新型コロナCOVID-19

数百例に及ぶCOVID-19の症例を分析した結果,COVID-19感染者との接触が3時間以上続く場合や屋内で行われる場合など,特定の状況下ではフェイスマスクが最も保護効果が高いことが示唆されました.マスクの着用が感染防止に役立つことを示す証拠が得られていましたが,今回の研究では,距離を置くなどの他の手段が用いられていない場合でも,マスクの着用が有益であることが示されました.ネイチャー NEWS

新型コロナウイルスパンデミック以前と以後で,世界的に評価を大きく変えたのがマスクの効用. 感染予防に最も効果のある対策の一つとなっています. 欧米では,依然としてマスクに拒否反応を示す人が多いようですが--- 日本で欧米ほどの感染爆発は起きなか…

ゼロ・コビッドの方針を採ってきた国々は死者を最小限に押さえ込んできました.デルタ株の蔓延により,多くの国々が方針の転換を余儀なくされましたが,世界最多の人口をもつ中国は,依然としてゼロ・コビッド政策を続けています.中国のゼロコビッド政策の現状について数少ない外国特派員からの報告をニューヨークタイムズが報じています.

新型コロナウイルスのパンデミックに対し,ゼロ・コビッドの方針を採ってきた国々は死者を最小限に押さえ込んできました. COVID-19 Data Explorer - Our World in Data しかし,デルタ株の蔓延により,多くの国々,例えばシンガポール,オーストラリア,さ…

ファイザー社は金曜日,コヴィド-19を治療するための錠剤が,リスクの高い人々の重症化を防ぐのに高い効果があることが判明したと発表しました.この薬剤は,パクスロイドという商品名で販売される予定で,症状が出始めてから3日以内に投与された場合,入院や死亡のリスクを89%削減しました.入院を劇的に減少させる使いやすい新薬の登場により,少なくとも成人のほとんどがワクチンを接種している裕福な国では,パンデミックの最も深刻な局面に幕を下ろすことができるかもしれません.ニューヨークタイムズ

ファイザー社が開発した抗ウイルス薬が,新型コロナウイルス感染による重症化を防ぐ効果があるとファイザー社が発表しました. この薬剤は,SARSの流行時に開発を始めたもので,コロナウイルスが細胞内で複製するときに使用するプロテアーゼを阻害し,ウイル…

「ヨーロッパがパンデミックの震源地に戻ってきた」W.H.O.のヨーロッパ地域担当ディレクターであるハンス・クルーゲ氏は、感染者数が記録に近いレベルに達していることを指摘し,今後3カ月間に50万人のコヴィド関連死が発生する可能性があると発表しました.基本的な予防策が引き続き必要であることを強調し,ヨーロッパでは人口の95%がマスクを着用した場合,今後3ヶ月で18万8千人の命が救われるという予測に注目していました.The New York Times

新型コロナウイルスデルタ株の猛威を受けながらも,1日当たりの世界の感染者数・死亡者数は減少しつつありましたが,10月半ばすぎから再び増加しはじめました. ヨーロッパにおける感染者の急増が,その要因となっており,WHOのヨーロッパ地域担当者は「ヨー…

世界中の科学者が英国のCOVID感染症に注目する理由 国がマスキングなどの対策を緩和したことで,特にイングランドでは,ワクチンだけに頼ることの限界が示されています.ネイチャー  ニュース  解説記事 2021年11月02日

イギリスは,新型コロナウイルスに対して世界で最も早くワクチン接種を進めた国の一つであり,接種後,最も早く規制を緩和した国でもありました.その後,大きな感染拡大に見舞われますが,当面,現在の規制の緩和を続け,同時にブースター接種も推進すると…

11月1日月曜日,世界で500万人以上のコロナウイルスによる死亡が確認されています.メルボルン,またはシンガポールをほぼ消滅させるほどの規模です.世界全体での本当の死者数は,報告されている数字の2倍程度になる可能性があるとのこと.米国では74万5000人以上の死亡が確認され,次いで,ブラジル,インド,メキシコ,ロシアとなっています.現在の1日あたりの平均死者数は7,000人以上.ニューヨークタイムズ

