ヌスビトハギ  流れの土手に咲いていた赤い花が二種類.PictureThisの解答は,マルバヌスビトハギとアレチヌスビトハギ.一番よく見かけるヌスビトハギ(あのいやなくっ付き虫)とも少し違う.どこが同じでどこが違う? ▽ヌスビトハギとマルバヌスビトハギは同種(変種),▽アレチヌスビトハギは別属(元は同属とされていたが,ヌスビトハギが「独立」) ▽属の異なるアレチヌスビトハギもひっつき虫! 

今日の話題は,ヌスビトハギ.

万人の興味を惹くとはとても言えない話題です---

 

昨日取りあげたノギク(多分,ノコンギク)は,道路脇に咲いていたのですが---

流れの土手に咲いていた赤い花が二種類.

 

似た花でしたが,葉の形はかなり違う.

PictureThisの解答は,マルバヌスビトハギとアレチヌスビトハギ.

 

どちらの名前もヌスビトハギですが---
調べてみると属の名前が異なっている!

 

そして,

一番よく見かけるヌスビトハギ(私もとても苦労した覚えのあるあのくっ付き虫)とも少し違う.

ひっつき虫の嫌な思い出があるので,好きになれないヌスビトハギですが,花の姿はなかなか美しいことは確か.

ヌスビトハギ - 日光植物園 - Hylodesmum podocarpum

 

くっつき虫(ひっつき虫)の簡単な取り方。なかなか取れないヌスビトハギやセンダングサが服に付いたら。|育児・生活を楽する【はぐらく】

 

このヌスビトハギと,溝で見つけたマルバヌスビトハギ,アレチヌスビトハギ.どこが同じでどこが違うのか?

整理した結論は以下の通り:

 

▽ヌスビトハギとマルバヌスビトハギは,同じ種.

ただし,変種の関係にあります.

基準種はマルバヌスビトハギ(:やや違和感を感じてしまいますが)

 

▽アレチヌスビトハギは北米原産の帰化植物で,ヌスビトハギとは属が異なる.

以前,両者は同属(=Desmodium)とされていてのですが,日本の研究者がヌスビトハギは別属と証明し,新たな属Hylodesmumが生まれたとのこと.

ちょっぴりややこしいのが,属の日本名.以前はDesmodiumの日本名がヌスビトハギ属だったのが,新しい属Hylodesmumがヌスビトハギ属となった.

そしてDesmodiumにはシバハギ属の日本名が与えられた.

https://mikawanoyasou.org/data/sibahagi.htm

 

▽属の異なるアレチヌスビトハギもひっつき虫!

アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)の花とひっつき虫 - 里山コスモスブログ

 

 

▽ヌスビトハギ属(Hylodesmum),シバハギ属(Desmodium)は,マメ科