2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

瑞泉寺まで行ってきました.休日の散歩コースの一つ.瑞泉寺までの行程,そして瑞泉寺の庭では,秋の植物以外に,元気に活動する虫・クモに出会うことができました.名前は間違えているかもしれませんが:ツマギロキチョウ? フクラスズメ幼虫,クロアゲハ? ハンミョウ,ジョロウグモ,アキアカネ?

一昨日,瑞泉寺まで行ってきました.休日の散歩コースの一つ. 昨日,一昨日のススキの画像は,鎌倉宮から瑞泉寺へ行く途中の鎌倉栄福寺跡の公園に植えられていたものです. グーグルによれば鎌倉宮から瑞泉寺までは徒歩13分ですが,一昨日は,のんびり歩い…

ススキ(すすき/薄/芒)を詠んだ短歌2  昨日の万葉集の歌に続いて,今日は古今集以降で,「すすき」を詠んだ歌を古今短歌歳時記(鳥居正博 教育社)から抜粋します. 君が植ゑし人むらすすき虫の音のしげき野辺ともなりにけるかな 御春有助 古今集  野辺みれば尾花がもとのおもひ草かれ行く冬に成りぞしにける 和泉式部 新古今集  入江はなれ山あひに入るのぼり道夕かげの寒き穂薄の風 佐佐木信綱  胸深く古き牧歌の鳴るごとし暮れゆく原に尾花そよげり 大西民子

日本人が,古来,親しんできたすすき. 枕草子 64段 草の花は撫子(なでしこ),唐(から)のはさらなり,----- ----- これに薄(すすき)を入れぬ,いみじうあやしと,人言ふめり. 秋の野のおしなべたるをかしさは,薄こそあれ.穂先の蘇枋(すおう)に…

ススキ(すすき/薄/芒)を詠んだ短歌1  万葉集で,ススキは詠んだ歌は三六(古今短歌歳時記)とも,四一(楽しい万葉集),四六(ニッポニカ)とも言われています. 数え方によって大きく異なるのは,「かや」を詠んだ歌をススキを詠んだ歌とするかどうか,さらには,「かや」に「草」をいれるかどうかによるようです. 秋の野のみ草刈り葺き宿れりし宇治の都の仮廬(かりほ)し思ほゆ 額田女王  めずらしき君が家なる花薄穂に出づる秋の過ぐらく惜しも 石川広成 

鎌倉・栄福寺跡の公園のススキの穂は,花が開ききって,秋を実感させてくれました. 栄福寺:鎌倉市/史跡永福寺跡 源頼朝が建立した寺院.源義経,藤原泰衡など,頼朝の奥州攻めで亡くなった武将たちの鎮魂のため,平泉の中尊寺二階大堂等を模して建立され…

鎌倉英勝寺の秋  秋のお彼岸の時期,英勝寺は曼珠沙華でよく知られています.広い範囲に一斉に首をもたげて咲き誇っている様は壮観.揚羽蝶が蜜を吸いにやって来ていました.竹林では,この時期,下草のヤブミョウガの実以外にも,様々な雑草の姿を観察できます.ミズヒキ,イヌホウズキ,イヌタデ----.芙蓉の花は夏前から咲き続けています.そしてシュウメイギクや萩.9月の英勝寺は十分見応えがあります.

蒸し暑さが少し残るものの,穏やかな秋の1日でした. 鎌倉英勝寺へ散策.秋を探しに. この時期の英勝寺は,曼珠沙華でよく知られています.少し遅い気もしましたが,まだ楽しむことができました. わが家のものと違って,広い範囲に一斉に首をもたげて咲き…

藤袴  七草の一つフジバカマの話題をいくつか.1. わが家の藤袴は園芸種の白花ですが,一般的には赤みが混ざった花を咲かせます.園芸店で売られているものの多くはサワヒヨドリとの交配種が多いそうです. 2.フジバカマの学名は,二つあります.3. 「藤袴」の異名「蘭(らに)」  萩の花 尾花葛花(くずはな) 瞿麦の花 女郎花 また藤袴朝顔の花 山上憶良  宿りせし人の形見か藤袴忘られがたき香ににほひつつ 紀貫之   蝶二つ激しく翅を開閉す「万葉の園」ふじばかまの花 日野裕子 

