ロシアの独裁者によるウクライナへの理不尽な侵攻は,更に悲惨な状況を生みそうな気配で,胸が痛みます.あの独裁者は一体何を考えていて,どこまでいけば止まるのか?
一方,世界を覆っている新型コロナウイルスパンデミック.こちらは,全体の感染はピークを越えつつあるようですが----
その数は今までにない数で推移して,現在でも一日150万人が新たに感染しています.
COVID-19 Data Explorer - Our World in Data
死者数も減少の傾向にはありますが,一日7000人以上の死者が報告されています.
パンデミック初期に一日4000人の死者が報告されて以来,実に二年間も毎日この数を下回ることがない方々が亡くなっている!
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日本は,世界との比較においては,感染者,死者ともに低いレベルに抑えられてきました.
しかし,世界との比較の数字は,実際に亡くなる方にとっては意味のないこと.できるだけ死者を減らさなければいけないのですが-----
オミクロン株は,日本でも今までにない感染爆発を引き起こしました.減少してきたとはいえ,現在でも一日6万人以上の新規感染(7日間平均)がみられます.
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オミクロン株は重症化させる力が弱いといわれてきましたが,オミクロン株によって一日最多死者数が大幅に更新されました.そして,現在,ピークは越えたようにも見えますが,一日200人以上の死亡者(7日間平均)が報告されています.
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オミクロン株とインフルエンザの致死率はどちらが高い? 第6波はこれまでの波で最多死者数となる予想(倉原優) - 個人 - Yahoo!ニュース
コロナ患者の治療に当たっている呼吸器内科医倉原医師の寄稿によれば,
オミクロン株とインフルエンザの致死率はどちらが高い? 第6波はこれまでの波で最多死者数となる予想(倉原優) - 個人 - Yahoo!ニュース
オミクロン株が海外で流行し始めたとき、南アフリカのデータを引用して「軽症が多い」「オミクロン株はただの風邪」という報道が多かったと思います。私も、第6波で医療逼迫は起こらないかもしれないと心のどこかで期待していました。
第6波がピークを迎え、予想に反して多くの高齢者が中等症化・重症化しました。コロナ病棟で酸素を吸っている患者さんたちを目の当たりにして、「やはり全然風邪じゃないなあ」と思っていました。
とのこと.
そして,第6波の死者数は,これまでのどの感染拡大の波より多く:
「第3波で約7000人、第4波で約6000人、第5波で約3000人に対し,第6波で最多の8000人以上の死者数が予測されている.」
とのことです.
欧米の多くの国々のように,規制を早く解除する圧力も高まってきていますが,まだその時期ではないでしょう.
拙速は禍根を残します.
また,オミクロンが流行を引き起こす最後の変異株ではないことは,ウイルスの専門家による共通の認識となっているとのこと.
“The emergence of a new variant is just a matter of time, scientists say.”
(科学者たちは言う.「新しい変種の出現は時間の問題であると」と)
The next variant: three key questions about what’s after Omicron
オミクロンの流行が収まっても,気を緩めるわけにはいかないようです.