毒/毒展

オリエンタルポピー(オニゲシ) 「光る君へ」のタイトルバックで,ゆっくり開花する花のモチーフとして使われています.美しくなまめかしい花で,麻薬成分を含むケシとは違って,栽培可能.ただし,よく似たハカマオニゲシは,栽培禁止.このオリエンタルポピーは,モルヒネと化学式は似ているテバインという物質を大量につくることで知られています.テバインをもとにして麻薬成分をつくることができる--- 出会ってみたいとは思うものの,日本であまり広まっていないようなのは正解のようにも思います.

「光る君へ」の再放送を昼食を食べながら視聴. タイトルバックの美しさに今頃になって気づきました.特に花がゆっくり開花していく部分と指. https://www.cinematoday.jp/page/A0009196# 普段は録画して,暇なときはゆっくり,ほとんどは駆け足/ながら見…

ランタナ/しちへんげ(シソ目の植物4) 真夏の街で最も目にする花の一つランタナ.熱帯アメリカ原産ですが,様々の園芸品種が開発・栽培され夏に長期間楽しむことができます.一方,世界に広範囲にわたり逸脱・野生化したランタナは,放牧をしている牧草地帯では特に危険な毒性植物と見なされています.ランタナの侵入する力は強く他の植物の生育を阻害すると言われています.牧草地帯でなくてもその逸脱にはかなり注意を要する植物です.

シソ目の植物について,簡単な解説を探してまとめるシリーズ. 今日は第四回. ランタナ/しちへんげ(目クマツヅラ科シチヘンゲ属) ランタナは,真夏の街で最も目にする花の一つかと思います. 熱帯アメリカ原産ですが,様々の園芸品種が開発・栽培され楽…

ポインセチア等トウダイグサ属の植物,ナンキンハゼ,マンチニール(トウダイグサ科の植物1/キントラノオ目の植物5) 見た目は全く違う植物ですが,強い弱いの違いこそあれ,毒性(皮膚刺激性,腫瘍誘発の恐れ)を持つという点は共通し,ホルボールエステルの作用と考えられています.ポインセチアに「死亡例がある」との都市伝説が広まりましたが,誤報と確かめられています.また,マンチニールは,強力な毒性を持つと信じられ,実際,皮膚刺激性は強力ですが,死亡例は報告されていません.

キントラノオ目の植物を取り上げ,簡単な解説を探して掲載しています.今日は トウダイグサ科の植物1. トウダイグサ属(トウダイグサ,ポインセチア等), ナンキンハゼ属(ナンキンハゼ), ヒッポマネ属(マンチニール)の話題です. この三つの属は,キ…

世界の矢毒文化2/ イポー・クラーレ(毒と人間 国立科学博物館特別展「毒」より) 世界中の狩猟採集民は自然毒をうまく利用する技術をもっています. イポー矢毒文化圏(東南アジア): 和名ウパスノキの樹液を矢毒として用います.強心配糖体アンチアリンが含まれています.クラーレ矢毒文化圏(南アメリカ) クラーレとは,アマゾン川やオリノコ川流域に住む先住民が毒矢の先に塗る毒物を指しています.クラーレの成分についてはツヅラフジ科の植物から筋弛緩作用をもつ d-ツボクラリンが単離されました.

先日出かけた国立博物館特別展「毒」.独自に調べたことをつけ加えながら,内容を少しずつ紹介しています.主催者も「シェアしよう」とすすめていることもあり.https://yachikusakusaki.hatenablog.com/archive/category/毒%2F毒展 (5/28まで大阪展開催中…

世界の矢毒文化1/ ストロファンツス・トリカブト(毒と人間 国立科学博物館特別展「毒」より) 世界中の狩猟採集民は自然毒をうまく利用する技術をもっています.ストロファンツス矢毒文化圏(西アフリカ)・トリカブト矢毒文化圏(北アメリカ北部・アジア・ヨーロッパ・北海道)・イポー矢毒文化圏(東南アジア)・クラーレ矢毒文化圏(南アメリカ) キョウチクトウ科ストロファンツスの毒は神経毒で,強心剤としても利用されています. アイヌ民族が使っていたトリカブトは,エゾトリカブトとオクトリカブトと考えられています. 