秋の七草の一つフジバカマの話題をいくつか. 萩の花 尾花(をばな) 葛花(くずはな) 瞿麦(なでしこ)の(が)花 女郎花(をみなへし) また藤袴(ふぢはかま) 朝顔の(が)花 山上憶良 万葉集 巻八 一五三八 1. 様々なフジバカマ? わが家のフジバカマが開花…

秋の雑草,庭の花(7)  ジュズダマとイヌホウズキ.どちらの実も色づいて秋を感じさせます.夏のジュズダマの花は,「摩訶不思議」な形態.イヌホウズキの花は,ナス属だな〜と納得させる花. 雑草の王様格二種,ヨモギとセイタカアワダチソウ.ヨモギもセイタカアワダチソウもかなり広範囲に繁茂する雑草ですが,どちらも単独と言って良い状態で生育していました.植物の植生の形成・維持を支配する要因は様々.わが家では,フジバカマが開花.秋の七草の中でも,もっとも「秋」に忠実な花の一つ.

次から次への台風到来で,秋らしいスカッとする日はなかなかやってきませんが--- 今日もまた: 秋の雑草,庭の花(7) 二つのかわいらしい実に出逢いました. ジュズダマとイヌホウズキ. どちらの実も色づいて秋を感じさせます. 夏のジュズダマの花は,「…

秋の雑草,庭の花(6)  線路沿いの植物から:コセンダイグサという名前の蕾は白く,黄色い花を咲かせる草.北アメリカ原産の要注意外来生物. シマスズメノヒエは,雑草としては,どこか美しいと思わせる形態をしています.ダリスグラスと呼ばれ牧草として広く利用されてきた植物とのこと. シロバナのイヌタデ?,タイワンホトトギスも雑草に混じって咲いていました.あまり手入れをしないわが家のベンケイソウ.弁慶の名前の通り強い植物です.

静岡県に大きな被害をもたらした台風15号.植木を避難させて供えたのですが,幸運なことに,わが家の周りには風も雨ももたらすことなく過ぎてゆきました. 今日も昨日に続いて 秋の雑草,庭の花(6) 横須賀線の線路脇には,沢山の雑草が育っています. ま…

秋の雑草,庭の花(5) おなじみ日本の代表的ハーブのシソ.漢名「紫蘇」の字音からの名前.植物としてはエゴマの一変種. ミズヒキは,キチンと管理すれば立派な庭草ですが---  アカメガシワ(多分)は,「落葉高木」.木なのに,わが家の周りには沢山芽がでています.繁殖力が強く,実生で沢山はえてくる植物のようです.樹皮は薬用になるとのこと. ヒメムカシヨモギは,北アメリカ原産の「侵入植物」.アレチノギク,オオアレチノギクと同属.日本全国に生育していていまさら「要注意」と言われてもという気もします.

また台風が近づいていて,はっきりしない天気が続きます.外に出るのがおっくうな日.今日も最近のiPhone画像ら. 秋の雑草,庭の花(5) まずは,雑草とは言い切れない植物から. シソとミズヒキ おなじみ日本の代表的ハーブのシソ.植え方・生け方次第で…

コスモス  普通のコスモスの和名はオオハルシャギク.あまりピンとこない名前ですね.明治期,小学校に栽培法を付記して頒布してから急速に広まり日本の秋を代表する花になったとか.花の名前が「宇宙/秩序」. ながながと折れたるままに先青みわづかに抬(もた)げてコスモス咲けり 若山牧水  たわたわに吹かれ乱るるコスモスは風道の中にあるにやあらむ 宮柊二  四十代この先生きて何がある風に群れ咲くコスモスの花 道浦母都子

フラワーショップの店先に,コスモスが並んでいました. 普通のコスモスCosmos bipinnatuとキバナコスモスCosmos sulphureus. オオハルシャギク - Wikipedia キバナコスモス - Wikipedia どちらにも,沢山の園芸品種が開発されていて楽しめます. https://y…

「秋の雑草・庭の花」4  わが家にはイヌタデとツユクサが繁茂しています.ツユクサと葉が似ているチヂミザサもちょっと油断している間に増えてきました.線路脇にはソクズがまだ花を咲かせています.初めて本体をしげしげと眺めたのがツルドクダミ.根が生薬「何首烏(カシュウ)」で,現在でも漢方薬に処方されています.ランタナがまださいていました.ツマグロヒョウモンを呼び寄せて.秋の花としてはキバナコスモス.最近は本家コスモスよりよく見かけますね.

