楠若葉を詠んだ短歌2 小学生ティーボール大会を見に行って来ました.球場のまわりは,木々の新緑が見事.  わが肌に汗にじみつつ現身(うつしみ)やなにかみにくし散れる樟の葉 佐藤佐太郎  わが立てる楠の木かげを吹きすぎし風ははるかの池にかがよふ 田中順二  饂飩たべてまた彫るという楠の香のただよう階をわれは帰りゆく 鎌田弘子  まひるまの嵐吹きみだる樟わか葉明るき影をふりしきらせり 古泉千樫

昨日,平塚総合公園の野球場で行われた小学生(一年生〜三年生)のティーボール大会を見に行って来ました

思ったより数段面白く熱の入った応援をしてしまいました.

http://www.teeball.com/aboutteeball/

平塚総合公園のサッカー場は,湘南ベルマーレのメインスタジアム,野球場はベイスターズイースタンの試合が行われている場所.

https://www.google.com/maps/place/レモンガススタジアム

球場の横にバラ園があって,ちょうど見頃.

少し離れたところに日本式庭園も整備されていて,オオタニウツギ(オオベニウツギ)が満開でした.

 

桜が終わった公園は,新緑の季節.

 

中でも,私は,クスノキの新緑が大好きです.

クスノキは常緑広葉樹ですが、4月になると紅葉し、一斉に落葉して,新旧の葉が交代します.

千葉県立博物館

https://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/special/yama/news/2016/160406cinnamomum.htm

その後の新緑は,落葉樹の新緑以上に美しい.


樟若葉・楠を詠んだ短歌2
(古今短歌歳時記より

:昨年の

「樟若葉・楠を詠んだ短歌1

https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/05/14/235718」に加筆)

 

まひるまのあらし吹きみだる樟わか葉あかるき影をふりしきらせり  古泉千樫 青牛集

 

樟一本(ひともと)冬すぎし緑の葉を鳴らす庭に茣蓙(ござ)しき伸伸とをり  鹿児島寿蔵 新冬

 

わが肌に汗にじみつつ現身(うつしみ)やなにかみにくし散れる樟の葉  佐藤佐太郎 歩道

 

わが立てる楠の木かげを吹きすぎし風ははるかの池にかがよふ  田中順二 某日

 

くすのきの稚き芽ぶきにさえざえと風わたるときゆるる額髪(ぬかがみ)  岡野弘彦 滄浪歌

 

ためらはず黄金の芽を芽ぶくときくすのきは匂うバリケードの中  小野茂樹 黄金記憶

 

饂飩たべてまた彫るという楠の香のただよう階をわれは帰りゆく  鎌田弘子 夏の日

 

人間のやうに感情を持たざれば近づくときに匂ふ樟の木  外塚喬 喬木

 



 

落葉前のクスノキの葉

https://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/special/yama/news/2016/160406cinnamomum.htm