新型コロナウイルスによる世界の死者総数が500万人を超えました.シンガポールやシドニーの人口に匹敵する数値. ニューヨークタイムズによれば,数え切れていない国やデータに信憑性がもてない国があるため,死者数は2倍程度にはなっているだろうとのこと.…

科学誌Natureは,ニュース記事で「子供向けのCOVIDワクチンがパンデミックに与える意味」と題する記事を掲載しています.アメリカFDAの諮問委が,5〜11歳へのファイザー製ワクチン接種を推奨したことを受けて書かれたものです.「この年齢層の命を救うことができるでしょう」「子供の命を救うことは,大人の命を救うことでもあるのです」. 子供用のワクチンは感染者数の減少につながるものの,「幸運にもデルタ型にとどまっていれば,集団レベルでは大きな違いはないかもしれません」

新型コロナウイルスワクチンは,現在のところ12歳以上が接種対象になっていますが,先日,アメリカFDAの諮問委が,5〜11歳へのファイザー製ワクチン接種を推奨したというニュースが流れました. (例えば 米FDA諮問委、5~11歳へのファイザー製ワクチン接種…

一般的な抗うつ薬フルボキサミン.軽度のCOVID-19が重症化するのを防ぐ効果が高いと報告され、話題に.(COVID-19に関連した死亡率は約90%減少し,COVID-19に関連した集中治療の必要性も約65%減少).「フルボキサミンは,10日間の服用で約4ドルしかかからず,特許も切れているため,どこの会社でも製造可能です」 Nature NEWS 29 October 2021

新型コロナウイルス感染症治療薬の候補が,既存の薬の中からみつかったことが,世界の話題になっています. 記事を読むかぎり,とても有望な薬のようです. Common antidepressant slashes risk of COVID death Covid-19 Updates: Judge Denies N.Y.C. Polic…

第5波の感染拡大により,全国の100を超える高齢者施設でブレークスルー感染によるクラスターが発生し,病院に入院できないまま施設内で死亡する高齢者が相次いでいたことをNHKニュースが報じていました.9月22日「2回の接種後に亡くなった人はことし7月19日以降,都が把握しているだけで50人になりました」 の報を聞いたときよぎったいやな予感が,やはり現実に起きていました.

新型コロナウイルスワクチンは,感染・重症化を防ぐ強い効果を示すことが明らかになっていますが,ゼロにすることはできません.また,感染予防の効果は接種後時間の経緯と共にかなり弱まってきてしまいます. 従って,未接種の方々の間で感染爆発が起こると…

・ワクチンを接種した人の感染に対する防御力が徐々に弱まっている可能性がある.しかし,ワクチンは重症化や死亡を防ぐ強い効果を持ち続けている. ・すべての年齢層で,ブレークスルー感染の発生率は同程度 ・高齢者はワクチン接種で死亡率は抑えられるものの,その死亡率は40-50歳のワクチン未接種者の死亡率より高い. ・ワクチン製造メーカ別のデータから,最も感染・死亡を抑えていたのはモデルナ.CDC報告/ ニューヨークタイムズ

アメリカCDCが,デルタ株の流行も含め,今年の夏までにブレークスルー感染がどの程度起こったかについての報告をまとめ, CDC COVID Data Tracker ニューヨークタイムズがこの報告へ解説を加えています. Who Had Covid-19 Vaccine Breakthrough Cases? - Th…

新型コロナウイルスワクチンの「混合接種」:世界では100以上のメーカーがワクチン開発に名乗りを上げ,現在,世界で接種されている新型コロナウイルスワクチンは12種類.異なった種類のワクチンを混ぜて使っても良いのかを知ることは,今後長くつきあわざるをえない新型コロナウイルスとそのワクチンを考える上でとても大事なこと.ファイザー/モデルナとアストラゼナカの混合接種は2回ともファイザーを用いたときと同等かそれ以上効果があり,免疫不全の方にも効果があることがわかっています.

