鴨を詠んだ短歌(1)  冬場の鎌倉八幡宮・源氏池は鴨の池になっていました.名前を調べてみると「オナガガモ」.雄と雌は異なる装い.北の国からやつて来た渡り鳥. 葦辺行く鴨の羽がいに霜降りて寒き夕べは大和し思ほゆ 志貴皇子   起きながら明かしつるかなともねせむ鴨の上毛の霜ならなくに 和泉式部  あし鴨のよるべのみぎはつららゐてうき寝をうつす沖の月かげ 藤原定家

先日訪れた,八幡宮の源氏池は,鴨の池になっていました.

正月の池にはカモメも沢山混じつていましたが.

 

鳥に全く疎い私には,何という名前の鴨か分かりません.

雄と雌は,異なる装い.

 

ネットを調べた結果,オナガガモと判明.

https://ja.wikipedia.org/wiki/オナガガモ

 

冬に北方から飛来する渡り鳥.長期間の飛行ができ,北米から来ることもあるそうです.

 

オナガガモ/ 尾長鴨 ニッポニカ

[学] Anas acuta

鳥綱カモ目カモ科の鳥。全長約70センチメートルで頸(くび)が他種より長く、体形も長飛行に適し、全北区に広く繁殖しているが、アフリカ、インド、南アジア、フィリピンにまで渡る。北アメリカから日本に渡来するものがあり、群集性が強い。

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/オナガガモ

 

日本では,多くのカモ属の鳥を見ることができ,その多くは冬にやってくる渡り鳥.

 

日本でよく見ることができる“カモ”(https://www.bepal.net/archives/220324 

カルガモ/軽鴨 留鳥マガモ/真鴨 冬鳥 ,ヒドリガモ/緋鳥鴨 冬鳥 ,ヨシガモ/葦鴨 冬鳥,ハシビロガモ/嘴広鴨 冬鳥,コガモ/小鴨 冬鳥,オシドリ/鴛鴦 漂鳥,

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/マガモ

https://ja.wikipedia.org/wiki/カルガモ

 

鴨を詠んだ短歌

 

葦辺行く鴨の羽がいに霜降りて寒き夕べは大和し思ほゆ  志貴皇子 万葉集巻一 六四

 

 

ももづたふ磐余(いはれ)の池に鳴く鴨を今日のみ見てや雲隠(がく)りなむ  大津皇子 万葉集巻三 四一六

 

 

起きながら明かしつるかなともねせむ鴨の上毛の霜ならなくに  和泉式部 後拾遺集

 

 

見るままに冬は来にけり鴨のゐる入江のみぎはうすごほりつつ  式子内親王 新古今集

 

 

あし鴨のよるべのみぎはつららゐてうき寝をうつす沖の月かげ  藤原定家 拾遺愚草