日中,ほとんど雲のない晴れた日でしたが,北風が強く,肌を刺すような冷たさでした.
冬とはいえ,12月の鎌倉でこの寒さは久しぶりのような気がします.
日本海側は災害並みの豪雪だとか.被害が少ないことを祈ります.
そんな,強い寒風の吹く冬晴れの日の散歩.鎌倉鶴岡八幡宮とおんめさま(大巧寺)へ行ってきました.
寒さに並ぶ,鴨と鳩.鳩がこのように並んで北風を避けている姿は初めて見ました.
極寒の12月ですが,おんめ様には早くも素心臘梅が開花していました
ロウバイは
クスノキ目 Laurales,ロウバイ科 Calycanthaceae,ロウバイ属 Chimonanthus,
ロウバイ C. praecox
紅くかわいらしい実は,ツルウメモドキ.
もっと沢山植えられていい植物です.
ツルウメモドキは
ニシキギ目 Celastrales,ニシキギ科 Celastraceae,ツルウメモドキ属 Celastrus,
ツルウメモドキ C. orbiculatus Thunb. var. orbiculatu
今日のように,よく晴れたとても寒い日は,毎年,何日かはあります.特別に言い方はないかと探したのですが,ピッタリくる言葉はなさそうです.
古今短歌和歌集では,「『冬晴れ』は十二月や一月の厳寒時の冴えた晴天によく言う」とあり,今日のような日にも使えそうですが,やはり「日射しは暖かい日」を連想させてしまいますね.
ふゆ‐ばれ【冬晴】
=ふゆびより(冬日和)②《季・冬》
*枯野抄(1918)〈芥川龍之介〉
「障子に冬晴の日がさして、園女の贈った水仙が、清らかな匂を流すやうになると」
ふゆ‐びより【冬日和】
①冬の空もよう。いかにも冬らしい天気。
*狂歌・銀葉夷歌集(1679)四
「山風の手くらまくらに時雨るやけふよりかはる冬日和とて」
②穏やかに晴れ渡った冬の日。冬晴れ。《季・冬》
*俳諧・七車(1728)冬
「天照や梅に椿に冬日和」
枯芝に垂りたる梅の錆枝にひたき啼きゐて冬晴れの風 若山牧水 山桜の歌
冬晴のひとひの光かたむきて海に短かき虹たつあはれ 佐藤佐太郎 形影
なにゆゑに慰まぬかとわれを刺す寒風にやがて麻痺してしまふ 北沢郁子 春のかぎり
うつし手に折るとも素心臘梅は神のいろをぞ咲くやこの花 高橋幸子 花月