先日出かけた国立博物館特別展「毒」.独自に調べたことをつけ加えながら,内容を少しずつ紹介しています.主催者も「シェアしよう」とすすめていることもあり.https://yachikusakusaki.hatenablog.com/archive/category/毒%2F毒展 (5/28まで大阪展開催中…

ヒトが毒を利用した最古の証拠「切れ目のある木の棒」/ ソクラテスが仰いだ「毒杯」に入っていたとされるドクニンジン(毒と人間 国立科学博物館特別展「毒」より) ボーダー遺跡から発見された「切れ目のある木の棒」(推定約2万4000年前)からトウゴマ成分が検出されました. ソクラテスが仰いだ毒杯の中身はアテナイの刑法からするとドクニンジンが入れられていた.

先日出かけた国立博物館特別展「毒」.独自に調べたことをつけ加えながら,内容を少しずつ紹介しています.主催者も「シェアしよう」とすすめていることもあり.https://yachikusakusaki.hatenablog.com/archive/category/毒%2F毒展 (大阪展が始まりました…

毒を使った果実の散布戦略(カキノキ,ウメ,ライチ) / 毒に耐える(キョウチクトウVSキョウチクトウスズメ,コアラVSユーカリ,ラーテルVSコブラ)  動物に食べてもらうことで種子を運んでもらう植物は多いですが,熟した種子を運ばせるため,未熟な果実には毒性物質を高濃度で凝縮させて食害を防いでいるものもあります. 多くの生物が体に毒をもつことで捕食者から身を守ってきました. しかし,その毒さえ克服できれば,毒生物は競争相手の少ない魅力的な獲物となります.

先日出かけた国立博物館特別展「毒」.独自に調べたことをつけ加えながら,内容を少しずつ紹介しています.主催者も「シェアしよう」とすすめていることもあり.https://yachikusakusaki.hatenablog.com/archive/category/毒%2F毒展 (大阪展が始まりました…

ハチの多様化と毒針(毒と進化 国立科学博物館特別展「毒」より) 卵を産むための産卵管が変化したハチの毒針は,獲物を狩るための武器として発達したと考えられますが,自身や巣を守るためにも使われ,攻めと守りの両面でハチの多様化を支える原動力となりました.さらに,幼虫の餌に花粉を使うようになったハナバチ類では,毒針は守り専用の武器へと変化しました.ミツバチは,刺した針が抜けなくなる「カエシ」がついた毒針をもち,守りの最終手段として,命がけで毒針を使います. 

先日出かけた国立博物館特別展「毒」.独自に調べたことをつけ加えながら,内容を少しずつ紹介しています.主催者も「シェアしよう」とすすめていることもあり.https://yachikusakusaki.hatenablog.com/archive/category/毒%2F毒展 (大阪展が始まりました…

盗用(毒と進化 国立科学博物館特別展「毒」より)  自身で毒を作れない有毒生物は,他者の毒を利用または盗用しているといえます. テトロドトキシンを自身で作れないフグや,ヒキガエル類の毒を防御用の毒として利用しているヤマカガシも毒を盗用しています.毒の盗用のなかでも究極形の1つがミノウミウシ類やフウセンクラゲ類による刺胞の盗用「盗刺胞」です. ミノウミウシ類はヒドロ虫を主な餌としていますが,ヒドロ虫の刺胞を消化せず.自身の防御に再利用しています. 

先日出かけた国立博物館特別展「毒」.独自に調べたことをつけ加えながら,内容を少しずつ紹介しています.主催者も「シェアしよう」とすすめていることもあり.https://yachikusakusaki.hatenablog.com/archive/category/毒%2F毒展 (大阪展が始まりました…

警告色 / テントウムシとミュラー擬態・ベイツ擬態(毒と進化 国立科学博物館特別展「毒」より) キオビヤドクガエルの黄色と黒のコントラストが強い体色は,捕食者に毒性をアピールするのに役立ちます.アカハライモリは天敵に襲われるとお腹の警告色をアピールします. テントウムシ類は毒成分を含む液体と体から出して身を守りますが,ベイツ擬態をしている無毒の昆虫がいます.ノコギリハギ(無毒)はシマキンチャクフグ(有毒)に体型や色彩だけでなく遊泳などの行動もそっくりです.

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酸素と熱水域の硫化水素 (毒と進化 国立科学博物館特別展「毒」より) 毒の存在は,生物同士の日常の関係ばかりでなく,長期にわたる関係や,個々の生物の生き方に影響を与えてきました. その結果は進化として現れます. 20億年前,シアノバクテリアにより大量に放出された酸素が,海上から地上のあらゆるものを酸化しつくし, 「この酸化に耐えられなかった生物は絶滅したに違いない」. 熱水域の細菌は硫化水素や水素からエネルギー源を生み出し,その細菌を食べる動物たちが帯状に分布します.