台風も過ぎ,一安心の今日.秋晴れとはいきませんでしたが,過ごしやすい1日でした. 今日も昨日に続き,台風接近以前に撮った写真から 「秋の雑草・庭の花」4 まずは,わが家の庭に沢山あるイヌタデとツユクサ. どちらもかわいらしい花をつけます.しかし…

「秋の雑草・庭の花」3 おなじみのエノコログサ.本当にネコをじゃらして遊んだ方も多いのでは?カナムグラは「葎」というイメージにぴったりの雑草.カラムシとナンバンカラムシがすぐ近くに生えていました.苧麻です.秋の花「紫苑」.平安時代から愛され,古今集にも枕草子にも,その名前が取りあげられています. しをに   読人知らず  ふりはへて  いざふるさとの  花見むと  こしを匂ひぞ  うつろひにける 古今集

台風は,関東地方を直撃することはなく,通り過ぎました.しかし,ここ何日かは雨or曇. 今日は,台風接近以前に撮った写真から. 「秋の雑草・庭の花」3 「秋の雑草・庭の花」1 yachikusakusaki's blog 「秋の雑草・庭の花」2 yachikusakusaki's blog まず…

ヒガンバナ属Lycoris には,ヒガンバナ,シロバナマンジュシャゲの他,13〜20種が属しています.ナツズイセン,キツネノカミソリ----.原風景を形づくる花の一つですが近代に至るまで短歌に詠われることはありませんでした.冬の光さしそふ野ベの曼珠沙華青々としたる一むらの草 斎藤茂吉  彼岸花咲きて閉ぢたる山峡(やまかげ)を婚礼の列,葬(はふり)に似て歩む 斉藤史  子が折りて遊びし花か枕べに灯影吸ひつつ曼珠沙華の花 宮柊二

昨日はシロバナマンジュシャゲ(シロバナヒガンバナ)を中心に,彼岸花についてのいくつかの話題を取りあげました. ヒガンバナ属Lycoris には,ヒガンバナ,シロバナマンジュシャゲの他,13〜20種が属していて,園芸用に開発された品種も数多いとされていま…

鎌倉宝戒寺には,白花のヒガンバナが点々と植えられていて,境内を彩っていました.ミズヒキと組み合わせて,美しさを際立たせる工夫も.白花のヒガンバナ(シロバナマンジュシャゲ)は,赤花のヒガンバナとは別種でコヒガンバナとショウキズイセンの交配で生まれたとする説が有力.

昨日萩を見に訪れた鎌倉宝戒寺には,白花のヒガンバナが点々と植えられていて,境内を彩っていました. ミズヒキと組み合わせて,美しさを際立たせる工夫も. 白花のヒガンバナ(シロバナマンジュシャゲ)は,赤花のヒガンバナとは別種とされています. 以前…

鎌倉宝戒寺まで,萩を見に行ってきました. 関東地方では,萩の名所として名前が挙がる寺院です.来週の週末見頃かと思います. 萩むらにすでにこもらふ虫のこゑ朝な夕なを隣りて住めば 北原白秋  青あをとうちなだれつつ繁りたる萩一叢の庭のするどさ 宮柊二  もみじするやさしき季節ひらくごとひそかに零(こぼ)るる山萩の紅(あけ) 川口美根子

昨日の海蔵寺に続いて,今日は,鎌倉宝戒寺まで,萩を見に行ってきました. 関東地方では,萩の名所として名前が挙がる寺院です. 萩の名所 / 関東周辺の萩の名所を紹介 萩の花の名所in関東の鑑賞スポット紹介!おすすめポイントや料金など | 夫婦ふたり旅研…

萩は,日本人に長く愛されてきた花で,和の花と言って良いでしょう.万葉集で最も多く詠われた植物であることはよく知られています.枕草子でも絶賛されました.  我が宿(やど)の 一群(ひとむら)萩を 思ふ子に 見せずほとほと 散らしつるかも 大伴家持  真葛原 靡く(なびく)秋風 吹く毎に 阿太(阿陀)の大野の 萩が花散る 作者不詳 万葉集

