ヨウシュヤマゴボウ(アメリカヤマゴボウ)を見つけました. 花,青い実,熟した実が皆ついている状態.欧米では果汁は染料,根は薬用に用いられるとのことですが,日本で問題になっているのはゴボウやモリアザミと間違えて食べてしまう食中毒.食用植物が沢山あるナデシコ目で唯一と言ってよい食中毒に注意が喚起されている植物.今日の新型コロナによる死者は287人.政府の説明なし.主要テレビ・新聞紙面での報道もほとんどなし.

夕方散歩の途中,ヨウシュヤマゴボウアメリヤマゴボウ)を見つけました.

花,青い実,熟した実が皆ついている状態.

 

何の変哲もない花・実ですが,この実は,古く染料として用いられていたらしく,インクベリーと呼ばれるそうです.

そして,この植物が有名なのは,ゴボウやモリアザミ(食用にされ「ヤマゴボウ」の名前で販売される)と間違えられること.毒性成分があるにもかかわらず.

 

 

ヨウシュヤマゴボウ 洋種山牛蒡 Phytolacca americana L.

ニッポニカ

ヨウシュヤマゴボウとは - コトバンク

 古くから果汁を絹や紙の染料として用い,俗にインクベリーともいう.果実と根に強い毒を含むが,根には樹脂,硝石配糖体を含み,欧米ではリウマチの変質剤,吐剤として用いる.近縁のヤマゴボウによく似るが,ヤマゴボウは花序が直立し,心皮が8個なので区別できる.[小林純子 2021年2月17日]

 

自然毒のリスクプロファイル:

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000079871.html

高等植物:ヨウシュヤマゴボウ

果実と根に有毒成分を含み,食べると 腹痛・ 嘔吐・下痢を起こし,ついで延髄に作用し,けいれんを起こして死亡する. 皮膚に対しても刺激作用がある.

発病時期             2 時間

(症例1)

患者はヨウシュヤマゴボウの根を採取し,味噌漬け加工を行い,後日それを 7 名で喫食した.その後,約 2 時間経過して嘔吐症状,診察を受ける.

採取した患者はキク科「ヤマボゴウ(モリアザミ)」の詳細な知識は無く,類似した名前であるヨウシュヤマゴボウが,市販されている「ヤマゴボウ」材料と誤認,食中毒に至った.

モリアザミ(キク科)は本州,四国,九州に自生し,この根を「ヤマゴボウ」と称し,しょうゆや味噌漬けなどとして売られているが,植物名と商品名がヤマゴボウと言うだけで全く違った植物である.

その他にフジアザミなどアザミの仲間も「ヤマゴボウ」として食す地方もあるが,やはり外見が全く違う格好をしているのでよく確認して誤食しないよう注意が必要である.

 

ヨウシュヤマゴボウ

ナデシコ目 Caryophyllales,ヤマゴボウ科 Phytolaccaceae,ヤマゴボウ属 Phytolacca,

ヨウシュヤマゴボウ P. americana

 

ナデシコ目には,食用とされる植物がたくあんあるのですが,その中で,毒性を持ち間違えて食べられるのは,ヨウシュヤマゴボウなどヤマゴボウ属の植物だけと言って良いようです.



 

 

今日も気になる新型コロナ感染爆発.

いつも使っているOur World in Dataには,今日も新しいデータの入力がないし.まさか,サイトを閉じようとしているのではないでしょうが---

で,今日も国内の発表と転載.

昨日は300人越えの死者が発表されていましたが,これは,お盆と日曜日の報告が少なかったために出た高い値.

では,今日は?

 NHK共同通信共に286人の死者を報告していました.

【国内感染】新型コロナ 286人死亡 23万1499人感染(17日18:30) | NHK | 新型コロナ 国内感染者数

 

死者の累積の勢いは止まる気配がありません.

そして,政府はだんまり.

テレビ・新聞は死者についてはほとんど触れていません.「行動制限のない夏休み」特集ばかり.

その陰に,高齢者の静かな死.

ネット上では「なし崩し的withコロナ」の言葉もチラホラ.

この国は間違っていると思います.

 

政府には,少なくとも説明責任あり.

マスコミは政府に説明を求めるべき.