大仏のギンモクセイは,今年は?  大仏まで,沿道のお宅の花や実を眺めながら,佐助,大谷戸を通って散歩.春に比べ花は少なめですが,様々な実を楽しむことができるのが秋.トキワサンザシ,イヌホウズキ,ダイダイ,ソヨゴ(?),ノブドウ.そして,モッコクの実にはリスが! 樹洞が大きく開いてしまった大仏のギンモクセイ.しっかり花を咲かせていました.  木犀の金より銀に咲き移る季(とき)を恋ふるはわれから妖し 三国令子  木犀の香りにふりむく坂道に/二十の景色/モノトーンとなる 俵万智

今日の鎌倉は,やや雲が多く,また,昨日に比べると気温も低かったものの,過ごしやすい1日でした.

大仏まで,沿道のお宅の花や実を眺めながら,佐助,大谷戸を通って散歩.

キンモクセイを足場に巣をはったジョロウグモ

ノボタン,マリーゴールド,キバナコスモス,シュッコンアスター

ダリア,ルリマツリシュウメイギク

春に比べ花は少なめですが,様々な実を楽しむことができるのが秋.

トキワサンザシ(多分).

イヌホウズキ

ダイダイと鑑賞用トウガラシ.

ソヨゴ(?)

ノブドウの実は,まだ色づいていませんでした.

モッコクの実.

なんと,タイワンリスが,実を食べにやって来ていました!

 

 

大仏に到着.


与謝野晶子の歌碑の近くにはイチョウキンモクセイ

そして,少し離れたところに,ギンモクセイ.

今日大仏に来たのは,このギンモクセイがまだ元気かどうか確かめるのが,目的の一つ.樹洞が大きく開いていて,昨年はやや元気がなかったのですが,今年は,しっかり花を咲かせていました.

 

モクセイを詠んだ短歌

(再掲)

https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2022/10/19/235230

古今短歌歳時記(鳥居正博 教育社)から.

 

歩みきてふとしも匂へ山の手の日の照る坂の木犀の花  太田水穂 雲鳥

 

裏山の径をのぼりて木犀の香を嗅ぐころぞ秋はれわたる  斎藤茂吉 のぼり路

 

木犀のせつなきまでに匂ふひる短きときを窻(まど)にまどろむ  木俣修 歯車

 

閉ざしたる夜の部屋にして一塊(くれ)の香気醞醸(うんじょう)す黄の木犀花  葛原妙子 橙黄

 

木犀の金より銀に咲き移る季(とき)を恋ふるはわれから妖し  三国令子 晨(あした)の雪

 

物音も立てぬ一日と寂しめり木犀の花夜の卓にこぼるる  大西民子 まぼろしの椅子

 

木犀のにほふ野を来てかの丘に夭死のむくろ焼きし日思ほゆ  岡野弘彦 滄浪歌

 

木犀の香りにふりむく坂道に/二十の景色/モノトーンとなる  俵万智 とれたての短歌です