今日は,カブ(蕪・蕪菁)の話題,ア-ラ-カルトです.
基本情報に当たりますね.大部分が、既に何回か取りあげた話題になります.
▽カブ栽培は「春まき」「秋まき」の二度が基本とのこと.
やまむファームの解説は次の通り. この解説で「秋まき1」としているのが,現在食べているカブですね.一番美味しいと私は思いますが--
https://ymmfarm.com/cultivation/veg/turnip
涼しい気候を好むカブは,真夏を避けた春まきと秋まきで年に2回の旬を楽しめます.カブの栽培時期・栽培スケジュールは次のようになります.(目安:地域によって異なる)
寒さが厳しい早春まき(春まき1),晩秋まき(秋まき2)はトンネル掛けして栽培します.)
冬取り(秋まき2),夏取り(春まき2)には,それぞれ適した品種があるようです.
千葉県柏市を例にとると:
https://www.pref.chiba.lg.jp/ap-toukatsu/toukatsu/documents/kokabu.pdf
http://www.musaseed.co.jp/product/cr%E9%9B%AA%E5%B3%B0/
https://www.e-taneya.com/item/008443
(千葉県は,カブの生産量日本一.その代表的な産地が柏市です)
https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/sakumotu/sakkyou_yasai/index.html
▽カブは,日本で最も古くから食べられていた野菜の一つ.持統天皇が栽培を奨励した記録があります.
日本書紀 持統天皇(四十五) https://nihonsinwa.com/page/2455.html
---丙午 詔令天下 勸殖桑紵梨栗蕪菁等草木 以助五穀
(3月17日。詔(ミコトノリ)をして,天下に桑・紵(カラムシ=繊維が取れる植物)・梨・栗・蕪菁(アヲナ=今でいうカブ)などの草木を植えるよう勧めました.これらは五穀を助けるものになる。
▽ちょっとした不思議:カブの漢字表記
日本書紀に「蕪菁」(あをな)と記載されているのが,カブを意味しています.
・「蕪菁」は,中国語で「かぶ」の意で,日本での現在の読み方は「かぶ」(ぶせいともよみますが).
・「蕪」が,日本で最も一般的に使われ「かぶ」の漢字表記.しかし,もともとは「生い茂った雑草」などの意.
・「菁」が,カブを意味する本来の漢字のはずなのですが---.日本では「すずな」とよみます.あまり使われていませんが.
▽蕪(角川 字源) 形声。艸と、音符無ブ|ムとから成る。
①あれる(ある)。雑草が生いしげってあれる。〔陶潜・帰去来辞〕田園将㆑ニ蕪レント ②あれくさ。生いしげった雑草。 ---- ⑥→蕪菁ぶせい(かぶ)
▽菁(角川 字源) 形声。艸+音符靑セイ。
①かぶ。かぶらな。「蕪菁ぶせい」 ②にらの花。 ③はな。はなやか。類華。
〘名〙 「かぶ(蕪)」の異名。春の七草の一つ。
▽カブ.食べている部分は「根」ではない.
以前にも取り上げました.調べてみると,中学生が学ぶ内容のようです.NHK for schoolの解説がわかりやすい.動画もあります!
https://www2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?das_id=D0005401317_00000
「カブとタイコン.
2種類の野菜を比ぺてみましょう.ダイコンの表面には、小さなくぼみがあります.カブの表面には、くぼみがなくなめらかです.
どうしてこのように違うのでしょうか.
丸いカブの下からのびているのが主根.主根からはさらに細い側根が出ています.大きくふくらんだところには側根は見つかりません.カブは、根ではなく根と茎の問が太くなっ たものなのです.」
(菜と茎の間は,「胚軸」と呼ばれています.
https://earthtime-club.jp/column/garden/「プランターで簡単!カブ栽培にチャレンジ!」/
https://sakata-tsushin.com/yomimono/rensai/standard/eastasiaplants/20220823_008497.html
▽カブの学名は,Brassica rapa var. rapa.(アブラナ科,アブラナ属)
Brassica rapaには,沢山の野菜が.とても同じ種とは思えません.