また台風が近づいていて,はっきりしない天気が続きます.外に出るのがおっくうな日.今日も最近のiPhone画像ら.
秋の雑草,庭の花(5)
まずは,雑草とは言い切れない植物から.
シソとミズヒキ
おなじみ日本の代表的ハーブのシソ.植え方・生け方次第で立派な花材となるミズヒキ.
シソは漢名「紫蘇」の字音から.
植物としてはエゴマの一変種:これを初めて知ったときは驚きました.エゴマにはほとんど香りがありませんから.実からとったオイルがω3脂肪酸を含むことで最近はスーパーでも売られるようになっているあのエゴマ.従ってシソのみ油も同じくω3脂肪酸を含みます.
シソ Perilla frutescens var. crispa
シソ科 Lamiaceae シソ亜科 Nepetoideae シソ属 Perilla エゴマ P. frutescens
シソ(ニッポニカ シソとは - コトバンク )
中国南部、ヒマラヤ、ミャンマー(ビルマ)原産。エゴマの1変種.
シソの葉には快い芳香とほろ苦味が、実には香りは少ないがさわやかな辛味があり、日本人の嗜好(しこう)によくあう香辛野菜.葉の主要香気成分はシソアルデヒド(ペリルアルデヒド).
日本の野菜のなかではもっとも古いものの一つで、5000年前の縄文前期の種子が福井県の鳥浜貝塚から出土.
中国では6世紀の『斉民要術(せいみんようじゅつ)』に載る。
ミズヒキは,
タデ科 Polygonaceae ミチヤナギ亜科 Polygonoideae 連Persicarieae
イヌタデ属 Persicaria ミズヒキ Persicaria filiformis
わが家にも沢山はえていて,厄介者扱いですが,赤い花はかわいらしいと思います.
上の写真は鎌倉宝戒寺に植えられていたものの画像.キチンと管理すれば立派な庭草.生け花・フラワーアレンジメントの上手な方にかかれば,立派な花材ですね.
次の二つは,私が名前を知らなかった植物.名前も確定とはいいがたいのですが----
アカメガシワは,「落葉高木」.木なのに,わが家の周りには沢山芽がでています.新芽が紅いということですが---.もしかしたら同定の間違い?葉柄は紅いので多分間違いではないとは思います.
繁殖力が強く,実生で沢山はえてくる植物のようです.
その点でもわが家の周りの観察結果と合います.裏山に木があるのでしょう,
本種は道路沿いや休耕地など生活圏に近い場所で観察されることが多く,また森林の伐採跡などで先駆的に出現する樹種として知られている.一般に繁殖力が強く,自生本数は多いと考えられる,
そして,アカメガシワの樹皮は生薬「アカメガシワ」として使用されるとのこと.エキス剤が便通を整えるために使用されています.アカメガシワ:武田薬品工業株式会社 京都薬用植物園
トウダイグサ科 Euphorbiaceae エノキグサ亜科 Acalyphoideae エノキグサ連 Acalypheae アカメガシワ属 Mallotus
アカメガシワ Mallotus japonicus
外来生物法で要注意外来生物に指定されているとのことですが,侵入は1867年頃ということですから,今は全国津々浦々に生育.
ヒメムカシヨモギは
キク科 Asteraceae キク亜科 Asteroideae 連Astereaeイズハハコ属 Conyza
ヒメムカシヨモギ Conyza canadensis
同属にアレチノギク,オオアレチノギク.
この二種もよく知られた「侵入植物」で.特にオオアレチノギクは,「日本の侵略的外来種ワースト100」に選定されているとのことです.