鎌倉宝戒寺まで,萩を見に行ってきました. 関東地方では,萩の名所として名前が挙がる寺院です.来週の週末見頃かと思います. 萩むらにすでにこもらふ虫のこゑ朝な夕なを隣りて住めば 北原白秋  青あをとうちなだれつつ繁りたる萩一叢の庭のするどさ 宮柊二  もみじするやさしき季節ひらくごとひそかに零(こぼ)るる山萩の紅(あけ) 川口美根子

昨日の海蔵寺に続いて,今日は,鎌倉宝戒寺まで,萩を見に行ってきました.

関東地方では,萩の名所として名前が挙がる寺院です.

萩の名所 / 関東周辺の萩の名所を紹介 萩の花の名所in関東の鑑賞スポット紹介!おすすめポイントや料金など | 夫婦ふたり旅研究中

 

 

白萩が赤花よりも多く植えられていて,お寺の雰囲気を醸し出していました.

まだ満開とは言い難い状況.来週の週末見頃かと思います.台風でダメになるほど柔な花ではないと思います.

 

昨日は,萩を詠んだ万葉短歌をいくつか紹介しました.

今日は,平安以降,現代までに詠まれた短歌を,古今和歌歳時記(鳥居正博 編著 教育社)から,紹介したいと思います.

 

秋萩の花咲きにけり高砂の尾上の鹿や今や鳴くらむ  藤原敏行 古今集・秋上,二一八

 

 

宮城野のもとあらの小萩露を重み風を待つごと君をこそ待て  作者不詳 古今集・恋,六九四

 

 

萩原を朝たちくれば枝はさもをればをれよと花咲きにけり  和泉式部 和泉式部集,一二八

 

 

萩の花暮々までもありつるが月出でて見るになきがはかなき  源実朝 金槐集・秋,一八八

 

 

真萩散る庭の秋風身にしみて夕日のかげぞ壁に消えゆく  永福門院 風雅集・秋上,四六八

 

 

萩むらにすでにこもらふ虫のこゑ朝な夕なを隣りて住めば  北原白秋 風隠集 

 

 

萩がもと花しらじらと散りしきて夕うすら日のかげにじみたり  五島美代子 暖流

 

 

青あをとうちなだれつつ繁りたる萩一叢の庭のするどさ  宮柊二 日本挽歌

 

 

ひたぶるに人を恋ほしみ日の夕べ萩ひとむらに火を放ちゆく  岡部弘彦 冬の家族

 

 

もみじするやさしき季節ひらくごとひそかに零(こぼ)るる山萩の紅(あけ)  川口美根子 桜しぐれ