海蔵寺に萩を見に行ってきました. 多く植えられているわけではありませんが,山門手前の階段の両脇にきれいに植えられていて,見応えがあります. 手前が赤花,門のすぐ横が白花. 遠景では赤花が目立ちますが,白萩に囲まれた山門はなかなかのものです. …

「秋の雑草・庭の花」2 秋の植物の代表ススキ.おんめ様には細葉の品種が上品に植えられていました.近所の溝の土手のイタドリ(スカンポ)は大きくなって花を咲かせています.その隣に繁茂していた正体不明の植物.カラムシ属か.クワクサは名前はかわいらしいが何の変哲もない雑草.かわいそうな名前を付けられたハキダメギク.何軒かのお宅に植えられた萩の花が開きはじめています.わが家ではサルビアの花が秋を告げています.

昨日に続き,ご近所とわが家の庭から集めていました. 「秋の雑草・庭の花」2 秋の植物として,何を思い浮かべるでしょうか?ススキはベストスリーには入るのではないでしょうか? 雑草?観賞用植物? 時・場所によるような気がしますね.美しさだけ取り出せ…

「秋の雑草・庭の花」1  わが家並びにご近所から,雑草の画像を集めてみました.栽培種の花も少しだけ.ヒユ科代表イノコズチはわが家に自生.ご近所の神社の庭にはメヒシバ.カヤツリグサ(もしかすると外来種ショクヨウガヤツリ?).細い穂先のネズミノオ. 太い穂先はイヌビエ?赤い小さな花ユウゲショウ.今日の庭の花代表はシロバナハギ.なかなか見応えがある花姿でした.

残暑が続きますが,季節は秋.雑草たちも秋の草が目立ちます. わが家並びにご近所から,雑草の画像を集めてみました.栽培種の花も少しだけ. 題して 「秋の雑草・庭の花」1 この一週間まとめてきたヒユ科代表イノコズチはわが家に自生. ご近所の神社の庭…

ヒユ科の植物(7)ホウレンソウ 漢字「菠薐」はペルシャ?ネパールの地名? 現在のイランが原産地.東西に伝播し,東洋種・西洋種の二つが出逢った日本では,現在F1種全盛(:日本人の好みに合って,秋・春・夏まきが可能で病気にも強い).多彩な料理に使え,彩りも鮮やか.通年供給され,何よりも栄養豊富なホウレンソウは,日本人の食生活に欠かせない野菜となっています.

ケイトウを見かけたのをきっかけに, ナデシコ目 Caryophyllales, Amaranthoideae亜科, ヒユ科 Amaranthaceae の植物を取りあげています. (1)ケイトウ(2)センニチコウとその仲間たち(3)イノコズチ(イニコヅチ)(4)ヒユ/アマランサス(5)ビ…

ヒユ科の植物(6)アカザ 今では路傍や空地に生える雑草と見なされますが,ホウレンソウにとても近い属の植物で,シロザと共に若芽・花穂・実は食用になります.現在でもインド北部では野菜として食べられています.同属のキヌア(キノア)は,アンデス原産で、インカ時代からの穀物としてよく知られ,現在でもペルーやボリビアでは栽培されています.

ケイトウを見かけたのをきっかけに, ナデシコ目 Caryophyllales, Amaranthoideae亜科, ヒユ科 Amaranthaceae の植物を取りあげています. (1)ケイトウ(2)センニチコウとその仲間たち(3)イノコズチ(イニコヅチ)(4)ヒユ/アマランサス(5)ビ…

ヒユ科の植物(5)ビート/テンサイ/フダンソウ  砂糖をとるテンサイ,ボルシチに入れるテーブルビーツ,葉を利用するスイスチャード,そして江戸時代から日本で栽培されていたフダンソウ,これらは同じ種Beta vulgarisに分類される植物です.原種とされるのは,英語でsea beetと呼ばれるBeta vulgaris subsp.maritima.栽培されているテンサイ,ビート,チャードは,全て同じ種ですが,それぞれが変種の関係にあるあります.

