2025-01-01から1年間の記事一覧

フランス伝統のロブスター・テルミドール(世界のロブスター料理15) ロブスターの身をワインまたはコニャックでソテーし,クリーミーな卵ベースのソースとチーズを混ぜ合わせ,丸ごとのロブスターの尾に詰めてグラタン仕立てで焼き上げます.伝統的なフランス食材を使用した豪華な料理ですが,今では「伝統的フレンチを守る高級店」や「特別な場面/記念日のための料理」として位置づけられる傾向にあります.しかし,味は驚くほど繊細で,「クラシックなのに古くない」「濃厚なのに最後まで食べたくなる」一皿です.

世界のシーフード85 フランス伝統のロブスター・テルミドール(世界のロブスター料理15) Tasteatlasの「ロブスターを使った料理」ランキングでは17位. https://www.tasteatlas.com/best-rated-dishes-with-lobsters https://www.tasteatlas.com/best-rated…

アカザエビのブザラ煮込/クシュカンピ・ナ・ブザル/クロアチア スカンピ・アッラ・ブザーラ/イタリア(世界のロブスター料理14) シュカンピ/スカンピ(大エビ)を主原料として調理される,ダルマチア地方,クロアチア,フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州 イタリアの伝統的な料理.エビは殻を剥かずに下処理し,軽く炒め,オリーブオイル,白ワイン,ニンニク,パン粉を合わせたソースで煮込み,塩,コショウ,パセリで味付けします.素材の味を最大限に生かしたクロアチア,イタリアの郷土料理として愛されています.

世界のシーフード84 シュカンピ・ナ・ブザル/アカザエビのブザラ煮込/クロアチア・イタリア(世界のロブスター料理14) Tasteatlasの「ロブスターを使った料理」ランキングでは16位. https://www.tasteatlas.com/best-rated-dishes-with-lobsters https:/…

クロアチア・シュルリツェのアカザ海老ソース/シュルリツェ・サ・シュカンピマ(世界のロブスター料理13) クロアチアのクルク島発祥の特産品.地元のパスタ「シュルリツェ」を,玉ねぎ,ニンニク,スカンピ,トマトジュース,白ワイン,スープストックと合わせて調理します. この料理が登場したのは比較的近代で,1960〜70年代以降.クルク島やリイェカ周辺のレストランで,郷土料理の代表格として提供されています. 特に春~夏にかけて,クヴァルネル産アカザエビの旬に合わせた季節限定メニューが人気.

世界のシーフード83 クロアチア・シュルリツェのアカザ海老ソース(シュルリツェ・サ・シュカンピマ)(世界のロブスター料理13) Tasteatlasの「ロブスターを使った料理」ランキングでは15位. https://www.tasteatlas.com/best-rated-dishes-with-lobsters…

ポルトガル風魚介煮込み・カタプラーナ/カタプラーナ・デ・マリスコ(世界のロブスター料理12) 魚介を主とした「カタプラーナ・デ・マリスコ」は、20世紀半ば以降に定着.ロブスターを加えたバージョンは、特に高級レストランや祝宴用の特別版. 基本的にはオリーブオイル・白ワイン・トマト・玉ねぎ・ニンニクをベースに、魚介を蒸し煮にする料理.旨味が凝縮し、素材から出た汁が濃厚なスープになるのが特徴です.「カタプラーナ」とは、料理名であると同時に圧力調理+蒸し煮が行える調理器具の名前.

世界のシーフード82 ポルトガル風魚介煮込み・カタプラーナ/カタプラーナ・デ・マリスコ(世界のロブスター料理12) Tasteatlasの「ロブスターを使った料理」ランキングでは14位. https://www.tasteatlas.com/best-rated-dishes-with-lobsters https://www…

ビスク /フランス/ロブスターを使ったものを中心に(世界のロブスター料理11) 生クリーム,シーフード,コニャックまたはワイン,そして様々なスパイスを組み合わせた材料を使用した伝統的なピュレスープ.ヨーロッパロブスター(オマール・ウロペアン / オマール・ブルー)が人気の食材で,殻を炒めて香ばしさを出し,ブランデーでフランベ→煮出し→濾過→生クリームで仕上げます.「クラシック・フレンチの象徴的スープ」で フォワグラやコンソメと並ぶ格式料理に位置づけられています.