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毒とおしろい文化 / 亜砒酸とチェーザレ・ボルジア / 鉱物由来の毒 江戸時代には鉛白が白さを演出するファンデーションとして広く利用されていました.毒性があり,健康に悪影響を与えていた可能性があります.亜砒酸は,粉末状で水に溶けやすく,しかも無味無臭であるため,多くの人々に悪用されるようになってしまいました.中でも,ヴァレンティーノ公チェーザレ・ボルジアは,ボルジア家の毒薬「カンタレッラ」を使い,数多くの政敵を排除したといわれています.水銀,カドミウムの毒性も広く知られています.

先日出かけた国立博物館特別展「毒」.独自に調べたことをつけ加えながら,内容を少しずつ紹介しています.主催者も「シェアしよう」とすすめていることもあり.https://yachikusakusaki.hatenablog.com/archive/category/毒%2F毒展 (大阪展が明日始まりま…

毒きのこ2(「毒の博物館」4 菌類の毒/国立科学博物館特別展「毒」より) ドクササコを食べると先端部が激しく痛み赤く腫れあがる.カエンタケは触ってもいけない. 間違えやすいきのこ:ツキヨタケ⇔イタケ・ムキタケ等. クサウラベニタケ⇔ウラベニホテイシメジ・ホンシメジ等. ニガクリタケ⇔クリタケ等. カキシメジ⇔マツタケ等. オオシロカラカサタケ⇔カラカサタケ等. なお,平成24年〜令和3年の間で最も中毒例の多いきのこはツキヨタケ.2番目はクサウラベニタケ.

先日出かけた国立博物館特別展「毒」. https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/02/17/235453 独自に勉強したことをつけ加えながら,内容を少しずつ紹介しています.主催者も「シェアしよう」とすすめていることもあり. (大阪展がもうすぐ始ま…

毒きのこ1(「毒の博物館」4 菌類の毒/国立科学博物館特別展「毒」より) きのこの食毒を見分けるための万能の方法は存在しません.幻覚症状:ヒカゲシビレタケ,ワライタケ等(いくつかは所持することも禁止されている). 痙攣など:ベニテングタケ,サクラタケ等.  悪酔い:食用きのこなのにお酒と一緒に食べると酷く悪酔いする.キララタケ等. 腹痛など:野生きのこで最も頻繁に起こる中毒例. 細胞破壊:最も致死的な症状.腎臓や肝臓などの細胞が破壊されていくことで死につながる.テングタケ属.

先日出かけた国立博物館特別展「毒」. https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/02/17/235453 独自に勉強したことをつけ加えながら,内容を少しずつ紹介しています.主催者も「シェアしよう」とすすめていることもあり. (大阪展がもうすぐ始ま…

日本人による海洋生物の毒の解明(「毒と人間」/国立科学博物館特別展「毒」より) フグ毒テトロドトキシンは平田正義と津田恭介らによって独立して構造決定され,岸義人らによって人工的に合成されました.アオブダイ等の魚による中毒の原因物質とされるパリトキシンは上村大輔らによって構造決定され,岸義人らによって人工的に合成されました.安本健らは,シガデラ毒・シガトキシンを生産する渦鞭毛藻を発見し,シガデラの起源が明らかになりました.

先日出かけた国立博物館特別展「毒」. https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/02/17/235453 独自に勉強したことをつけ加えながら,内容を少しずつ紹介しています.主催者も「シェアしよう」とすすめていることもあり. (大阪展がもうすぐ始ま…

オニヒトデ,磯で見られる様々な有毒生物(「毒の博物館」3動物の毒/国立科学博物館特別展「毒」より) 駆除対象となっているオニヒトデは,棘に毒があり「刺されるとたいへん痛み,腫れることもあります.痛みは棘が刺さると即座に生じ,非常に強烈で数時間持続します」.  8種の磯の有毒生物が立体的に並べられていました.ガンガゼ,トックリガンガゼモドキ,ゴンズイ,ハオコゼは刺される危険がある有毒生物.スベスベマンジュウガニ,ウモレオウギガニ,ヒョウモンダコ,クサフグは,食べるととても危険な海洋生物.

