ニンニク,甘ニンニク,巨大ニンニク,若いニンニク,アイル・ロゼ,アイル・ロゼ,アイル・ルージュ---

スパイス(スパイス&ハーブ)について,まとめています(すでに取り上げたシソ目シソ科のハーブは省きます). スパイス(スパイス&ハーブ)33 ニンニク/Garlic3 世界のニンニク生産量/スペイン・フランスにおけるガーリック https://www.google.com/se…

ニンニク/Garlic2 イタリア料理におけるガーリック  「イタリア料理で最も誤解されている食材,ニンニク(マシュー・ドーズ)」によれば,「イタリア以外のほとんどの人々が,ニンニクは実際よりも重要な位置を占めていると信じている」「イタリア本国では,今日ではニンニクを慎重に使っている」.とはいえ「今日存在する多くの古典的なイタリア料理の中心にニンニクがあることを止めることはできない」「イタリア料理とニンニクを同一視するのは,まったく正しいことではないが,まったく間違っているわけでもない」

スパイス(スパイス&ハーブ)について,まとめています(すでに取り上げたシソ目シソ科のハーブは省きます). スパイス(スパイス&ハーブ)32 ニンニク/Garlic2 イタリア料理におけるガーリック ガーリックをたっぷり使った料理としては,イタリア料理…

ニンニク/Garlic1 ニンニクの語源と表記,そして薬理作用  古代ギリシャ,中国では紀元前に記載があるというニンニク.語源は「にんにく=忍辱=辱めを忍ぶ」=大蒜(おおひる)の隠語として.漢字は,大蒜/蒜(近縁植物の総称・古称)/葫. 臭いの元アリシンは,アリインから調理過程等に生成します.そして,アリイン・アリシンは様々な薬理作用(抗酸化作用,食欲増進,殺菌,疲労回復,解毒,心臓負担軽減 等)を持つ可能性が指摘されています.完全に証明されたわけではありませんが.

スパイス(スパイス&ハーブ)について,まとめています(すでに取り上げたシソ目シソ科のハーブは省きます). スパイス(スパイス&ハーブ)32 ニンニク/Garlic1 ニンニクの語源・漢字表記,臭いの元アリシンの多彩な薬理作用 おなじみの,特有の強烈な…

ヒルガオを詠んだ短歌 秋らしい雲と青空が広がって土曜昼すぎ.海蔵寺まで散歩.秋らしいうろこ雲の広がる清々しい午後でした. 山原の茅原(ちふ)にしをるゝ昼顔の花.見過ごしがたく 我ゆきつかる 釈迢空  線路沿ひの夏くさのはら昼顔の夢のはかなさ十歳(とお)ごろより知る 前川佐美雄  昼顔の花まとふ垣のつづきゐて次第にやさし死へのおもひは 藤井常世  髪羞(やさ)し汝が挿しくれしひるがほもひかりあえかにゆうべは萎えぬ 河野裕子

昨日土曜日は,夕方から雨もポツポツ降ってきた鎌倉ですが,昼すぎまでは秋らしい雲と青空が広がっていました. 昼すぎに用事も兼ねて鎌倉海蔵寺まで行って来ました. 海蔵寺の萩はもうほぼ終わり,紫苑もかなり傷んだ花になっていましたが,お寺と青空,う…

砥草・木賊を詠んだ短歌 / 芙蓉を詠んだ短歌  おんめ様(大巧寺)〜妙本寺のいつもの散歩コースを歩いてきました.おんめ様水舎の両脇にはトクサが植えられています.妙本寺祖師堂の裏手の芙蓉はまだ満開です. 白き猫庭の木賊の日たむろに眼はほそめつつまだ現(うつつ)なり 北原白秋  木賊むら蜥蜴いかなるいとなみに生きて涼しき風渡るらむ 馬場あき子  白芙蓉あしたは軽(かろ)く夕まぐれほのぼの重し光(かげ)を孕みて 栗木京子

晴れた日,いつもの散歩コースを,昼前に歩きました. おんめ様(大巧寺)〜妙本寺コースです. 駅前の銀行の植え込みの赤葉千日紅とマリーゴールド.ちょうど良い気候なのか,元気いっぱいでした. 今の季節のおんめ様は,コムラサキが美しい姿を見せてくれ…

夕ばえ・夕焼けを詠んだ短歌  浜辺に到着すると,太陽はちようど沈んだところでした.空には茜雲,水面もあかく染まつていました. 白雲もゆうやけ雲も暮れ色にいろ消えゆくも日は入りぬらし 正岡子規  夕映えの雲あかくしてそことなく浜なでしこの安房の国見ゆ 与謝野晶子  夕焼小焼大風車のうへをゆく雁が一列鴉(からす)が三羽 北原白秋  ゆうやけの/たちまち暗き 夜となりぬ。/山黒々と/雨たれてをり 釈迢空  夕茜内浦凪ぎをわたりきて汀さざなみくれないに染む 加藤克巳