世界のシーフード81 ビスク /フランス/ロブスターを使ったものを中心に(世界のロブスター料理11) Tasteatlasの「ロブスターを使った料理」ランキングでは13位. https://www.tasteatlas.com/best-rated-dishes-with-lobsters https://www.tasteatlas.com…

ギリシャ風ロブスターパスタ/アスタコマカロナーダ(世界のロブスター料理10) 直訳すると「ロブスターのパスタ」.トマトとオリーブオイルを主体とした地中海風味にロブスターの旨味,オレガノ・月桂樹・ディルといったギリシャ風の香味が加わった絶品のギリシャ料理.ギリシャ近海産のハサミを持たないスピニーロブスターを使うのが一般的. ギリシャでは,古くからラザニア風のパスタが食べられていましたが,アスタコマカロナーダに用いられるのは,ベネチア支配期にイタリアから伝わったスパゲッティ.

世界のシーフード80 アスタコマカロナーダ/ギリシャ風ロブスターパスタ(世界のロブスター料理10) Tasteatlasの「ロブスターを使った料理」ランキングでは第12位.「ロブスター料理」では7位. https://www.tasteatlas.com/best-rated-dishes-with-lobster…

伊・ロブスターのリングイーネパスタ/リングイーネ・アッロスティチェ/リングイネ・アッロスティチェ  ソースの主軸はロブスターの殻と身から取る「出汁」.トマトソースを軽く煮詰め,ロブスターの風味を移して仕上げます. パスタにはリングイーネ(楕円断面のロングパスタ)を使い,ソースがよく絡むよう設計されています.完成形は「海の旨味を吸ったパスタ」が主役で,ロブスターの身は飾りとごちそう要素.日常食ではなく「特別な日」「祝祭」「観光地の高級料理」.

世界のシーフード79 伊・ロブスターのリングイーネパスタ/リングイーネ・アッロスティチェ(世界のロブスター料理9) Tasteatlasの「ロブスターを使った料理」ランキングでは第11位.「ロブスター料理」では6位. https://www.tasteatlas.com/best-rated-d…

シーフードの盛り合わせ料理クラムベイク(世界のロブスター料理8) ロブスター,ムール貝,カニ,アサリを海藻を何層も敷いた砂穴で蒸す盛り合わせ料理.ネイティブアメリカンの伝統でしたが,現在ではニューイングランドで人気で,祝祭行事において典型的に調理されるようになりました.19世紀以降「ご馳走」として扱われるようになロブスターがクライムベイクに加わると,祝祭的・豪華な料理としての格が一気に上がりました.そのため,今日では「Clam and Lobster Bake」という呼称もしばしば用いられます.

世界のシーフード78 クラムベイク/シーフードの盛り合わせ料理 USA(世界のロブスター料理8) Tasteatlasの「ロブスターを使った料理」ランキングでは第10位.(第8位しゃぶしゃぶ,第9位サーフアンドターフは肉料理としての解説の中に,ロブスターも名前…

ノルウェーのロブスターサラダ/フマーサラダ(世界のロブスター料理6) ノルウェー南岸は,北欧随一のロブスター漁場.この条件を背景にしたノルウェー発祥の伝統的なサラダです.通常,マヨネーズ,サワークリーム,レモン,ディル,時にケッパーやリンゴを少量いれた北欧特有の淡白な味付けで,ロブスターにレタス,アスパラガス,レモン,アーティチョークなどを組み合わせてつくられます.ロブスターは高級食材で,日常食ではなく,祝祭・特別な場の冷菜として認識されています.

世界のシーフード77 ノルウェーのロブスターサラダ/フマーサラダ(世界のロブスター料理6) Tasteatlasの「ロブスターを使った料理」ランキングでは第7位. https://www.tasteatlas.com/best-rated-dishes-with-lobsters https://www.tasteatlas.com/best…

アメリカメイン州ゆでロブスター/ボイルド・メインロブスター(世界のロブスター料理5) メイン州で豊富にとれるアメリカンロブスターを,生きたまま海塩で味付けした大きな鍋の沸騰した湯に投入し,ロブスターの大きさに応じて調理します. 19世紀半ば以降,「殻ごと茹でて身を取り出す」技法が一般化し,家庭や海岸の野外調理として定番化しました.溶かしバターで食べるのが定番ですが,レモンも好まれます.メイン部位はテール(尾).最も食べ応えがあります.夏〜初秋が旬.

