能登半島大地震で幕を開けた2024年の三が日が終わろうとしています.倒壊家屋の下には,まだ多数の被災者が---
夕方鶴岡八幡宮へ.
源平池の鴨は,いつもより少ない---夕方だったせいかもしれません.例年,昼間に来ていたときには,鴨に加えカモメも沢山来ていましたっけ.
源平池には観光客の鯉用の餌を目当てにカモメがやって来ますが,大晦日,由比ヶ浜で遊ぶコサギに出会いました.
遊ぶというのは申し訳ない言い方ですね.サギの仲間は田んぼや河で餌探しをするものだとばかり思っていましたが,海岸でも餌探しをするとのこと.
https://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/detail/1520.html
さぎ【鷺】
①サギ科に属する鳥の総称.嘴くちばし,頸くび,脚あしが長くツルに似ているが,やや小さく,飛ぶときにはツルと違って頸を乙字形にまげる.
目の周囲は裸出し,尾羽が短い.繁殖期には頭上の羽毛が後方に長くのびて羽冠を形成.
ふつう樹上に巣を作り,水田,川沼などで魚,カエル,水生昆虫を食べる.アオサギ,ゴイサギ,クロサギ,ササゴイ,ダイサギ,チュウサギ,コサギなど種類が多い.形態が似ているトキ科のヘラサギなどを含めていうこともある.雪客せっかく.《季・春》
*古事記(712)上
「鷺さきを掃持ははきもちと為,翠鳥そにどりを御食人みけびとと為」
:「鷺(さぎ)を、ははき持ち(葬送のときに箒を持って場を清める者)として、翠鳥(そにどり)を、御饌人(死者にお供えする食物を作る者)として」https://www.kyototuu.jp/WorldWide/Kojiki6AshiharaNakanokuni.html
*枕(10C終)四一
「さぎは,いとみめも見ぐるし」
鷺を詠んだ短歌1
(古今短歌歳時記より)
池神の力士舞(りきしまひ)かも白鷺の桙(ほこ)啄(く)ひ持ちて飛び渡るらむ 長忌寸意吉麻呂(ながのいみきおきまろ) 万葉集 一六 三八三一
池神の力士舞(りきしまひ)のように見えますね.白鷺(しらさぎ)が小枝を口にくわえて,飛んでいきます.楽しい万葉集 https://art-tags.net/manyo/sixteen/m3831.html
鷺立てる五月の沢のあやめ草よそめは人のひくかぞと見る 曾禰好忠 好忠集
夕立の雲間の日かげ晴れそめて山のこなたを渡る白鷺 藤原定家 拾遺愚草
いづみ河浅瀬もしるく立つ鷺の蓑毛乱るる風のさむけさ 藤原家良 新鮮六帖
入り潮の干潟に来ゐる蒼鷺(みとさぎ)をあさりにいづる海人かとや見む 藤原知家 新鮮六帖
秋ちかき月夜の空に声ほそく五位鷺啼けばそよぐ木々の葉 四賀光子 藤の実
雲ひとひら月の光をさへぎるはしら鷺よりもさやけかりける 太田水穂 鷺・鵜