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カツオノエボシとハブクラゲ(「毒の博物館」3動物の毒/国立科学博物館特別展「毒」より) カツオノエボシはミズクラゲなどの典型的なクラゲとは異なるクダクラゲの仲間.日本の海水浴場で注意の警告がなされていることは多くの方がご存じの通り.溶血作用や神経毒性をもつ毒素が単離されています.ハブクラゲは沖縄で最も被害が多い危険生物で死者も報告されています.溶血活性を示す毒成分が主.なお,ミズクラゲは毒をもつものの,ヒトの角質膜を貫けないため痛みを感じることが少ないとのこと.

先日出かけた国立博物館特別展「毒」. https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/02/17/235453 独自に勉強したことをつけ加えながら,内容を少しずつ紹介しています.主催者も「シェアしよう」とすすめていることもあり. (大阪展がもうすぐ始ま…

背鰭等に毒をもつゴンズイ,オニダルマオコゼ,ミノカサゴ(「毒の博物館」3動物の毒/国立科学博物館特別展「毒」より) 釣りをする方ならよく知っている毒魚ですね.鰭(ひれ)のトゲをしっかり展示してあるところが見所かと思います. これらの魚の棘の毒は,いずれもタンパク質で,熱により失活するとのこと. 刺された場合の応急処置の基本の1つとなっているようです.毒タンパク質の化学構造もすすめられ,ゴンズイの毒タンパク質は,高血圧と呼吸不全、心停止、神経筋の障害を引き起こすとのこと.

先日出かけた国立博物館特別展「毒」. https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/02/17/235453 独自に勉強したことをつけ加えながら,内容を少しずつ紹介しています.主催者も「シェアしよう」とすすめていることもあり. (大阪展がもうすぐ始ま…

銛で狩りをする貝イモガイ/ アカエイ(「毒の博物館」3動物の毒/国立科学博物館特別展「毒」より)  イモガイは小さな標本で「なんだ」と通り過ぎてしまいそうですが,展示された銛のレプリカ,その刃先を見ると,「この貝,本当に銛を打って狩りをしているんだ」と思わせてくれます.展示にはありませんでしたが,ネット検索するとイモガイが狩りをする画像もみつかります.驚きです.毒性成分はコノトキシンと呼ばれ,多彩な作用を発揮しているそうです.

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フグの毒 / 毒鳥ズグロモリモズ(「毒の博物館」3動物の毒/国立科学博物館特別展「毒」より) フグについては別立ての展示がありました.ふぐ毒(テトロドトキシン)は,「ナトリウムチャネル」の働きを阻害してNaが入らないようにさせます.しかし,フグ自身は毒に耐性を持つ.不思議ですね.しかも,フグはテトロドトキシンを嗅ぎ分けて積極的に食べているとのこと.びっくりします.驚きと言えば,毒をもつ鳥がいることを初めて知りました.しかもヤドクガエルのものと同類の毒.伝説の毒鳥「鴆(ちん)」?  

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有毒両生類(「毒の博物館」3動物の毒/国立科学博物館特別展「毒」より) 毒蛇に比べてあまり知られていない気がしますが,侮れません.どこにでもいるヒキガエルの毒は,食べたイヌが死んでしまうほどの毒性を持ちます.美しいヤドクガエルたちの展示は目を惹きました.自然界でも最も強い毒の1つを持ちます.イシアタマガエルは全く知らなかった名前.解説を読むとかなり怖そうなカエルです.

先日出かけた国立博物館特別展「毒」. https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/02/17/235453 独自に勉強したことをつけ加えながら,内容を少しずつ紹介しています.主催者も「シェアしよう」とすすめていることもあり. 今日は「毒の博物館」3 …

有毒爬虫類(「毒の博物館」3動物の毒/国立科学博物館特別展「毒」より) キングコブラの全身骨格が展示してあるコーナー.「トカゲには毒はないから,ヘビの展示に違いない」 と思っていたら,これが大間違い.「コモドドラゴンに毒がある.しかもかなり強い毒が」 メキシコドクトカゲの標本の展示もありましたが,こちらは捕食者からの防御のためと考えられているとのことです.ヘビの展示は,どこかで見たことあるような内容でしたが,ガボンアダーは,かなり迫力がありました.マムシと比較して,なんと大きなことか.

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毒虫 / ハチ毒(「毒の博物館」3動物の毒/国立科学博物館特別展「毒」より)  「毒虫(どくむし)」として展示があったのは,ハチ,サソリ,蚊,ムカデ,ドクガ,イラガ,マメハンミョウなど.イグノーベル賞受賞者によるハチに刺された痛さのランク1位(シュミット指数レベル4)には,タランチュラホークの名前があげられています.目がくらむほどの凄まじい電撃的な痛みとか.

