ギリシャ神話における，野生動物，狩猟，植物の生長，貞節，出産の女神アルテミス．狩猟用の弓と矢筒を持った若い乙女として描かれることが多く，その活動的な美しい姿には魅力を感じられずにはいられません．
https://www.theoi.com/Olympios/Artemis.html
しかし，一方で，ギリシャ神話で描かれる時，「この女神は執念深く，犠牲者も多い」（ニッポニカ）ことが知られています．
the Theoi projectのアルテミスの解説では，この女神が主役として登場する神話として，次の８つの物語を挙げていますが，１．３．８．を除いた残り五つの物語で，アルテミスは執念深く相手に犠牲を強いています．
https://www.theoi.com/Olympios/Artemis.html
（原文 英語 DeepL翻訳）
１. アルテミスの母レトは，妊娠中，嫉妬深い女神ヘラに追い回されていたが，最終的にデロス島に避難した．そこでアルテミスを出産し，アルテミスは双子の弟アポロンを出産する際に助産師として母を助けた．
２．カリスト（Callisto）は，ゼウスがアルテミスの姿になりすまして誘惑した女神の侍女である．アルテミスは彼女が妊娠していることを知ると，彼女を熊に変えて荒野に追放した．
３．美男子の巨人オリオンは女神の仲間だったが，嫉妬深い弟のアポロンに騙されて，遠くから弓で射られて殺されてしまった．悲しみのあまり，アルテミスはオリオンをオリオン座として星の中に置いた．
４．アロダイ(Aloadae)の巨人がオリンポスを襲撃しようとしたとき，アルテミスは雌鹿の姿になって彼らの間を駆け抜け，二人は槍を投げて失敗し，お互いに死んでしまった．
５．狩人のアクタイオンは，女神がニンフたちと泉で水浴びをしているところを目撃した．怒った女神はアクタイオンを鹿に変え，自分の猟犬に引き裂かせた．
６．巨大なカリドニアン・ボアは，アルテミスがオイネウス王の土地を荒らすために送り込んだもので，神々への生け贄を怠った罰として与えられた．
７．ギリシャ艦隊がトロイに向けて出航する準備をしていたとき，アガメムノン王はアルテミスを怒らせたため，アルテミスは風が凪(な)いで王の帆船を進めなくした．女神をなだめるために，王は自分の娘イフィゲネイアを生け贄に捧げることを余儀なくされたが，アルテミスは娘を祭壇から奪い取り，雌鹿と取り替えた．
８．アルテミスは，トロイア戦争の際，トロイア人の同盟者だった．対立する神々の戦いで，彼女はヘーラーと対決したが，神々の女王（ヘーラー）は彼女の手から弓を引き裂き，彼女の頭を殴り，彼女を涙のうちにオリンポスに逃げ帰らせた．