世界のシーフード76 ボイルド・メインロブスター(世界のロブスター料理5) Tasteatlasの「ロブスターを使った料理」ランキングでは第6位. https://www.tasteatlas.com/best-rated-dishes-with-lobsters https://www.tasteatlas.com/best-rated-lobster-d…

ロブスターのスパイシートマトソース・パスタ/ロブスター・フラ・ディアヴォロ(世界のロブスター料理4) スパイシーな赤いトマトソースに絡めたロブスターをパスタと組み合わせたイタリア系アメリカ料理.ロブスターを使ったこのようなパスタはイタリアにはなく,アメリカ起源とされます.しかし,エビを使った類似料理はイタリアにあり,イタリアのディアヴォラ風エビ料理をベースに,アメリカでロブスターに置き換えた発展形と考えるのが,もっとも自然で矛盾のない説明となります.

世界のシーフード75 ロブスター・フラ・ディアヴォロ/ ロブスターのスパイシートマトソース・パスタ(世界のロブスター料理4) Tasteatlasの「ロブスターを使った料理」ランキングでは第4位. https://www.tasteatlas.com/best-rated-dishes-with-lobster…

スペインのロブスター入りライス/アロス・コン・ボガバンテ(世界のロブスター料理3)  バレンシア地方発祥で,丸粒米,ヨーロッパロブスター,野菜(タマネギ,ピーマン,トマト,パプリカ等),サフラン,ニンニク,オリーブオイル,調味料を魚のだし汁で煮込んだスープ状のライス料理です.「同じ素材と出汁を使い,米の有無だけが違う兄弟料理」(スケット, カルデラタ:海の鍋料理)から派生した米料理がアロス・コン・ボガバンテという位置づけになります.

世界のシーフード74 アロス・コン・ボガバンテ/スペインのロブスター入りライス(世界のロブスター料理3) Tasteatlas「ロブスターを使った料理」ランキングで第2位. https://www.tasteatlas.com/best-rated-dishes-with-lobsters https://www.tasteatla…

ロブスターロール/メインスタイル ロブスターロール/コネチカットスタイル ロブスターロール(世界のロブスター料理2) ロブスターロールは,アメリカンロブスターの水揚げが多いニューイングランド発祥の人気のロブスター料理で,最初に生まれたのは Connecticut(1930年代),最も有名にしたのは Maine(1950年代以降) と考えられます.二つのロブスターロールには, メインスタイルvsコネチカットスタイル → 冷・マヨネーズ vs  温・バター などの違いがあります.

世界のシーフード73 ロブスターロール/メインスタイル ロブスターロール/コネチカットスタイル ロブスターロール(世界のロブスター料理2) Tasteatlasは,ロブスターに関して, 「世界のロブスターを使った料理」(Best Rated DISHES WITH LOBSTER)と …

ロブスターの種類(世界のロブスター料理1) ロブスターは,英語圏で一般に大型のハサミを持つ甲殻類を指しますが,実際にはClawed lobster/ハサミを持つロブスター,と,Spiny lobster/ハサミを持たないイセエビ類,の2系統が含まれます.ただし,Clawed lobster/ハサミを持つロブスターはTrue lobster と呼ばれてもいて,「ロブスター料理」として知られているものの多くは、ハサミを持つロブスターが用いられています.

世界のシーフード72 ロブスターの種類(世界のロブスター料理1) Lobster/ロブスターは,英語圏で一般に大型のハサミを持つ甲殻類を指しますが(Clawed lobster/ハサミを持つロブスターはTrue lobster と呼ばれてもいるとのことです),実際にはClawed lo…

イラン風エビのスパイスご飯/メグー・ポロ(世界のエビ料理26) 名称は,エビ「メグー」と,イラン風ピラフ「ポロ」を組み合わせたもので,イラン南部で人気.トルコ語ピラヴ,フランス語ピラフ等の語はポロに由来し,ペルシア → トルコ → オスマン帝国 → フランス → 欧州全体という経路で「ポロ〜ピラフ」の語と調理法が広がりました. 「パエリアやビリヤニ とも親戚関係を持ちつつ,ペルシア独自の香辛料バランス(辛味控えめ・酸味あり)を持つ“海のポロ”」と位置づけることができます.