現在,世界で接種されている新型コロナウイルスワクチンは12種類あるとのことです. Covid-19 Vaccine Tracker: Latest Updates - The New York Times ご存じのように,その内日本で接種されているのは三種類. 主にファイザー/ビオンテックとモデルナ,そし…

感染歴のない人がワクチン接種後に持つ血清より, 感染後にワクチン接種をうけた場合の免疫(ハイブリッド免疫)をもつ人の血清が変異株を中和する能力が高いとする結果が報告され,そのメカニズムの研究が進められています.最新の研究では,ハイブリッド免疫は,少なくとも部分的には記憶B細胞によるものであることが示唆されています.なお,ハイブリッド免疫を研究している人たちは,潜在的なメリットがあるとしても,SARS-CoV-2感染のリスクを考えれば,避けるべきだと強調します.

世界で2億4000万人を超える人が感染した新型コロナウイルスパンデミック. 感染から回復した方々は免疫を持ちます.しかし,その力はそれほど長く続かず,再感染する可能性があるため,ワクチン接種が勧められています. https://yachikusakusaki.hatenablog…

イギリスの感染拡大のニュースが日本で流れましたが,ニューヨークタイムズも,同様の記事を載せていました. 再規制の要請も強まっているようですが,ジョンソン首相は,「ブースター接種」による感染抑制に望みをつなぎ,現在の方針を貫く考えです.「コロナウイルスの感染者数が高水準で増加しているにもかかわらず,英国政府は制限を直ちに再導入するという要求を拒否する一方で,ワクチンのブースターショットの展開が状況の悪化を抑えられない場合に---」ニューヨークタイムイズ

イギリスでは1日の新型コロナウイルス感染者が5万人を超えたととの報道がありました. イギリス 一日の感染者5万人超 首相 “今の対策を続けていく” | 新型コロナウイルス | NHKニュース イギリスでコロナ再拡大 1日当たり5万人超、再規制の要求強まる | 毎日…

世界で2億4000万人,日本で170万人を超える新型コロナウイルス感染者.感染から回復した多くの方々は自然に免疫がついているはずですが,さらにワクチンをうつ必要があるのでしょうか?ネイチャーのニュースでは,新型コロナウイルスと既存のコロナウイルスからモデルをつくり,自然感染した後での免疫の持続期間をシミュレーションした研究について報じています.COVIDの再感染は1~2年以内に起こる可能性が高いことを「モデル」が示しており,ワクチン接種が勧められています.

新型コロナウイルスの感染者は,世界で2億4000万人を超え,死者数は500万人に近づきつつあります(2021年10月20日). 日本の新規感染者数の増加は現在一息ついているところ.しかし,現在までの感染者数は172万人にのぼっています. 更なる感染者を抑えるた…

元統合参謀本部議長で国務長官だったコリン・パウエル氏が今朝,コヴィド-19の合併症で亡くなったと家族が声明を出した. パウエル氏はワクチンを接種していたが,ワクチン懐疑派や反対派は直ちにこのニュースを取り上げ,ワクチンの有効性に対する根拠のない疑念を煽った.科学者たちは,パウエル氏の死によって,重篤な病気や死亡の確率を劇的に減少させるCovid-19ワクチンへの信頼が損なわれるべきではないと強調している.ニューヨークタイムズ

「General Colin Powell は、この国で何が一番良いのかを理解し、自らの人生、キャリア、公の発言をその理想に沿ったものにしようとしました。ミシェルと私は、アメリカとアメリカ人がどうあるべきかのお手本として、常に彼を参考にしています」 原文:Gener…

ニューヨークタイムズが “What the Future May Hold for the Coronavirus and Us?”(コロナウイルスと私たちの未来は?) という記事を載せていました.そのダイジェスト版のDeepL翻訳です.「ワクチンは入院や死亡を防ぐのに非常に効果的であるため,今年の冬は壊滅的な状況にはならないかもしれません」「来年以降のパンデミックの経過を予測するのはさらに困難」「科学者たちは,ウイルスとの間に“不穏な平衡状態”に達するだろうと予測しています」

