1日の日本の新型コロナウイルス感染者数は,今年に入って最も少なくなり,死者も急速に減っています.
第6波があることはほぼ確実と言われているものの,ここで一息つけることは嬉しいかぎり.
今日は,改めて現在の世界と日本の新型コロナウイルスの感染状況を見ることにします.
以下,データは全て
COVID-19 Data Explorer - Our World in Data
世界の感染者総数は,2億3千万人を超え,更に増え続けています.
日本は百七十万人.
新型コロナによる死者数は,世界で500万人に近づきつつあります.
日本は1万8千人弱.東日本大震災の死者数を超えました.
世界の感染のピークは,はっきり分かるのが三つですが,肩を作っている二つを入れると5つ.第5波は,日本と同じように下がりつつありますが,下げ止まる気配も.
日本の第5波は,今までに見られない感染拡大でした.オリパラ開催に伴う気の緩みと感染力が強いデルタ株が重なった結果でしょう.
一方,この第5波は,驚異的なスピードで収束していきました.この早さはワクチンだけではとても説明がつきません.NHKの世論調査に見られるような,オリンピック後の国民一人一人の感染対策の徹底がもたらしたものと思われます.
https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2021/09/23/232816
世界の死者の数は減り始めていますが,下げ止まる気配も.
日本は,感染の収束に伴い,死者も急速に減少してきています.第三波,第四波時と比較して,感染者の数が多い割に死者数のピークが小さいことがわかります.これは主として高齢者へのワクチン接種がもたらした効果でしょう.
国/地域別の現在の1日当たり感染者数,死者数(いずれも人口100万人当たり)を掲載しておきます.
日本は約190の国/地域の中でも,人口当たりの1日感染者数は141位,1日死者数は118位にまで下げることに成功しています.
西ヨーロッパや東欧の幾つかの国は,感染者・死者とも日本の10倍以上.中でもセルビア,ルーマニア,さらにはロシア,そして,ワクチン接種が頭打ちになっているアメリカの苦戦が目立ちます.