キジバト,ヤマバト,ハト(1)  紅葉も最終盤の鎌倉明月院.本堂の裏の菖蒲園の光景は,冬に入ったことを感じさせるものでした.その一番奥の,アジサイの苗木を育てている一角に,つがいのキジバトが仲良くエサを探していました. 古畑の岨(そば)の立つ木にゐる鳩の友呼ぶ声のすごき夕暮れ 西行  飛びかける八幡の山のやま鳩の鳴くなる声は宮もとどろに 源実朝  入日さす山下かげのむら柴に鳩なきかはす秋の夕暮れ 藤原為家

朝晩の寒さが身にしみる昨日今日でした.冬が一気にやって来た気がします.

 

金曜日に訪れた鎌倉明月院の紅葉も最終盤.人が少なかったこともあって,寂しさをおぼえる景色.

 

本堂の裏の菖蒲園の光景は,冬に入ったことを感じさせるものでした.見方によっては,趣ある景色ともいえますが.

 

一番奥の,アジサイの苗木を育てている一角に,つがいのキジバトが仲良くエサを探していました.

ドバトはあまり好きになれませんが,キジバトはかわいらしく感じます.

 

キジバトは,

ハト目 Columbiformes,ハト科 Columbidae,キジバト属 Streptopelia,キジバト S. orientalis,

 

ヤマバトとも呼ばれていています.

それに対して,神社などで見られるハト(ドバト:カワラバトを飼育改良した家禽)は,飼育され,イエバトと呼ばれることもあるそうです.

 

ハト科には344種もの種があるそうで,50属に分けられています.

キジバト属とカワラバト属はごく近縁で,50属あるハト科で隣に位置しています.

https://en.wikipedia.org/wiki/Streptopelia

 

キジバト,ヤマバト,ハトを詠んだ短歌(1)

 

古畑の岨(そば)の立つ木にゐる鳩の友呼ぶ声のすごき夕暮れ  西行 新古今集

 

 

飛びかける八幡の山のやま鳩の鳴くなる声は宮もとどろに  源実朝 金槐集

 

 

入日さす山下かげのむら柴に鳩なきかはす秋の夕暮れ  藤原為家 新撰六帖