パンデミックがいつまで続くのか? 世界中の人びとが知りたい近未来といえますが,科学者たちにとっても未来予測はなかなか困難なようです. ニューヨークタイムズが “What the Future May Hold for the Coronavirus and Us?”(コロナウイルスと私たちの未…

飲み薬「モルヌピラビル」米緊急使用申請についての記事三つ(一部抜粋)を掲載します.緊急使用を許可すれば,新型コロナウイルスに対する飲むタイプの抗ウイルス薬としては世界で初めて実用化されるもの(NHK). ▽60歳以上の人や,肥満,糖尿病,心臓病を持つ若い人が対象 ▽妊娠中のひとは服用できない.(New York Times) レムデシビルと同様,ヌクレオシドアナログであり,RNAの構成要素の一部を模倣した薬剤. "致死的変異誘発 "によりウイルスを死滅させる(Nature).

新型コロナウイルスに対する初めての飲み薬(モルヌピラビル)がメルク社で開発され,アメリカFDAに認可が申請されたとの報道がありました. 現在のところ,重症化リスクの高い軽症〜中程度の患者に向けた薬としての申請で,入院や死亡のリスクを50%低下さ…

各国の人口当たりの新型コロナウイルスによる累積死者総数のデータを,COVID-19 Data Explorer - Our World in Data からお示しします.パンデミックは世界を襲いましたが,人口100万人当たりの死者数が国毎にこれほどまでに大きく異なってくる(3人〜 5986人/100万人). 何がそうさせたのでしょうか?

昨日,新型コロナウイルスの世界の感染状況を話題として取り上げ,COVID-19 Data Explorer - Our World in Data から幾つかのデータをまとめました. yachikusakusaki.hatenablog.com 昨日のグラフ・表とは別に,各国の人口当たりの累積死者総数のデータもま…

改めて現在の世界と日本の新型コロナウイルスの感染状況を見てみましょう.世界の感染者総数は,2億3千万人を超え,更に増え続けています.日本は百七十万人.世界の感染のピーク第5波は下がりつつありますが,下げ止まる気配も.日本の第5波は従来にない感染拡大でしたが,驚異的なスピードで収束していきました.ワクチン+国民一人一人の感染対策の徹底の効果と思われます. 世界の死者数は減り始めていますが,東欧,北米は高いレベルで推移.日本は,感染の収束に伴い,死者も急速に減少してきています.

1日の日本の新型コロナウイルス感染者数は,今年に入って最も少なくなり,死者も急速に減っています. 第6波があることはほぼ確実と言われているものの,ここで一息つけることは嬉しいかぎり. 今日は,改めて現在の世界と日本の新型コロナウイルスの感染状…

新型コロナウイルスに対し,独自路線を貫いたスウェーデン.昨冬のアルファ株の拡大と共にロックダウン以外の様々な規制を取り入れ,最近ようやく規制解除.スウェーデンの現状について,ニューヨークタイムズが報じています.5月のBuzzFeed Japanの記事と合わせて掲載します.日本政府が取ってきた対応とマスクをのぞいて「ほとんど同じ」? 「他のスカンジナビア諸国よりも劣っていたが,より厳しい規則を持つヨーロッパの近隣諸国とほぼ同じ結果」に対し,封鎖されずに済んだことで、人々はかなり満足.

新型コロナウイルスによるパンデミックに対し,ほとんどの西欧諸国がロックダウンを交えた対策をとってきたのに対し,独自路線を貫いたスウェーデン. 当初は「集団免疫の獲得を目指している」とも報道され.注目されていましたが,昨冬のアルファ株の拡大と…

新型コロナウイルスをゼロにする戦略をとってきたニュージーランド.しかし,昨日10月4日,このゼロコビッド戦略を見直すことを表明しまた.ニューヨークタイムズの記事をDeepL翻訳で.デルタ株の感染力の強さに加え,「社会から疎外された人貧しい人たちの間での感染を認識しきれなかった」ことがゼロコビッド戦略の放棄につながったようです.患者数,死亡者数を抑え,市民生活の制限も最小限に抑えてきたニュージーランド.日本共々,With Coronaの生活へ,大きな破綻のない移行ができますように.