夕方散歩で,海まで行って来ました. 途中の花屋さんには,秋を代表する園芸植物の花が,美しく店先に並べられていました. コスモス. 宿根アスタービクトリア,エリカ,カルーナ. 浜辺に到着. 太陽は,ちょうど沈んだところでした. 空には,淡い茜色の…

ショウガ/Ginger5 ジンジャーパウダー  スパイスメーカーは,乾燥ショウガを挽いたジンジャーパウダー(英語ではGround Ginger)を販売しています.保存性が高く強火に耐えられ,お菓子作りに最適.少ない量で辛みを出すことができます.ただ,生のショウガの複雑な風味を出すことは難しいようです.14世紀のヨーロッパではこしょうに次ぐ重要なスパイスとして用途が広がった歴史があるとのこと.生姜焼き,焼肉,クッキー,ドレッシング,紅茶などに一度使ってみようかと思います.

スパイス(スパイス&ハーブ)について,まとめています(すでに取り上げたシソ目シソ科のハーブは省きます). スパイス(スパイス&ハーブ)31 ショウガ/Ginger5 ジンジャーパウダー(Ground Ginger) Fresh Ginger とGroud Ginger スパイスメーカーは,…

ショウガ/Ginger4 ヨーロッパ料理におけるショウガ  「西洋料理では,生姜は伝統的にジンジャーブレッド,ジンジャーエールなど主に甘い食べ物に使われる」そうですが,アジア諸国には遠く及ばないものの,ヨーロッパでもメインディッシュや前菜・デザートの調理に用いられます.フランスでも,ジンジャーブレッドは定番ですが,ショウガを含むフランス最古のミックススパイスは様々な料理に使われています.また,イタリアには,生姜とニンニクのソースのスパゲッティ,生姜入りかぼちゃのリゾットなどがあります.

スパイス(スパイス&ハーブ)について,まとめています(すでに取り上げたシソ目シソ科のハーブは省きます). スパイス(スパイス&ハーブ)30 ショウガ/Ginger4 ヨーロッパ料理におけるショウガ 英語版ウィキペディアでは, 「西洋料理では,生姜は伝統…

ショウガ/Ginger3 インド料理とショウガ  インドとショウガと言えば,シナモン,カルダモン,クローブ等にショウガを加えたマサラチャイMasala Chaiを思い浮かべてしまいますが,ショウガのみを使ったAdrak Chaiもも飲まれています.そして,ショウガは,インド料理では,濃厚なグレイビーソースや,ベジタリアン料理,肉料理など多くの料理に使われる重要な食材で,ニンニクと一緒に砕いたり,すり潰したりしたジンジャーガーリックマサラを使った料理もたくさんあります.

スパイス(スパイス&ハーブ)について,まとめています(すでに取り上げたシソ目シソ科のハーブは省きます). スパイス(スパイス&ハーブ)29 ショウガ/Ginger3 インド料理とショウガ 東アジアの国々で,よく使われているショウガですが, https://yach…

ショウガ/Ginger 2 東アジアの生姜  食生活の変化が激しい現代でも,日本料理になくてはならない食材.冷や奴の薬味,豚肉生姜焼き,寿司にガリ---ショウガは,日本だけではなく,東アジアの国々の食卓に欠かせません.中でも中国料理におけるショウガの利用は,想像を超えるものです.本格的調理本レシピでは,中国の魚介類・肉類料理では50%以上にショウガが使われていました.ニンニクと並んで,ショウガは中国料理に必須です.

スパイス(スパイス&ハーブ)について,まとめています(すでに取り上げたシソ目シソ科のハーブは省きます). スパイス(スパイス&ハーブ)28 ショウガ/Ginger 2 東アジアの生姜 ショウガは,食生活の変化が激しい現代でも,日本料理になくてはならない…

ショウガ/Ginger1 日本の生姜 ショウガは5000年前から栽培されていたと言われています.孔子が食べていたとの記載も.生姜・乾姜などの生薬として? 日本への渡来時期は不明.平安時代には食品・薬用として栽培されていました.室町時代にはショウガとハジカミの名前が併用されていたとのこと.日本ではほとんど生で食べられますが,葉ショウガ,新ショウガ,ひねショウガとバリエーションは豊富ですね.ショウガ属にはミョウガも含まれ,ショウガ科にはウコン(ターメリック),カルダモン,ガランガルがあります.

