昨日,NHKBSを何気なく見ていると,パリのクリスマス・ウィンドウディスプレイ制作に携わる職人を追った番組を放映していました.
2003年の番組でしたが,代表的デパートメントのラファイエット&プランタンのクリスマスディスプレイにかける職人たちの情熱を垣間見せてくれる好番組.
今日は,ネット情報等から,まだ行った事もないパリのクリスマスを取り上げます.
シャンゼリゼのイルミネーション
なお,クリスマスディナーについては過去に取り上げました.
https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2017/12/25/013833
一部重なります.
パリのクリスマス・ウィンドウディスプレイ
子供はもちろん,大人も楽しめるとして,パリ市民はもちろん観光客も楽しみにしているクリスマスイベント.(ショーウィンドーに夢のせて パリ クリスマス 2003年 https://www.nhk.jp/p/pcafe/ts/LR4X1K4WV7/episode/te/PK2N17V3MR/ https://en.parisinfo.com/discovering-paris/major-events/christmas-in-paris/christmas-windows-displays/christmas-windows-displays-big-department-stores-paris)
有名デパートメント・ブランド店のショーウィンドウは11月初旬から飾り付けが始まるとのこと.五つの大型デパートメント(les grands magasins)のものは特に有名で,「5つの大デパートがパリにクリスマスの魔法をかける」と紹介されています.
NHKの番組で取り上げたギャラリー・ラファイエットとプランタン・オスマンの店舗は隣り合っていて,豪華な飾り付けを競い合っています.
プランタンの飾り付けは,NHKの番組でも,そして今年も(写真で見るかぎり),糸で操るマリオネット.いくつかの場面で構成され,「おち」が用意された物語が展開されています.
例えば,2003年のプランタンの物語は,五つの不思議な国へ迷い込んだ兎の物語で,5種類のディスプレイが用意されていました.
ラファイエットの飾りも,マリオネットではなく機械仕掛けで動く人形とコンピュータグラフィックスを組み合わせたディスプレイで,物語が複数の場面で展開されていることは変わりはありません.東風にのってサンタクロース(フランス語ではPère Noël 父なるクリスマス)がいくつかの国の子どもたちにプレゼントを配って回っていました.今年はおそらく,コンピューターグラフィックスなど新しい技術がさらに多用された展示になっているのでは.
どちらの展示もストーリーに加え,場面場面の細部にこだわることで,子どもたちの気づきを促し楽しませることも重要なポイント.ただで見せてくれる手の込んだショーですね.
https://www.nhk.jp/p/pcafe/ts/LR4X1K4WV7/episode/te/PK2N17V3MR/
巨大クリスマスツリー
有名デパートと言えば,豪華なクリスマスツリーでも有名で,特にラファイエットのものは,他の都市・国では見られない独自の装飾が施されているとのこと.
NHKで取り上げたものと,2022年では飾り付けが大きく異なってきています.毎年.芸術の都らしいバージョンアップが図られているのでしょう.
https://www.nhk.jp/p/pcafe/ts/LR4X1K4WV7/episode/te/PK2N17V3MR/
2022年クリスマスツリー
伝統的なクリスマスの食事
主に,https://blog.discoverfrance.com/2015/12/16/a-traditional-french-christmas-dinner/ より.
参考に:https://www.whychristmas.com/cultures/france https://thehungryparisian.com/french-christmas-tradition/ https://www.discoverwalks.com/blog/paris/10-traditional-christmas-dishes-that-you-will-eat-in-france/
クリスマスのディナーは「レヴェイヨン 'Réveillon'」と呼ばれ,クリスマスイブやクリスマスの早朝に,人々が真夜中の教会の礼拝から戻った後に食べるのが伝統となっています.
夕食後,午前0時頃になると,子どもたちは別室に通され,「ペール・ノエル」(サンタクロース)がプレゼントを置いていくために家に入っていきます.フランス流のやり方では,サンタさんにはミルクではなく,ワインを置くとのこと.
アペリティフ Apéritif
グーグル検索 Apéritif
伝統的に,大切なディナーやランチはアペリティフから始まります.シャンパンやスパークリングワイン(ヴーヴレ,ソミュール,トゥーレーヌ)を飲みながら,アミューズ・ブーシュ(シュー生地で作った一口サイズの料理で,ハムやチーズ,カタツムリなどの具材が入ったもの)を味わうことができます.
前菜 アントレ entrée
もちろん,ワインは前菜に合わせなければなりません.フォアグラには,Côteaux du Layonのようなモエルー(半甘口ワイン)か,とても甘いソーテルヌを合わせるのが一般的です.スモークサーモンや牡蠣には,サンセールやプイィ・フュイッセのような辛口の白ワインを合わせます.
グーグル検索 entrée
メインディッシュ
メインディッシュは,伝統的に肉料理で,通常はローストです.カポン(フランス語でシャポンchapon),七面鳥(ディンデdinde),ホロホロチョウ(パンタードpintade),キジ(ファイサンfaisan)などがあります.栗を詰めて,キノコや野菜と一緒に食べるのが一般的です.地方によってはガチョウが好まれることも.
ワインは,ボルドーやブルゴーニュなど,フランスの良質な赤ワインがぴったりです.
チーズとサラダ
チーズの盛り合わせがなければ,典型的なフランス料理とは言えません.チーズには,自家製のヴィネグレット(サラダ用ドレッシング)をかけたサラダが添えられるのが一般的です.ヴィネグレットは,オイル,ビネガー,フレンチマスタードの3つの材料に,塩とコショウを少々加えたものです.
チーズの盛り合わせは,牛,羊,山羊のチーズから選ぶのがパーフェクトです.フランスにはたくさんのチーズがあるので,お好みで選んでください.チーズの盛り合わせには,赤ワインがぴったりです.
デザート
クリスマスの代表的なデザートは,ビュッシュ・ド・ノエル(Bûche de Noël)です.ビュッシュ・ド・ノエルは,浅い大きなスイスロールパンで焼き,フロスト加工を施し,円筒形に丸めて,外側を再びフロスト加工したもので,一般的に丸太のように見えるように準備,演出,飾り付けをします.ビュッシュの上には,一般的にサンタやその他のクリスマスのキャラクターを表すいくつかのフィギュアを乗せます.