新型コロナウイルスをゼロにする戦略(ゼロコビッド,elimination strategy)をとってきたニュージーランド.感染者を押さえ込み,同時に市民生活の自由も享受してきました. しかし,8月に入ってデルタ株の感染者がみつかり,オークランドを中心に7週間のロ…

緊急事態宣言が解除になりましたが,コロナ前の日常に戻れるかというと,そうでもなさそうです.最も気がかりなことの一つが,ブレークスルー感染.初めから,ワクチンの効果が100%でないことは分かっていたこととはいえ,ワクチンをうって一安心した後の現実としては厳しいものを感じます.それでも,ワクチンには効果があるとしているイギリスとアメリカの報告記事を掲載しておきます.しかし,それにしても東京都のブレークスルー死亡者数は多すぎる気がする----英米の報告の一体何倍なのか?

緊急事態宣言が解除になり,ワクチン接種も先行国の仲間入りした日本.これで,コロナ前の日常に戻れるかというと,そうでもなさそうですね. 最も気がかりなことの一つが,ブレークスルー感染. ワクチンを規定回数うったとしても感染や重症化が全て抑えら…

最近急速にワクチン接種を進めてアメリカの接種率を超えたマレーシア,日本,そして韓国.ニューヨークタイムズが,何故急速にワクチン接種が進んだのか、アジアのワクチン接種の状況をレポートしています.「ワクチン接種が遅れていたアジアでは,どのようにしてワクチン接種が行われているのか? 現在,いくつかの国では,国民への完全なワクチン接種が米国を上回る勢いで行われており,より恒久的な日常生活への復帰への期待が高まっています」New York Times

第5波が収まりつつあり,緊急事態宣言も解除になりました.一人一人の行動抑制,そしてワクチンの力と思われます. 日本のワクチン接種は,順調に進み,接種率ではアメリカを追い抜き,驚きの目をもって見られています.ただ,日本のみが突出して急速にワク…

コロナ禍の中,行動制限を緩和する仕組みとして提言されているワクチン・検査パッケージ.例えばワクチン証明もしくは検査陰性証明で飲食店やライブハウス等への入場を許可するなどが考えられているようです.ワクチン証明/検査陰性証明の提示方法,使用する場等も含めて全て未定の状態ですが,BuzzFeedの記事は,「分かりにくい」検査陰性証明の部分の解説に充てられています.

ワクチン接種が進むに従って、これまで我慢してきたことができるようにしようと提言された「ワクチン・検査パッケージ」. ワクチン・検査パッケージの動向は|薬事日報ウェブサイト https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/taisakusuisin/bunkakai/dai7/vacc…

「国連総会ではワクチン格差が議題となった.接種完了者が1%に満たない貧困国がある中,先進国で進む追加接種は必要か.必要だとして,いつ,誰を対象にすべきか.感染予防と重症化予防の両面を考え合わせる必要がある」青野由利(毎日新聞) まさにその通り.しっかり議論を積み重ね,それを生かした決定を願うばかり.とはいえ,ワクチン接種を受けるのは国民.少しでも理解し,納得して接種を受ける必要があるでしょう.今日は,ブースター接種に関連した科学誌Natureの記事の抜粋を掲載しておきます.