世界のシーフード71 メグー・ポロ/イラン風エビのスパイスご飯(世界のエビ料理26) Tasteatlasの「世界のエビ料理」ランキング「知名度・人気度」では19位. https://www.tasteatlas.com/shrimps-and-prawns Meygoo polo 名称は,エビ「メグー」と,イラン…

ルイジアナのクレオール風エビのトマト煮込み/シュリンプ・クレオール フランス,スペイン,アフリカ,西インド諸島の文化が交わる港町ニューオーリンズ生まれ.Creole(クレオール)とは,こうした混血・混文化社会で育った人々とその食文化を指します. 「フランスの煮込み+スペインのソフリート(野菜炒め)+西インド諸島のスパイス感+南部の米料理」という文化的融合から産まれたこの料理では,エビは風味豊かなトマトソースで煮込まれ,白米の上に盛り付けて提供されるのが一般的.

世界のシーフード70 ルイジアナ発祥クレオール風エビのトマト煮込み/シュリンプ・クレオール(世界のエビ料理25) Tasteatlasの「世界のエビ料理」ランキング「知名度・人気度」では18位. https://www.tasteatlas.com/shrimps-and-prawns https://tastesbe…

フロッグモア・シチュー/ローカントリー・ボイル(世界のエビ料理24) 主な材料は新鮮なエビとイエローコーンで,ジャガイモ,カニ,ソーセージなどの追加材料を加えることもできます.「煮込み」よりも「茹で料理(boil)」に近く,大鍋に水とスパイスを入れ,順にじゃがいも→ソーセージ→コーン→エビの順で時間差をつけて茹でます.屋外で大鍋を囲む「コミュニティ料理」として定着し,サウスカロライナやジョージアの海沿い全域で「Lowcountry Boil」と呼ばれ,郷土の誇りを象徴する料理となっています.

世界のシーフード69 フロッグモア・シチュー/ローカントリー・ボイル(世界のエビ料理24) Tasteatlasの「世界のエビ料理」ランキング「知名度・人気度」では16位. https://www.tasteatlas.com/shrimps-and-prawns https://edistoisland.com/frogmore-stew…

海老(車海老)握り寿司(世界のエビ料理23) Tasteatlasの「評価/評価の高さ」ランキングではそれほど高順位ではありませんが(エビ料理の26位),「知名度・人気度」では10位.別に寿司ネタのランキング(評価/評価の高さ)もあって,こちらでは13位となっています.高級寿司店以外では,なかなか美味しい車海老のにぎりには出会えません.評価/評価の高さでの順位が低いのはそのためかもしれません.外国人のレビューのまとめ(ChatGPT)も掲載しておきます

世界のシーフード68 海老(車海老)握り寿司(世界のエビ料理23) 一般的な海老のにぎり寿司には,甘えびと車海老がありますが,Tasteatlasが取り上げているのは後者.そして,「評価(評価の高さ)」ではそれほど高順位ではありませんが(エビ料理の26位)…

アメリカ南部エビとトウモロコシ粥 /シュリンプ&グリッツ(世界のエビ料理22) グリッツは乾燥トウモロコシを粗く挽いたもので,アメリカ先住民料理に起源をもちます.シュリンプ&グリッツは,エビをベーコンの脂で炒め,クリーミーなグリッツの上にのせて提供される,漁師のシンプルな料理として始まり,現在のレシピの考案者はビル・ニール.マッシュルーム,ベーコン,チェダーチーズを加える工夫も施されました.現在では,アメリカ南部の代表的コンフォートフードとなっています.

世界のシーフード67 アメリカ南部エビとトウモロコシ粥 /シュリンプ&グリッツ(世界のエビ料理22) Tasteatlasの「世界のエビ料理」ランキングで,「評価(評価の高さ)」ではそれほど高順位ではありませんが(25位),「知名度・人気度」では堂々の5位. …

ラスベガス発のシュリンプ・カクテル(世界のエビ料理21) Tasteatlasの「知名度・人気度」では堂々の2位.ウスターソースやケチャップ、ホースラディッシュを混ぜた「カクテルソース」と氷で冷やしたボイルド・シュリンプを ステム付きのカクテルグラス に盛りつけたことからこの名がつきました。 爆発的な人気は、1959年にダウンタウンの ホテルが導入した 50セントのシュリンプ・カクテル がきっかけです.その後,アメリカ国内,イギリス連邦諸国,さらにはオーストラリアにもひろがり,人気を博しています.

