鎌倉の今日は雨は降らず,どんよりした1日でした.関東甲信越地方は,一昨日「梅雨入りしたとみられる」(気象庁)とのこと.
明日は雨模様になりそうなので,今日は,昼前に庭の草取りを大雑把に終わらせた後,妙法寺・安国論寺まで散歩.
いつものように,植物と花を見ながらのぶらぶら歩きでした.出会った花のうち,今日は野に咲く花たちの紹介の1回目.
PictureThisの助けを借りて,名前を特定してみましたが---合っているのかどうかを確かめるだけの力量がなく,間違っていたらごめんなさい.
少し寄り道した小町大路の空き地で出会った花たち.
(ユウゲショウは解像度も悪くてよく分からない画像になってしまいました.昨年撮った画像は次の通り.これもややピンボケですね,)
それぞれ,よい名前をもらっているので,古くから親しまれていると思ってしまいますが---
どちらも,北アメリカ原産で,明治時代に確認された帰化植物.明治時代には粋な名前を付けていた?
なぜこのような名前がついたのかは調べきれませんでしたが---
栴檀草の解説に「葉はセンダンに似て羽状に裂ける」(大辞林)とあるので,その性質から命名されたのかもしれません.
ウィキペディアには次のような実の画像があります.そう,ひっつき虫の一つです.
英語で最も広く使われている一般名がCobbler's peg(靴直し屋の釘).この実の形からの名前だと思います.
cóbbler’s pégs(ランダムハウス英語辞典)
コセンダングサ:とげ状の芒のぎを持つ一年生草本; オーストラリアでよく見られる.
キク科,キク亜科,ハルシャギク連,センダングサ属,コセンダングサ
キク科の中ではコスモスに近い属になります.
同じ属の園芸品種にウィンターコスモス(ビデンス、ビデンス・アウレア,ビデンス・フェルリフォリア)があります.
https://www.google.com/search?q=Bidens+ferulifolia+(Jacq.)+Sweet&client
ユウゲショウは夕化粧.
昼から夜間にかけて開花するため,この名前があるのかと思っていましたが---
https://www.shigei.or.jp/herbgarden/album/yuugesho/album_yuugesho.html によれば,観察してみると「明け方から開花する」とのこと.
名前の由来は分からないようです.
ウィキペディア(https://ja.wikipedia.org/wiki/ユウゲショウ)では,「オシロイバナが夕化粧の別名をもつため,アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)と呼ぶこともある」とのこと.
この赤い花を「ユウゲショウ」と命名したのは,あまり適切ではないとも言えますね.
オシロイバナは確かに午後になって開花しますから.
アカバナ科,マツヨイグサ属 Oenothera,ユウゲショウ O. rosea
マツヨイグサ属には,他にマツヨイグサ、オオマツヨイグサ、ツキミソウ、ヒルザキツキミソウ、アカバナツキミソウなどがあり,どれも帰化植物なのに,素敵な名前を付けられています.
月見草と待宵草! 日本の植物の名前としか思えません.日本人の感性に合う花と思います.
昨年,わざわざ友人宅まで見に行ってきました.どちらも夕方に開花する可憐な花で,特に月見草には惹かれます.
著名な歌人により短歌にも詠まれています.近日中に稿を改めて紹介したいと思います.
https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2022/05/11/235701
月見草
待宵草
https://ja.wikipedia.org/wiki/フトモモ目 等より