世界の肉料理134
北米の肉料理8
今日は昨日の続きです.
タコス・アル・パストール2 Tacos al pastor2
アル・パストールを使用したもう1種類のタコス,グリンガズ(Tasteatlasでは「アル・パストール風の豚肉」としていますが)との比較をChatGPTに聞いてみました.無料版ChaGPTは時どき間違えますがー特にいい加減に聞いたときにー,きちんと問いを立てるとかなり信頼できる回答が得られます.
はじめに,両者のTasteatlasの解説を再掲しておきます.
https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2025/07/21/235725
https://www.tasteatlas.com/tacos-al-pastor
タコス・アル・パストール Tacos al pastor
(Chilangos, Shepherd-Style Tacos チランゴス,羊飼いのスタイルのタコス)
ストリートフード 豚肉料理
メキシコ
タコス・アル・パストールは,回転する串に刺した薄くスライスした豚肉をトルティーヤに載せ,玉ねぎ,刻んだコリアンダー,パイナップルの角切り,チリ,サルサをトッピングしたメキシコ料理です.この料理は,19世紀後半にメキシコに移民としてやってきたレバノン料理の伝統から発展しました.
これは人気のシャワルマを起源としますが,メキシコ人はスパイスを変更し,ラム肉を豚肉に置き換えました.タコス・アル・パストールはプエブラ市で生まれ,その名前は「羊飼いのスタイルのタコス」と訳されます.しかし,料理にパイナップルが加えられた理由は,いまだに謎のままです.
一方,このアル・パストールを使ったタコスがもう1種類あります.グリンガスです.下記に引用したTasteatlasの解説では,「アルパストール風」としていますが---
https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2025/07/14/210612
https://www.tasteatlas.com/gringas
グリンガス Gringas
ストリートフードの豚肉料理
メキシコ
4.6
グリンガスは,小麦粉のトルティーヤにアルパストール風のマリネした豚肉,チーズ,そして最も一般的なトッピングとしてパイナップルのスライスを詰めたメキシコの伝統的な料理です.顧客の好みに応じて,玉ねぎ,チリソース,コリアンダーを追加することもできます.
これらの材料の組み合わせを,ケサディラquesadillaと同じように焼きます.トルティーヤは通常半分に折り畳んで,タコスのように食べられます.この料理の名前は,メキシコ国境以北で小麦粉のトルティーヤがトウモロコシのトルティーヤよりも人気があることから,男性形の「グリンゴ」の女性形に由来すると考えられています.
https://www.tasteatlas.com/best-rated-meat-dishes-in-north-america
https://www.tasteatlas.com/best-rated-meat-dishes-in-the-world
ChatGPTへの問いと答えは次の通り:
私:
Gringasは,アルパストールポークに加えて,チーズが加えられ,また多くの場合,小麦粉のトルティーヤが使われる料理で,単にアル・パストールを使ったTacos al pastorとは,異なるというような解説がありました.GringasとTacos al pastorをきちんと分けて解説してもらえますか?出来れば歴史や,チーズの有無の意味も含めてお願いします.
ChatGPT:
とても良いご質問です!
GringasとTacos al pastorは、どちらも**アル・パストール(al pastor)**という豚肉を使った人気のあるメキシコ料理ですが、スタイル・材料・背景・文化的意味が大きく異なります。
🌮 Gringas vs Tacos al pastor:比較解説
項目 |
Gringas |
Tacos al pastor |
主な具材 |
アル・パストール豚肉+チーズ |
アル・パストール豚肉(チーズなし) |
トルティーヤ |
**小麦粉(トルティーヤ・デ・アリーナ)**が多い |
トウモロコシ粉(トルティーヤ・デ・マイス) |
チーズ |
あり(必須) |
通常なし |
スタイル |
チーズを挟んだトルティーヤの“サンド”風 |
通常のタコススタイル(開いたまま) |
提供の形 |
半月形に折りたたんで焼く(ケサディージャ風) |
トルティーヤの上に具をのせる |
名前の由来 |
**外国人女性(gringas)**が由来 |
「羊飼い風(al pastor)」 |
発祥 |
メキシコシティ、1980年代頃 |
メキシコシティ、1960年代以降 |
特徴 |
アメリカ風(小麦・チーズ)との融合料理 |
レバノン移民のシャワルマ文化の影響 |
🐖 Tacos al pastor(タコス・アル・パストール)
✅ 特徴
**マリネした豚肉(adobo)**を、縦に積み重ねた回転式グリル(トロンポ)で焼く。
焼いた肉を薄くそぎ切りにし、トウモロコシのトルティーヤにのせる。
✅ 歴史背景
1960年代にメキシコシティで誕生
レバノン移民が持ち込んだ「シャワルマ(Shawarma)」の調理技術をもとに創出。
本来の羊肉ではなく、メキシコでは豚肉を使用。
🧀 Gringas(グリンガス)
✅ 特徴
同じアル・パストールの豚肉を使うが、
さらにチーズを加え、小麦粉のトルティーヤで挟む。
ケサディージャのように焼いて出す。
通常は1枚のトルティーヤを折って焼く半月型。
✅ 名前と意味
「Gringa」は、スペイン語でアメリカ人女性を指すやや砕けた表現。
小麦粉+チーズ=アメリカ風の食文化を連想させることから、地元の人が「グリンガス」と呼ぶようになった。
✅ 歴史
1980年代以降にメキシコシティのタコス屋台で登場。
「外国人観光客がチーズ入りを好んだ」ことが名前の由来という俗説も。
🧀 チーズの有無の意味
メキシコの伝統的なタコス(特にメキシコシティの屋台)では、チーズは入らないのが基本。
チーズを入れると「アメリカナイズされた」スタイルとみなされる。
そのため、グリンガスは「外国人向け」または「新しいスタイル」の象徴とされることがあります。
📌まとめ:なぜ「別物」なのか?
比較点 |
Gringas |
Tacos al pastor |
料理ジャンル |
タコス+ケサディージャ風の融合 |
伝統的メキシコタコス |
味の方向性 |
濃厚・チーズ・もちっとした食感 |
香ばしく軽い、肉とサルサのバランス重視 |
文化的意味 |
アメリカ文化とメキシコの出会い |
メキシコの屋台文化の粋 |