世界のシーフード66 ラスベガス発のシュリンプ・カクテル(世界のエビ料理21) Tasteatlasの「世界のエビ料理」のランキングでは,「評価(評価の高さ)」ではそれほど高順位ではありませんが(42位),「知名度・人気度」では堂々の2位. https://www.tast…

日本の海老フライがエビ料理「Most popular 知名度・人気度(Tasteatlas)」でランク1位 (世界のエビ料理20)  Tasteatlasの世界のエビ料理では,「Best rated」(評価)と「Most popular」(知名度・人気度)のランキングが併記してあり,知名度・人気度では,海老フライがNo1! なお,Most popularを知名度・人気度とする訳語については,ChatGPTとの対話の結果,決定しました.対話全文も記載しました.二つのカテゴリーの指標の理解にも役立つ対話です.

世界のシーフード65 日本の海老フライがエビ料理「Most popular 知名度・人気度(Tasteatlas)」でランク1位 (世界のエビ料理20) TasteatlasのShrimp and Prawan Dishes https://www.tasteatlas.com/shrimps-and-prawns では,同社の他の料理カテゴリー同…

メキシコ風エビスープ/カルド・デ・カマロン(世界のエビ料理19)  エビ、チャヨテ(ハヤトウリ)、人参を、トウガラシと煮込んだトマトで作ったスープで味わうメキシコ料理.メソアメリカ沿岸の先住民による魚介だし文化を源流とし、特に古代ナヤリット族の乾燥エビスープがその直接的原型とされます.他のラテンアメリカ諸国のエビスープと比べて、軽さ・唐辛子の香味・だし文化に特色がある,清澄で香り高い海老スープです.

世界のシーフード64 メキシコ風エビスープ/カルド・デ・カマロン(世界のエビ料理19) Tasteatlasの世界のエビ料理では,第20位にランクされています. https://www.tasteatlas.com/shrimps-and-prawns Caldo de camarón エビ、チャヨテ(日本のハヤトウリ…

イタリアヴェネツィア発祥のエビのクリームソース煮/ガンベレッティ・アッラ・クレーマ(世界のエビ料理18) 「通常,エビ,バター,生クリーム,ニンニク,みじん切りのパセリ,塩,胡椒を組み合わせて作られます」とのこと.北イタリアは,中南部と違って,バターやクリームを使う調理法が早くから伝わっており,Tasteatlasは,北イタリアの代表的エビ料理として取り上げたのでしょう. ところが--- この料理は,ネット上では,Tasteatlas以外には,ほとんど取り上げられていません.理由は不明.

世界のシーフード63 イタリアヴェネツィア発祥のエビのクリームソース煮/ガンベレッティ・アッラ・クレーマ(世界のエビ料理18) Tasteatlasの「世界のエビ料理」では,第19位にランクされています. https://www.tasteatlas.com/shrimps-and-prawns Gamber…

ジャマイカのペッパーシュリンプ(世界のエビ料理17) スパイシーな辛さと豊かな風味が特徴のジャマイカで人気のストリートフードです.通常,フライパンでニンニク,唐辛子,バター,タイムと共に調理され,その過程で全ての風味をしっかりと吸収します. もともとは,塩水泉の川エビを保存するための辛口料理として19世紀に生まれ,街道沿いの屋台文化とともに発展しました.現在では,地域の伝統と観光の象徴となっています.

世界のシーフード62 ジャマイカのペッパーシュリンプ(世界のエビ料理17) 今日取り上げるのは,ジャマイカ人気のストリートフード. ジャマイカ このペッパーシュリンプは,Tasteatlas「世界のエビ料理」で第18位にランクされています. https://www.tastea…

ペルー風エビのチャウダー/チュペ・デ・カマロネス(世界のエビ料理16) 「Chupe」「煮込み」「スープ」を意味します.通常,魚の出汁,新鮮なエビ,タマネギ,ニンニク,黄色いジャガイモで作られます.16世紀以前からのアレキパ風シチューから発展したとされます.16世紀以降,スペインの食材や技法の導入,その後,エビの使用により,ジャガイモ・とうもろこし・米・乳製品・卵・エビという構成へと系統が転換し,欧米のチャウダーに類似の現在のチュペ・デ・カマロネスが誕生しました.

