今日は,晴れたものの雲が多い1日.
昨日,ほぼ完璧な晴天下,梅,そして椿を求めて妙本寺へ.
途中ちょっと寄り道して,ぼたもち寺(常栄寺)へ立ち寄りました.
江戸時代初期創建(1606年)の,小さなお寺です.
その昔,この地に住んでいた左衛門尉祐信の妻,桟敷尼が,処刑場に引かれていく日蓮にぼたもちを献上したところ,このぼたもちのおかげで,日蓮を助ける奇蹟がおこったという故事から「ぼたもち寺」ともよばれています.
常栄寺 - 鎌倉市観光協会 | 時を楽しむ、旅がある。~鎌倉観光公式ガイド~
庭はきれいに整備されていて,紅梅,椿を楽しむことができました.
ぼたもち寺から妙本寺は歩いてすぐ.といっても妙本寺はかなり大きなお寺で,常栄寺〜山門の距離より,山門から一番奥の祖師堂までの距離の方がずっと長い道のりです.
妙本寺は初代執権北条時政に滅ぼされた比企一族の生き残りである比企能本が1260(文応元)年に創建.
能本は成人し,学者となって順徳天皇に仕えましたがやがて許されて鎌倉に帰り日蓮上人の弟子となりました.そして,父能員の屋敷跡に比企一族の霊を弔うためお堂を建てたのが妙本寺の始まりといわれ日蓮に寄進したと伝えられています.
境内の祖師堂には日蓮の生前の姿をうつした三体の像の一つといわれる座像が安置され,現在も日蓮宗池上派の格式の高い寺院の一つで,かつては一人の貫首が池上本門寺と兼務するのを例とし両山一首と称していました.
妙本寺 - 鎌倉市観光協会 | 時を楽しむ、旅がある。~鎌倉観光公式ガイド~
二天門の仁王様の顔つきはなかなかのもの.
祖師堂にむかって右手に臘梅.
そして,左手に,数本の梅.紅梅,白梅ともしっかり開花して見頃でした.
椿は本数は少ないのですが,本堂前のピンクの株は,花が沢山ついていて,見応え十分.
静かなる椿の花よ葉ごもりに咲きてひさしき椿の花よ (黒松)一九二三 若山牧水
(古今短歌歳時記 より)