新型コロナウイルスのワクチンの接種が進む一方で,接種を終えて2週間以上たってから感染が確認される,いわゆる「ブレイクスルー感染」が報告されています. こうした中,世界ではワクチンの効果を高めようと接種が完了した人を対象に,3回目の「ブースター…

「自粛してください.家にいてくださいとなっても,そもそも家が精神的に安全な場所という前提がない人たちも一定数いる」「社会とか経済の損失以上に,文化と精神的なものも救っていただきたいと思います」「そもそも,なぜ夜がだめなのかっていうところ.時間帯として制限されて,完全に夜8時から働いている人たちの居場所を奪う政策だったなっていうふうに強く感じています」「医療がひっ迫した場合,僕らの仲間の難病の方々は,果たして救ってもらえるんですか」 NHK新型コロナ 市民と専門家の緊急対話

「歌舞伎町の研究をしていて,そこで働いている方々に話を伺う機会が多いんですが,当事者たちの気持ちは『すごくスケープゴート(身代わり)にされている』という部分があったと思うんです. 満員電車と人数は同じくらいなのに,夜の時間帯でなぜコロナが区切…

気になるデータ四つ 其の2 ③自粛の度合いに変化(昨年4月の緊急事態宣言のときと比較):『変わらない』54.0%,『当時より自粛するようになった』26.6%.『当時ほど自粛しなくなった』19.4%. ④コロナによって増えたであろう自殺者 3分の1ぐらいは,コロナによって経済的な困窮による.残りの3分の2ぐらいはこれ以外の理由,つまりコロナによって誘発されたかもしれない社会的なひずみによって亡くなっている.

昨日視聴したNHKの番組二つで,気になるデータが放映されていました. 番組は,首都圏ニュース.そして録画してあった「NHKスペシャル 新型コロナ 市民と専門家の緊急対話(9月19日放映)」. 昨日のブログでは,前半の二つについて記載しました. ①「今回の…

気になるデータ四つ 其の1 NHK首都圏ニュースから ①「今回の第5波で,先月以降,自宅療養中に亡くなった人はこれで49人になりました」 東京都では,8月中に「自宅などで亡くなった人」の内,112人が新型コロナウイルスに感染していたことが,警察庁の調べで分かっています.新型コロナの集計値からは警察庁の数字は抹殺されていく? ②「2回の接種後に亡くなった人はことし7月19日以降,都が把握しているだけで50人になりました」多すぎます.治療を受けられなかった?

9月22日は,NHKの番組を見ていて,気になる数字・データが満載の日でした. 番組の一つは首都圏ニュース9月22日から二つ. もう一つは,録画してあった「NHKスペシャル 新型コロナ 市民と専門家の緊急対話(9月19日放映)」中のデータ二つです. (1) 首…

mRNAワクチンに関するNatureとNew York Timesの記事二つ. (1)COVID-19との戦いで科学者たちを武装させた技術は,科学・数学分野で最も高額な賞である300万ドルのブレイクスルー賞5件のうち2件を受賞しました. 1つはメッセンジャーRNAと呼ばれる遺伝物質を細胞内に持ち込む方法を開発した生化学者.もう一つの賞は,次世代シーケンシング技術を開発した科学者. (2)Covidワクチンが幼い子供たちに強い免疫反応を促したとファイザー社が発表

昨日に続き,mRNAワクチンに関するNatureとNew York Timesの記事二つを引用します. Natureの記事は,ブレークスルー賞(ブレイクスルー賞 - Wikipedia)に関わって書かれたもの. 科学/数学の業績に対して贈られる最高額(300万ドル)の賞として知られ,今…

「新型コロナウイルスのワクチンについて,厚生労働省は3回目の接種を行う方針を決めました」 3回目の接種により感染予防効果・重症化予防効果がともに大幅に高まるというイスラエルのデータが一流の医学誌NEJMに掲載されたこともあり,この流れは当然のようにも思われますが--- 話しはそれほど単純ではありません.「3回目接種の効果がいつまで続くのかは全く分かっていない」「重症化予防は2回で十分」「ワクチンが不足している途上国などでの接種を進めるため、少なくとも年末までは追加の接種を行わないようWHOが呼びかけ」

新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種を行う方針を厚労省が決めたとのこと. (例えばNHKの記事は ワクチン“3回目接種”実施へ 時期は?対象者は?最新情報まとめ | 新型コロナ ワクチン(日本国内) | NHKニュース :とても良くまとまっているので,最下欄…