フヨウは,どんなに暑くても咲いてる真夏の花という印象があります.鎌倉の寺院では,今,最も多く見かける花. 中国では宋代,日本では室町時代に今の芙蓉をさす言葉になりましたが,それまでは蓮を意味していました. 今日も気になる新型コロナ感染爆発NHKの集計では、1日の死者307名.共同通信社の集計では,311名.:「着実に死者が増え続けている!」という事実が再確認できました.残念なことです.更に残念なのは政府は何もコメントしないこと.テレビ新聞が全く無視していること.

夏の花フヨウ(芙蓉).夕方散歩で出かける鎌倉の寺院では,今,最も多く見かける花です.

 

同じフヨウ属のムクゲも,一般的には夏の花とされていますが,真夏にはやや弱い(例えばわが家では真夏に花を落とし,また9月頃咲く).

わが家では,やはり同じフヨウ属のハイビスカスもあまりの暑さに花を落とすことがあります.

それに対し---

フヨウは,どんなに暑くても咲いてる真夏の花という印象があります.

 

ネット上のどのサイトでも,また辞書を調べてみても,芙蓉について記されているのが,芙蓉の意味の変遷:

「『芙蓉』はもともとはハスを意味していて,現在の芙蓉は『木芙蓉』と呼ばれていた」

ニッポニカには一番詳しく記されています.

 

フヨウ

文化史

芙蓉(ふよう)は本来大きい形(花)を意味し、唐以前はハスにあてられていた。白楽天が『長恨歌(ちょうごんか)』で楊貴妃(ようきひ)を「芙蓉如面柳似眉」(面(かお)は芙蓉の如く、眉(まゆ)は柳に似る)と例えた芙蓉はハスである。

源氏物語』の「桐壺(きりつぼ)」の巻の太液(たいえき)の芙蓉も、楊貴妃にちなんだ太液池のハスからの引用である。

一方、フヨウは唐代までは木芙蓉(もくふよう)と称され、単に芙蓉となるのは宋(そう)代以降である。----

日本では室町期の『尺素往来(せきそおうらい)』に初見し、『池坊専応口伝(いけのぼうせんのうくでん)』(1542)は、祝言に用うべき花の一つにあげている。

[湯浅浩史 2020年4月17日]

なお,湯浅氏が「大きい花」の意とした「芙蓉」ですが----

字源によれば,「芙」一字で「はちす」=「はす」を表しているとのことです.(字源には,「蓉」の意味の説明はありません.どうも「芙蓉」にしか使われていない字のようですが---)

 

Chloroplast genome of Hibiscus rosa-sinensis (Malvaceae): Comparative analyses and identification of mutational hotspots - ScienceDirect

 

 

今日も気になる新型コロナ感染爆発.

いつも使っているOur World in Dataに15日のデータが加えられていないので,国内のニュースを当たったところ--

NHKの集計では、1日の死者307名.

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220816/k10013774141000.html

共同通信社の集計では,311名.

過去2番目に多い数字とのこと.

https://www.tokyo-np.co.jp/article/196346

 

日曜日にお盆休みが重なって,報告が積み重なった数字ですから,「300人越え」と大騒ぎすべきではないとは思いますが---

重要なのは「着実に死者が増え続けている!」という事実が再確認できてしまったこと.

残念なことです.

そして,さらに残念なことに,このような死者の増加に対し,政府からは何の説明もない.(岸田首相は4回目のワクチンを打った後,今日はゴルフ休日だそうです.)

NHK,朝日・読売・毎日ならびに系列テレビ局のニュースは,死者の増加について何も触れていない.

オリンピックの時と同じです.

死者のことなど報道して,楽しんでいる方々に冷や水を浴びせたくないという配慮でしょうか?

重大災害が起きているのに.

「災害級の危機」京大病院など13機関が真っ赤な警告 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル

(いつものことですが,朝日新聞はニュースはつかんでいても,ウェブに掲載するだけで,テレビ・新聞では報道しない!