先日出かけた国立博物館特別展「毒」. https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/02/17/235453 独自に勉強したことをつけ加えながら,内容を少しずつ紹介しています.主催者も「シェアしよう」とすすめていることもあり. 今日は「毒の博物館」3 …

身の回りの植物の毒(「毒の博物館」2植物の毒/国立科学博物館特別展「毒」より)   根・茎・葉を守る毒としては,ジャガイモ新芽ソラニン,スイセン・ヒガンバナのリコリンなどが知られています.食中毒での被害人数ランキングトップはジャガイモで,これは学校授業で栽培収穫したものを調理したことが要因ですが,その他のランキング上位の例は,誤食によるものです.食用植物の毒としては,生のインゲンマメ,モロヘイヤやビワの種子が知られています.

先日出かけた国立博物館特別展「毒」. https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/02/17/235453 独自に勉強したことをつけ加えながら,内容を少しずつ紹介しています.主催者も「シェアしよう」とすすめていることもあり. 今日は「毒の博物館」2 …

強い毒性を持つ植物(「毒の博物館」2/国立科学博物館特別展「毒」より)  初めに展示されていたのはドクゼリ,トリカブト,ドクウツギ.日本の三大有毒植物と呼ばれ,いずれも死に至る場合があることはよく知られています.誤食の危険性がある点がやっかいな植物ですね.世界に目を向けると,さらに強い毒をもった植物があります.展示で紹介されていたのは,世界最強有毒植物説もあるゲルセミウム・エレガンス,強力な光毒性をもつジャイアント・ホグウィード,ストリキニーネで有名なマチン.

先日出かけた国立博物館特別展「毒」. https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/02/17/235453 独自に勉強したことをつけ加えながら,内容を少しずつ紹介することにしました.主催者も「シェアしよう」とすすめていることもあり. 前回は「毒の博…

ハブとイラクサ (「毒の博物館」1/国立科学博物館特別展「毒」より) 先週出かけた国立博物館特別展「毒」.何回かに分けて少しづつ内容を紹介していきたいと思います.展示の内で一番人気の「毒の博物館」で目を惹いたのは拡大模型.ハブは約30倍.スズメバチは約40倍.「攻めるための毒」をもつ代表です.ハブの毒牙は格納された長い注射針.セイヨウイラクサとイラガ幼虫の拡大模型も「守るための毒」代表として展示されていました.イラクサ(刺草/蕁麻)の針はヒスタミン等の毒を含んでいて,これも注射針.

先週出かけた国立博物館特別展「毒」. 前回は「行ってきたよ」というだけのブログ記事になってしまいました. https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/02/17/235453 今日から,何回かに分けて少しずつ内容を紹介していきたいと思います.気にな…

国立科学博物館特別展「毒」 へ行ってきました.たくさんの人が押しかけていて,時間を区切って入場させていたにもかかわらず,展示室の回路を回る列はほとんど進まない状態.写真撮影OKということで,写真を撮りまくったのですが,沢山撮りすぎて整理しきれません.いずれ稿を改めて内容を紹介できれば-- 今日は展示初めのパネルの紹介.---生活のなかの毒 言いすぎかもしれませんが,私たちは毒に囲まれて生活しています.カビたパン,小麦粉,タマネギ,ニンニク,ジャガイモ,ブドウ,チョコレート---えっ?

国立科学博物館へ行ってきました.本当に久しぶりです. (シロナガスクジラの骨格標本が置かれていた時代にも来たことがあります) 只券をいただいた特別展を見学するためです.特別展の題名は,ズバリ「毒」. かなり宣伝もしていたようで,駅前にも広告が…

絶対に食べてはいけない毒のある花 1. Daffodil水仙 -リコリンという毒素のために苦痛(嘔吐,下痢)を引き起こすでしょう.2. Poppyポピー 3. Foxgloveジギタリス 4. Oleanderキョウチクトウ 5. Clematisクレマチス 6. Bluebellブルーベル 7. Rhododendronシャクナゲ 8. Larkspurヒエンソウ 9. Hydrangeaアジサイ 10. Lily-of-the-Valleyスズラン / トンプソン&モーガン

食べてはいけない花 昨日,一昨日と,英国の種苗会社Thompson&Morgan(トンプソン&モーガン)が選んだ Edible Flowers Guide | Thompson & Morgan “10 Common edible flowers(10の一般的なエディブルフラワー)“ http://yachikusakusaki.hatenablog.com/ent…