ケイトウを見かけたのをきっかけに, ナデシコ目 Caryophyllales, Amaranthoideae亜科, ヒユ科 Amaranthaceae の植物を取りあげています. (1)ケイトウ(2)センニチコウとその仲間たち(3)イノコズチ(イニコヅチ)(4)ヒユ/アマランサス 今日は…

ヒユ科の植物 (4)ヒユ/アマランサス  ヒユは,漢字で「莧」.種としてはAmaranthus tricolor でインドネシア,マレーシア等では野菜として食べられています.ハゲイトウも同じ種で,観賞用に改良されたもの.一方,ヒユ属(Amaranthus)の植物のいくつかは,穀物として利用され,その栽培の歴史は紀元前5000年~紀元前3000年にまで遡ることができます.利用される品種はセンニンコク,ヒモゲイトウ,スギモリゲイトウなど.高い栄養価の一方,独特の香りがあるので使う量は加減が必要とのこと.

ケイトウを見かけたのをきっかけに, ナデシコ目 Caryophyllales, Amaranthoideae亜科, ヒユ科 Amaranthaceae の植物を取りあげています. (1)ケイトウ (2)センニチコウとその仲間たち (3)イノコズチ(イニコヅチ) 今日はその(4)ヒユ/アマラ…

ヒユ科の植物たち(3) イノコズチ:どこにでも生えてくる雑草.ひっつき虫ですがそれほどやっかいではありません.漢方薬 ゴシツ (牛膝) は,イノコズチ(ヒナタイノコズチ等)の根を乾燥したもの.「通経,鎮痛,利尿作用があり」とのこと.なお,カタカタ表記に「イノコズチ」「イノコヅチ」の二通りがあります.日本国語辞典表記は「いのこずち」で漢字に「牛膝」を充てています.「イノコヅチ」は,牧野富太郎の推測から生まれたかに見える漢字「猪子槌」に引っ張られた表記と推測しますが--- 

ケイトウを見かけたのをきっかけに, ナデシコ目 Caryophyllales, Amaranthoideae亜科, ヒユ科 Amaranthaceae の植物を取りあげています. (1)ケイトウ (2)センニチコウとその仲間たち 今日はその(3)イノコズチ(イニコヅチ) どこにでも生えてく…

ヒユ科の植物たち(2) 今日は,センニチコウとその仲間たち(Amaranthoideae亜科).センニチコウ(千日紅,千日草) 夏・定番の花.フラワーショップの店頭に溢れます.小さな花の集まりですが,小花の2枚の包葉は退色せず長期間色を保つので千日紅の名がつけられました.同じ亜科に属するハマデラソウは,帰化植物の雑草ですが,この名前が付けられたために堺市で保存活動が行われています.ツルノゲイトウ属のナガエツルノゲイトウは,新聞に「地球上で最悪の侵略的植物」と報道された水生植物. 

昨日取りあげたケイトウは, ナデシコ目 Caryophyllales, Amaranthoideae亜科 ヒユ科 Amaranthaceae,ケイトウ属 Celosia. ヒユ科には,よく知られた植物や,話題豊富な植物が属しています.何回かに分けて調べていきたいと思います. ヒユ科の植物たち(2…

ヒユ科の植物たち(1) 雑草の合間に咲くハゲイトウに出逢いました.最近の品種は,小さいながら美しく咲いてくれます.万葉集に「韓藍(からあい)」として詠われ,古くは食用もしくは染料として使われていたとか.近縁のアマランサス属は種子も葉・茎も食べられているので食用説もうなずけます.恋(こ)ふる日の日(け)長くしあれば我が園の韓藍(からあゐ)の花の色に出でにけり 万葉集

鎌倉瑞泉寺の山門近くで,ケイトウに出逢いました.小さいながら,雑草に覆われた一角で,鮮やかな赤が目立っていました. ヒユ科の植物たち(1) ケイトウ ケイトウの以前の品種は「鶏頭」という名前が似合う姿でしたが--- ケイトウ 植物 - Google 検索 最…

ヌスビトハギ  流れの土手に咲いていた赤い花が二種類.PictureThisの解答は,マルバヌスビトハギとアレチヌスビトハギ.一番よく見かけるヌスビトハギ(あのいやなくっ付き虫)とも少し違う.どこが同じでどこが違う? ▽ヌスビトハギとマルバヌスビトハギは同種(変種),▽アレチヌスビトハギは別属(元は同属とされていたが,ヌスビトハギが「独立」) ▽属の異なるアレチヌスビトハギもひっつき虫! 

