「General Colin Powell は、この国で何が一番良いのかを理解し、自らの人生、キャリア、公の発言をその理想に沿ったものにしようとしました。ミシェルと私は、アメリカとアメリカ人がどうあるべきかのお手本として、常に彼を参考にしています」
原文:General Colin Powell understood what was best in this country, and tried to bring his own life, career, and public statements in line with that ideal. Michelle and I will always look to him as an example of what America—and Americans—can and should be.
https://twitter.com/barackobama?lang=ja
これは,パウエル元アメリカ国務長官の死へ手向けたオバマ元大統領のツイート.
リーダーとして抜きんでた力を持ち,大統領候補にも擬せられてパウエル将軍の死.
アメリカ各界の著名人の彼を讃える追悼の言葉が伝えられているようですが,同時に,彼の死が,新型コロナウイルスのよるものであったこと,しかもパウエル氏がワクチンをうっていたにもかかわらず死亡したことで,ワクチンへの疑念が一部に広がったとのこと.
ニューヨークタイムズは,いわゆる「breakthrough deaths」について,改めて解説を加えています.
What Scientists Know About the Risk of Breakthrough Covid Deaths - The New York Times
そのダイジェスト版( Coronavirus Briefing: What Happened Today - The New York Times )を以下,DeepL翻訳で.
なお,breakthrough deathsについては,本ブログで既に取り上げ,アメリカCDCのデータを報じた記事も記載しました.ご参照ください.
yachikusakusaki.hatenablog.com
“breakthrough deaths”のリスク
元統合参謀本部議長で国務長官だったコリン・パウエル氏が今朝,コヴィド-19の合併症で亡くなったと家族が声明を出した.
パウエル氏はワクチンを接種していたが,ワクチン懐疑派や反対派は直ちにこのニュースを取り上げ,ワクチンの有効性に対する根拠のない疑念を煽った.
パウエル氏は,免疫系に障害を与え,ワクチンの効果を低下させる血液がんの一種である多発性骨髄腫の治療も受けていた.最近の研究では,ファイザー社やモデルナ社のワクチンを接種した後に「十分な反応が得られた」のは,活動性多発性骨髄腫患者のわずか45%であった.
パウエル氏(84歳)は2月に2回目のファイザー・バイオンテック社製のワクチンを接種し,先週にはブースター接種の予定であったが,体調を崩して追加接種を受けられなかったと側近が語った.
科学者たちは,パウエル氏の死によって,重篤な病気や死亡の確率を劇的に減少させるCovid-19ワクチンへの信頼が損なわれるべきではないと強調している.
C.D.C.の最近の研究によると,完全にワクチンを接種した1億8700万人以上のアメリカ人のうち,7,178人が死亡しており,そのうち85%が65歳以上の高齢者であったという.
フィラデルフィア小児病院のワクチン教育センター長であるポール・オフィット博士は,「100%の効果があるものはない」「ワクチンを接種するかどうかのポイントは,そのメリットがリスクを明確かつ決定的に上回ることを知ることで,私たちは今回のワクチンがそうであることを知っています」と述べている.