NHKも同様)

 

 

時事通信社は,昼過ぎに次のような記事を配信していました.

 

コロナ死者、1カ月で7倍 連日200人超、「第6波」に迫る

時事通信 8/16(火) 13:32配信

 

 新型コロナウイルス感染症による死者数が、流行の「第7波」で急増している。

 1日当たりの死者数は1カ月で約7倍に増え、ほぼ連日200人台と、年明け以降の第6波に迫る。各地の病床逼迫(ひっぱく)も深刻で、専門家は「第6波を超える可能性もある」と指摘している。

 厚生労働省がまとめた死者数は、報道各社の集計より少ないが、第6波さなかの2月22日に過去最多となる277人を記録。その後は減少に転じ、4月2日以降は100人を下回る日が4カ月近く続いた。10人未満の日もあった。

 

 しかし、オミクロン株の派生型「BA.5」が広がり始め、感染者が6月末から急増。その結果、死者は7月26日に再び100人を超え、今月9日に250人に達した。15日は215人で、7月15日(31人)の約7倍に上り、第6波に迫る高水準となっている。

 

 オミクロン株をめぐっては、重症化リスクの低さが指摘されている。ただ、厚労省の専門家組織は、同株の感染者に占める死亡者の割合は0.13%(2月時点)ほどで、季節性インフルエンザ(推計0.006~0.09%)を上回るとして、過小評価を戒めている。

 

 専門家組織座長の脇田隆字・国立感染症研究所長は「病床使用率の上昇や、医療従事者の感染による病棟閉鎖などで適切な医療が受けられず、死者が増えている」と分析し、「第6波を上回る可能性がある」と指摘。夏休み期間も不織布マスク着用や3密回避、換気徹底などを継続することを呼び掛けている。 

 

コメント

岡秀昭

3時間前

埼玉医科大学教授/感染症専門医

多くの死亡者は中等症から発生している。

ワクチンの接種とオミクロンへの置き換わりで、明らかに重症者が減った。この重症者はかつてのデルタ株などでみられた両肺がCTですりガラス陰影という白くなる重症肺炎を起こし、人工呼吸器につながる経過をとっていた場合にあう定義だ。

しかし今はこの肺炎を起こさなくなったが、高齢者中心に意識が悪い、食事が取れない、脱水で腎臓が悪いなどで入院しているが、定義では軽症中等症になる。そこから死亡者が出ている。

もし重症者数で実態を把握しようと思うのであれば定義を変える必要がある。そうでないなら重症者数を指標にしてはならない。

 

岡秀昭/感染症専門医

ツイッター コメント 

亡くなるのは高齢者や病弱者になるだろう。政府は社会経済活動の維持のためには犠牲はやむ終えない方針であることを説明する義務があるのではないだろうか。

 

Yahoo!ニュース 公式コメンテーター岡秀昭さんのコメント - Yahoo!ニュース

岡秀昭

認証済み

埼玉医科大学教授/感染症専門医

報告

なぜ6割の病床稼働で逼迫するか解説する。平時の病院は8-9割病床が埋まっているものだ。その診療に慢性的な人手不足で対応している。そこにコロナの病床を確保と言っても医療従事者が足らない。行政からの要請にどこも雑巾を絞るように無理に病床を捻出している。この確保病床は通常診療でほぼ埋まる病床からのシフト移行時間が必要であり、すぐに全ては稼働できない。そして稼働するのも人手からかなり無理をしているうえ、今回は医療従事者の感染、濃厚接触で労働力も低下している。故に6割の確保病床の稼働が現場としては限界だという実情だ。数年間何をしていたのだとこの点で現場を責めるご指摘もあるが、みかけの病床を確保したとアピールする行政側の予測の甘さにも責任がある。根本は専門職の人手不足、有事の医療政策の準備不足にある。数年で専門職の養成は困難だ。つまり医療体制の強化は幻であり、できることは医療体制のシフトである。