スパイス(スパイス&ハーブ)について,まとめています(すでに取り上げたシソ目シソ科のハーブは省きます). スパイス(スパイス&ハーブ)27 ショウガ/Ginger 1 日本の生姜 ショウガは,最も古くから栽培されていたスパイス&ハーブの一つ. 日本では…

コスモスを詠んだ短歌  気持ちのよい青空が広がる浄妙寺へ行つて来ました.芙蓉,彼岸花,野薊.そして秋の花コスモスは,墓地の一角に. 地に伏して小花もたぐるコスモスを濡らしゆきつつ秋霖雨(づゆ)昏(くら)し 木俣修  かえらざる言問いに似てコスモスの花ゆれやまず人のさびしさ 岡部桂一郎  こんなにも透きとおる母を駆け抜けてコスモス揺るる夕空に立つ 佐伯裕子  八枚の花びらを持つコスモスのいつでも「きらい」で終わる占い 俵万智

過ごしやすい1日,午後,鎌倉浄妙寺まで行って来ました.墓地にはコスモスが咲き,秋の風情を感じさせてくれました. 気持ちのよい青空が広がっていました. 年に1回供養が行われている花塚.芙蓉の花が見守っていました. 花の少ない時期ですが,彼岸花は…

野菊を詠んだ短歌  光則寺で見かけたノギク. おそらくヨメナ.ノギクと呼ばれる植物には,シオン属の花(ヨメナ,ノジギクなど)とキク属の花(ノジギクなど)があります. 秋草のいづれはあれど露霜に痩せし野菊の花をあはれむ 伊藤左千夫  水色に塗りたる如きおほぞらと白き野菊のつづく路かな 与謝野晶子  のぢ菊の一むら白き吾があたり立ち行き妻は草むらに入る 近藤芳美  二三本野菊が枯れてゐるばかり別れし夫と夢に会ふ原 中城ふみ子

鎌倉で見かけた秋の花で,短歌に詠まれたものを集めています. 今日はノギク. 光則寺で見かけたノギク. 多分ヨメナ.(PictureThisの判定はコヨメナ) ノギクと呼ばれる植物には,シオン属の花と,キク属の花があります. 私には,なかなか見分けられませ…

ゲンノショウコを詠んだ短歌  妙法寺と光則寺で見かけました.「煎じて飲むと薬効がすぐに現れるということが名前の由来になっている」と言われています.整腸,止瀉などの作用があります. 夕明りげんのしょうこを次々にたづさへて現るる坂 与謝野晶子  山はらは今朝かげもなき曇らひにげんのしょうこの淡きむらさき 遠山光栄  げんのしょうこほのかなる香の甘ければ今日も煎じて枕べに置く 小市巳世司  五階なる午睡に兆す性欲はゲンノショウコの花の香ぞする 道浦母都子

鎌倉で見かけた秋の花で,短歌に詠まれたものを集めています. 今日はゲンノショウコ(現証拠,牛児). 鎌倉では,赤花を妙法寺と光則寺で見かけました. 最近取り上げた秋の植物を詠んだ短歌は次の次の記事にまとめてあります. 萩 https://yachikusakusak…

ほととぎす(杜鵑草,油天草)を詠んだ短歌  鳥のホトトギスの胸模様を思わせる可憐な秋の花,杜鵑草.  ほととぎす花もつかげに虔(つつま)しき夕日がのこる土もにほひて 生方たつゑ  打ち伏して時雨降るままほととぎす花の終りはいづれ身に沁む 福田たの子  かき消えて草ほととぎす枯れしかば涸れたる土のほとり虔(つつ)しむ 安永蕗子  秋いまだ暑き斜面に滲みいづる水に垂りつつ咲くほととぎす 三国玲子

ようやく秋らしい気候になってきました. 春ほどではありませんが,秋になると,沢山の花が咲き,鎌倉のお寺でも多くの種類の花々を楽しむことができます. 海蔵寺 https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/09/15/235429 妙法寺 https://yachikus…

おんめ様〜妙本寺の秋 /(付録 mRNAワクチン完成までの長く曲がりくねった道)  秋の花を愛でながら,おんめ様(大巧寺),日朝様(大覚寺)そして妙本寺まで行って来ました.出会った花と実は,センニチコウ,キンセンカ,コムラサキ,シュウメイギク,ヘメロカリス(キスゲ),タマスダレ,返り咲きのクサボケ,ヒガンバナ,ススキ,ルリヤナギ,フヨウ,オロコエシ,センダン,ユリオプスデージー(?),ローズマリー.このうちオトコエシはおんめ様でしか見たことがありません.

夕方散歩で,妙本寺まで. 途中おんめ様(大巧寺),日朝様(大覚寺)の秋の花を楽しみながら. 二ノ鳥居の上の雲は,これから天気が悪くなることを予感させました. スーパー横のフラワーショップ.置いてある花の苗の種類は少なくて,センニチコウ(コンフ…

短歌の里・塩尻  全くの初心者なのに歌会に誘われ,「誘われたらできるだけ断らない」という最近のポリシー?に従って塩尻まで行って来ました.「そば処唐松」はとても雰囲気のあるお店で蕎麦は抜群に美味しいところです.短歌館は塩尻に縁ある歌人の足跡をたどる資料を展示し,歌碑公園やその周辺には,太田水穂・島木赤彦・若山牧水をはじめ,女流三歌人の若山喜志子・四賀光子・潮みどりらの歌碑が建立されています.

塩尻に行って来ました. 全くの初心者なのに歌会に誘われ,「誘われたらできるだけ断らない」という最近のポリシー?に従った結果です. 土曜日は,JR広丘駅の近くの歌碑公園・短歌館へ. 昼食は,「とても美味しいそば処があるから,是非」ということで,「…