鷺を詠んだ短歌2 日本で見ることができる白鷺には,何種類かいて,現在最も多く見られるのがコサギのようです. チュウサギ,ダイサギというよく似た,ただし,大きさが違う白鷺も見ることができるとのこと.見分け方があるそうです.私には無理そうですが,コサギの黄色い足ならわかるかも---  月光の青きうしほのなかに浮きいや遠ざかり白鷺の啼く 若山牧水  雪明りしづむ大野の夕凍(ゆうじみ)をまだ渡るなり群の白鷺 木俣修 白鷺の残る一羽のたちしのち夕のみぎはの音すみてきぬ 岡野弘彦

国土地理院の発表では,「最大3メートルの地殻変動」「水平方向に1メートル31センチの移動」があった今回の能登半島地震

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240102/k10014306841000.html

https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2024/01/02/235624

今日のニュースでは,東大地震研が,輪島漁港で3.9メートルの隆起,2.5メートルの海岸線前進を確認したとのこと.

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/924317

 

発生から72時間経過した倒壊住宅から80代女性が救出されたという朗報もあった反面,

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240104/k10014309571000.html

石川県内では179名の安否不明者の氏名が公表されました.

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240103/k10014308261000.html

安否不明者の救出,そしおて避難している方々・孤立した集落の方々への,一刻も早い救援の手が差し伸べられますように.

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晦日に出会ったコサギは,白い鷺.

日本で見ることができる白鷺には,何種類かいて,現在最も多く見られるのがこのコサギのようです.

チュウサギダイサギというよく似た,ただし,大きさが違う白鷺も見ることができるとのこと.

https://www.google.com/search?コサギ

https://www.google.com/search?チュウサギ

https://www.google.com/search?q=ダイサギ

 

見た目はそっくりですが,大きさ以外にも見分け方があるとのこと.多分私には無理な気がしていますが---

この中では,「コサギのみ足の色が黄色」はわかりそう.でも足は見えないことが多いですね.冬は「くちばしの色が黒い」ことでわかるようです.

https://www.j-muse.or.jp/rika08/autumn/pr02/a01_2.html

http://www.osaka-nankou-bird-sanctuary.com/o.n.b.s_web/top_cont/dai_chuusagi/dai_chuusagi.htm

 

ニッポニカによれば,白鷺類には神秘的な伝えが多いとのこと.

https://kotobank.jp/word/サギ

京都市左京区の石座神社(いわくらじんじゃ)の神使はサギであるといい,沖縄県石垣島には,シラサギがいた所を聖地として祀(まつ)ったという伝説がある.

鎌倉市円覚寺などには,シラサギに導かれて境内を定めたという伝えがある.シラサギが発見したという温泉も全国にあり,鷺の湯などの名で知られている.」

 

鎌倉円覚寺の前庭の池は白鷺池(びゃくろち)と呼ばれ,開山無学祖元が白鷺に導かれた地にあった池とされています.

横須賀線・県道によって分断されてしまい,昭和になって再整備されたものが現在の白鷺池.

桜の頃には,なかなか見応えがある姿になります.

今日は,鴨が二羽,やって来ていました.

https://omairi.info/2020/08/22/engakuji-tpl-keidaisanpo-1-soumon-sanmon/

 

鷺を詠んだ短歌2

(古今短歌歳時記より:前回取り上げたものを含め,白鷺を呼んだ短歌を集めてみました)

 

池神の力士舞(りきしまひ)かも白鷺の桙(ほこ)(く)ひ持ちて飛び渡るらむ  長忌寸意吉麻呂(ながのいみきおきまろ) 万葉集 一六 三八三一

 

夕立の雲間の日かげ晴れそめて山のこなたを渡る白鷺  藤原定家 拾遺愚草

 

ひとひら月の光をさへぎるはしら鷺よりもさやけかりける  太田水穂 鷺・鵜

 

月光の青きうしほのなかに浮きいや遠ざかり白鷺の啼く  若山牧水 別離

 

雪明りしづむ大野の夕凍(ゆうじみ)をまだ渡るなり群の白鷺  木俣修 高志

 

白鷺の残る一羽のたちしのち夕のみぎはの音すみてきぬ  岡野弘彦 海人の鶴群