世界のシーフード61 ペルー風エビのチャウダー/チュペ・デ・カマロネス(世界のエビ料理16) ペルーの伝統的な魚介類のスープで,欧米の基準で言えばチャウダーに近い逸品です.Tasteatlasの「世界のエビ料理ランキングでは,17位にランクされています. ht…

メキシコ風生エビのスパイシーマリネ/アグアチーレ(世界のエビ料理15) ペルー風魚介類のマリネ/セビーチェとの比較  アグアチーレは,新鮮な生のエビ,キュウリ,赤玉ねぎ,ライムジュース,そして水で粉砕したチリペッパー(この料理の名前の由来となっています:“agua”水+“chile”トウガラシ)で構成されています.しばしば「メキシコ風セビーチェ」と紹介されますが,実際にはセビーチェ(ペルー魚介類マリネ)と共通する要素を持ちながらも,起源・調理法・味覚構成の点で明確に異なる料理です.

世界のシーフード60 メキシコ風生エビのスパイシーマリネ/アグアチーレ(世界のエビ料理15) ペルー風魚介類のマリネ/セビーチェとの比較 アグアチーレはメキシコの生エビマリネで,Tasteatlas「世界のエビ料理」の16位にランクされています. https://www…

ラテンアメリカのエビ入りライス/アロス・コン・カマローネス(世界のエビ料理14) スペイン料理の魚介のパエリア風炊き込みご飯が直系の祖型であり,それが現地の素材・香辛料と融合して,より鮮やかで香り豊かなラテンアメリカ風へと変化しました. 風味豊かなエビの出汁で炊いたご飯に,エビ,ピーマン,トマト,玉ねぎを合わせたものです.通常,クミン,ニンニク,アチオテで味付けされ,仕上げに刻んだパセリが添えられますが,エクアドル・ペルー・メキシコ等各国でのバリエーションがあります.

世界のシーフード59 ラテンアメリカのエビ入りライス/アロス・コン・カマローネス(世界のエビ料理14) Tasteatlas「世界のエビ料理ランキング」では15位. https://www.tasteatlas.com/shrimps-and-prawns https://www.eatperu.com/arroz-con-camarones/ h…

エビを使ったスープの分類(世界のエビ料理13) Tasteatlasの「世界のエビ料理ランキング」トップ20にランクインしているのは,4種類.ただし,それぞれ「種類」の表記は様々.ChatGPTに英語圏でのスープの分類を聞いてみました. 英語のスープにあたる各国の言葉は異なり,また,フランス語の名前を英語圏でも用いているためもあって,スープの分類は「明確な境界がない」とのこと.当然と云えば当然.その上でエビのスープについても,改めてどの分類に相当するか整理してもらいました.

世界のシーフード58 エビを使ったスープの分類(世界のエビ料理13) エビは,スープの材料としてもとても重要で,エビを使った国民的なスープが世界各国にあります. Tasteatlasの「世界のエビ料理ランキング」トップ20にランクインしているのは,4種類. ht…

ニューオーリンズスタイルBBQシュリンプ(世界のエビ料理12) ルイジアナ州を代表する名物料理です.BBQシュリンプの名前から,鉄板等で焼く料理を連想しますが,「焼き海老」ではありません.殻付きの大きな生エビを,フライパンやスキレットでバター・ウスターソース・レモン汁・黒胡椒・ケイジャンスパイスなどを加えて煮焼きしたものです.ソースは非常に濃厚で,エビの旨味がバターソースに溶け込みます.バター・ウスターソース・黒胡椒の組み合わせが生み出す濃密な風味が特徴といえます.

世界のシーフード57 ニューオーリンズスタイルBBQシュリンプ(世界のエビ料理12) ニューオーリンズの伝統的なエビ料理は,Tasteatlas「世界のエビ料理」の第12位にランクされています. https://www.tasteatlas.com/new-orleans-style-bbq-shrimp BBQシュリ…

メキシコのエビ料理(世界のエビ料理11)  Tasteatlas「世界のエビ料理ランキング」の1〜20位に7つのメキシコ料理がランクイン.「辛味+酸味+塩味+甘味」の調和を重視するメキシコ料理は,エビの自然な甘味や旨味を際立たせる力を持つ一方,太平洋・カリブ海・メキシコ湾に面し,全長1万km以上の海岸線を持つメキシコでは多様なエビ種が水揚げされます.一方,各沿岸地方では,地域特有のトウガラシ品種/酸味料/調理技法の組み合わせによって,多様なエビ料理のレパートリーが育まれました.

世界のシーフード56 メキシコのエビ料理(世界のエビ料理11) 多彩さ・評価の高さ/メキシコ料理おける位置づけ/地域性 このブログで取り上げてきた,Tasteatlasによる「世界のエビ料理ランキング」では,10位以内に,メキシコのエビ料理が三つランクインし…