紅葉はそろそろ見納めのこの時期,新型コロナ第8波の感染拡大が続いています. 第7波ほどの急激な感染者増は,いまのところ見られていないのがやや救い.日本の感染者は,確定した人だけで2500万人,人口の20.5%.最近公表された抗体検査で見た感染率は26.5%.「気づかずに、あるいは診断されずに感染している人が数百万人いる事になります」.なお,この程度の感染率では「ハイブリッド免疫」獲得にはほど遠く,「よそはよそ、うちはうち、ということで日本に合ったペースで緩和を進めていくことが重要」(忽那賢志)

12月に入ってそろそろ一週間.紅葉の見頃もそろそろおしまいですね.

鎌倉長谷寺長谷観音)の紅葉は見事でした.お隣の光則寺は,のんびり楽しむには最適なお寺.

長谷寺の紅葉:塀の外から撮影)

(光則寺の紅葉)

 

新型コロナ第8波の感染拡大が続いています.

第7波ほどの急激な感染者増は,いまのところ見られていないのがやや救いですが---,日本の感染者は,検査で確定した人だけで2500万人を超えたと報告されています.

人口(約1億2300万)の20.5%にあたります.オミクロン株の感染拡大に伴い,急速に増加しました.



忽那先生の記事によると,献血者の抗体検査(⇒*)でみた感染率は26.5%厚生労働省調査結果)

https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20221203-00326683

 

https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20221203-00326683

「気づかずに、あるいは診断されずに感染している人が数百万人いる事になります」

この違いを多いとするか少ないとするかは受け取り方次第ですが,私は少ない=日本の感染者のサーベイランスはかなりしっかりしていると考えますが---いかがでしょうか?

そして,この抗体検査の結果は,これまで報告されている感染者の結果とほぼ相関しています.

従って,特に目新しいところは無いようにも思えます.

しかし,今までの議論の前提があまり間違えていないことを確認できること,そして,この程度の違いは確かにあるとしっかり認識できることはとても大切と思います.

 

⇒*

感染した人のもつ抗体(N抗体+S抗体)と,ワクチン接種した人のもつ抗体(S抗体)が一部異なる=感染した人はN抗体(Nたんぱく質に対する抗体)を持つが,ワクチン接種ではこの抗体はできない.

N-protein:ヌクレオカプシド(N)たんぱく質,S-proteins:スパイク(S)たんぱく質

https://www.cosmobio.co.jp/product/detail/sars-cov-2-covid-19-antigen-protein-pgi.asp?entry_id=39905

Nたんぱく質に対する抗体の保持者を知ることで,実際に感染した人の数を知ることができる.

 

抗体陽性率の地域による違い,年齢による違いなども示されています.

 

都道府県別に見ると、

沖縄県(46.6%)、大阪府(40.7%)、京都府(34.9%)が高く、長野県(9.0%)、徳島県(13.1%)、愛媛県(14.4%)が低い.

東京都は31.8%が陽性.

沖縄県の16〜69歳の約2人に1人はすでに新型コロナに感染したことがある.

 

▽年齢による相違


なお,忽那先生の記事では,後半にイギリスと日本の違いについて議論を進めていて,日本の感染状況では,まだ強固な免疫(ハイブリッド免疫)を獲得するにはほど遠く,

海外のコロナ以前に戻ったかのような状況を見るとついつい羨ましいと思ってしまいますが、よそはよそ、うちはうち、ということで日本に合ったペースで緩和を進めていくことが重要かと思います。」と結んでいます.

ぜひご一読を.

https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20221203-00326683