カリフラワーを購入.久しぶりです.
すこしオレンジ色がついているように見えます.
スーパーには紫色のものも販売されていました.右の写真はブロッコリー.
品種としてはグリーンやオレンジもあり,これらは人気が出そうな気がします.特にオレンジは私好みです.
カリフラワーの栄養的な弱点(=カロテンがほとんどない)は,かなり解消されていると思いますし,色も美しい.パープルを食べるのには抵抗がある人がかなりいるのでは?
https://en.wikipedia.org/wiki/Cauliflower
この名前の由来の通り,そして,このブログでも何度か取り上げたように,カリフラワーは,キャベツと同種.
キャベツ,さらには,芽キャベツ・ハボタン・ブロッコリーも含めて,学名は同じBrassica oleracea.
何回見直しても,同種とは信じられませんが.
https://www.japan-soil.net/report/h22tebiki_03.pdf
とても似ているブロッコリーとの関係については,
「ブロッコリーの突然変異体がカリフラワー」という解説も見かけます.しかし,あまり根拠はないようです.
土壌学会の冊子(https://www.japan-soil.net/report/h25.html)にあった解説によれば
「ヨー ロッパに広く自生する不結球性の野生種(原始型ケール)が起源とされる.
この原始型ケールから葉が多肉化し,中心葉が結球したものがキャベツに, 結球しないものが後に葉牡丹に,腋芽の葉が個々に結球したものが芽キャベツに分化した.
また茎が肥大,塊茎化したものがコールラビに,花茎が肥大化したものが中国で芥藍菜(カイランサイ)に,
花蕾が肥厚化したものがブロッコリーに分化し,カリフラワーは原始型ケールからの変異種とされている.」
なお,カリフラワーが沢山の花蕾をつけ肥厚化したのは,
「花が咲くまでは,『葉と茎をつくる』『花芽を漬ける枝(花序)をつくる』『花芽をつくる』という相転換が起こりますが,「カリフラワーでは、花序の上の花芽ができるべき場所に花芽ではなく、また花序ができてしまって,堂々巡りをしている」ためとのこと.
https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_files/gf_22/9/notes/ja/09_tsukaya.pdf
カリフラワー,ブロッコリーはいずれも地中海沿岸が原産地とされ,定かではないものの,共にローマ帝国時代に栽培が始まったともいわれています.
なお,結球キャベツの栽培は,「13世紀頃にイタリアで始まり,日本には観賞用として1700年初頭に渡来した.食用としては18世紀にアメリカで改良が進んだ品種が,明治6~7年頃に導入された.」とのことです.
ブロッコリーの栄養価の高さに押されて販売量が減っていると言うことですが,カリフラワーはクセがなくて食べやすい野菜.
栄養的にも,確かにブロッコリーの方がビタミンやたんぱく質が多いといえますが,カロテンを除いた栄養素はブロッコリーと大きな違いはないといってよいのでは?
中華風の料理が私の好みです.