今日の話題は,ヌスビトハギ. 万人の興味を惹くとはとても言えない話題です--- 昨日取りあげたノギク(多分,ノコンギク)は,道路脇に咲いていたのですが--- 流れの土手に咲いていた赤い花が二種類. 似た花でしたが,葉の形はかなり違う. PictureThisの…

谷戸の小径に野菊が咲いていました. 野生の株かどうかは分かりません.栽培種のノコンギクが逃げ出したのかもしれません. 庭で見るより良い感じに思えてしまいます.ヨメナ,コヨメナは,以前はヨメナ属Kalimerisに属するとされていましたが,現在はシオン属(アスター属)に統合されています.

鎌倉の谷戸の小径に野菊が咲いていました. 野生の株かどうかは分かりません.栽培種のノコンギクが逃げ出したのかもしれません. 庭で見るより良い感じに思えてしまいます. ノコンギクとヨメナは,なかなか見分けがつかないと言われています.私はもちろん…

トウゴマ: トウダイグサ科の美しい植物で観賞用としても利用されていますが,種子からヒマシ油が生産されます.種子は現在でも世界で一年200万トン生産され,ヒマシ油は石けん,潤滑油,染色助剤、乳化剤,塗料の材料等様々な用途に用いられているとのこと.歴史的によく知られているヒマシ油の瀉下(しゃか)作用のメカニズムは最近明らかになりました.トウゴマ種子には強力な毒性物質リシンが含まれて,暗殺にも使われてきました.

トウダイグサ科には,最近人気の園芸品種ユーフォルビア・ダイアモンドフロスト(トウダイグサ属),またタピオカの原料となるキャッサバが属しますが--- ヒマシ油の原料となり,また,猛毒たんぱく質リシンを含むトウゴマもトウダイグサ科の植物です. ▽ト…

キャッサバ:タピオカの原料となるトウダイグサ科の植物.マニオク,マンジョカ,ユカとも呼ばれ,熱帯地方では米、トウモロコシに次いで3番目に大きな食用炭水化物源で5億人以上の人々の主食に.タピオカは,このキャッサバの貯蔵根のデンプンの呼び名で,「タピオカパール」と呼ばれる形状のものが飲料用に.リナマリンと呼ばれるシアン化合物とその非グリコシド型が含まれ,急性シアン中毒・甲状腺腫等を引き起こす可能性がありますが,キャッサバの伝統的な加工・調理方法が効果的に実施されれば,安全レベルになります.

トウダイグサ科には,最近人気の園芸品種ユーフォルビア・ダイアモンドフロスト(トウダイグサ属)が属しますが--- タピオカの原料ともなるキャッサバもトウダイグサ科の植物です. ▽キャッサバ トウダイグサ科(Euphorbiaceae)イモノキ属(Manihot,キャッ…

ユーフォルビア・ダイアモンドフロストが属するトウダイグサ科の植物たちの画像を集めてみました.数多いトウダイグサ属の植物は,同じ属とは思えない様々な姿形をしています.トウダイグサ科まで広げると,タピオカの原料として日本でもよく知られるようになったキャッサバ,ヒマシ油の原料として,また猛毒リシンを含むことで知られるトウゴマ(ヒマ)が属します.

昨日取りあげたユーフォルビア・ダイアモンドフロスト. 商標登録された商品名で,世界的なブランド,PW:PROVEN WINNERS(プルーブンウィナーズ)が開発した品種で, Euphorbia Diamond Frost® – Wisconsin Horticulture トウダイグサ科Euphorbiaceae トウ…

夏の前から秋まで,ずっと楽しませてくれる花:ユーフォルビア・ダイアモンドフロスト.小さな花(花びらに見えるのは包葉)がふんわりした葉の中に咲いている様は,他の植物にない趣があります.ユーフォルビアは属名(和名 トウダイグサ属)で,この属には,一年草の雑草から,おなじみのポインセチア(原産地では多年生木),大きな棘のある低木まで,数多くの種があります.ダイアモンドフロストは商標登録名で,世界的なブランドPW(プルーブンウィナーズ)が開発した種です.

ユーフォルビア・ダイアモンドフロストは夏の前から秋まで,ずっと楽しませてくれる花です. 大きな株として楽しむためには,冬場屋内に入れて、冬越しさせることが必要.難しくありませんので,トライする価値ありです. 小さな花がふんわりした葉の中に咲…