ハチの多様化と毒針(毒と進化 国立科学博物館特別展「毒」より) 卵を産むための産卵管が変化したハチの毒針は,獲物を狩るための武器として発達したと考えられますが,自身や巣を守るためにも使われ,攻めと守りの両面でハチの多様化を支える原動力となりました.さらに,幼虫の餌に花粉を使うようになったハナバチ類では,毒針は守り専用の武器へと変化しました.ミツバチは,刺した針が抜けなくなる「カエシ」がついた毒針をもち,守りの最終手段として,命がけで毒針を使います. 

先日出かけた国立博物館特別展「毒」.独自に調べたことをつけ加えながら,内容を少しずつ紹介しています.主催者も「シェアしよう」とすすめていることもあり.https://yachikusakusaki.hatenablog.com/archive/category/毒%2F毒展

(大阪展が始まりました.実際にご覧になることをお薦めします.実物の力は偉大です)

https://www.ktv.jp/event/dokuten/

 

ハチの多様化と毒針第3章 毒と進化)

ハチの毒針は卵を産むための産卵管が変化したものです.

 

毒針は,幼虫の餌となる獲物を狩るための武器として発達したと考えられますが,自身や巣を守るためにも使われ,攻めと守りの両面でハチの多様化を支える原動力となりました.

さらに,幼虫の餌に花粉を使うようになったハナバチ類では,毒針は守り専用の武器へと変化しました.

 

以下の図は,展示にはなかったと思いますが,「ハチの進化」を知る上でとても参考になるので,特別展「毒」図説より制作し,掲載します.

 

 

セイヨウミツバチ

刺した針が抜けなくなる「カエシ」がついた毒針をもち,守りの最終手段として,命がけで毒針を使う.

 

 

ミツバチ上科のハチ類

ミツバチ上科には毒針で狩りをおこなうアナバチ類(①)と

毒針を防御のためにのみ使うハナバチ類(②)がみられます.

①キンモウアナバチ Sphex diabolicus(アナバチ科) 

②トラマルハナバチ Bombus diversus(ミツバチ科)

 

 

参考のため

ハチ亜科の系統樹を載せておきます.

https://ja.wikipedia.org/wiki/ハチ亜目

ハチとアリについては,ネット上に沢山の話題が溢れています.楽しめます.

https://www.isshikipub.co.jp/parasiticwasp-tameshi/

https://www.hitohaku.jp/insect-museum/guide/sec-3.html

https://logmi.jp/business/articles/323599

http://ant.miyakyo-u.ac.jp/BJ/antStory/index_GH.html

http://www.antroom.jp/ant.php

http://www.antroom.jp/ant.php

 

 

 

今日の雨で,早く咲いていた鎌倉妙本寺の桜がかなり散っていました.