クールジャパン.
「あのノットクールは今.徹底検証スペシャル」4
司会 鴻上尚史,リサ・ステッグマイヤー
あのNOT COOLは今? Part1 | NHK | cool japan 発掘!かっこいいニッポン
「あのノットクールは今.徹底検証スペシャル」1 料理の写真
http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2018/04/21/001357
「あのノットクールは今.徹底検証スペシャル」2 会社での集団行動
http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2018/04/22/021146
「あのノットクールは今.徹底検証スペシャル」3 ラーメンをすする
http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2018/04/23/001808
続いての「あのノットクールは今」は
日本人の常識編
▽2009年11月放送「涙」
標的となったのは〈泣けるCDや泣ける本〉
ヘザー(アメリカ)「ショック.日本で多くの信じられない出来事があったけど衝撃よ.アメリカではあり得ない.泣くためのCDや本なんて!!」
鴻上「でもさ,ビデオ屋さんとかDVD屋さんに入って,コメディって蘭があるんだったら,別にトラジディって蘭があてさ---」
サラ「ティアーズとか」
鴻上「そう,ティアーズとかさ」
ジョスラン(フランス)「そんなのないよ.泣きたいと思わない」
オレ(ノルウェー)「日本人はどこででも泣くよね.特に学校の運動会とかでは.勝っても負けてもなく理由になる」
鴻上「イタリアはどっち?」
フラビオ(イタリア)「絶対に泣かない」
鴻上「勝っても負けても泣いちゃ駄目なの?」
フラビオ(イタリア)「きっと,社会の考え方が,泣いたら負けと思わせるんだ.弱みを見せると信用されずにつけ込まれてしまうんだよ」
鴻上「じゃあ,どういうときに泣いていいの?」
フラビオ(イタリア)「思いつかないね」
鴻上「カップルがいてね.男がガンガンせめたときにね,
女の人が泣き出してね.泣くことで許されるみたいな感じがあんだけど,それ,ある?」
ヘザー(アメリカ)「私,それ,よくやる!!チョウ便利!!」
鴻上「なんだよ,それ」
▽2009年4月「日本語」
日本人なら誰でも書きたい「きれいな字」.
アンドリュー(カナダ)「逆に字の汚い人は,頭のいいイメージだね.賢い人は字が汚いからね」
鴻上「え〜っ」
(逆に外国人からは賛同の声多数)
サンドリン(フランス)「字がきれいだと,社会に服従してるみたい.フランス人は個性を重んじるのよ」
というわけで,普段は一体どんな字を書いているのか,みせてもらいます.
それぞれ,英語と母国語で,「私は字が上手です」と書いてもらいました.
鴻上「サンドリンは明らかに汚いね。サンドリンは汚い.サンドリンの子どもが,小学校からそういう字を書いてきたら,サンドリンはOKする?」
サンドリン(フランス)「子どもが日本みたいにかわいい,整った字を書いてきたら,頭が悪そうだと思うわ」
鴻上「汚くていいのね?」
サンドリン(フランス)「汚いんじゃなくて,個性的なの!!」
鴻上「ははははっ」
▽2009年11月「入れもの」
外国人が驚いた日本の入れものを紹介.
でも,ガムの包み紙で意外な展開に.
エレノラ(イタリア)「この紙を初めは付箋だと思ったの.友達におまけで付箋がついてるって言ったら,ガムを包んで捨てる紙だと教わったの.ガムを包む?そのまま捨てればいいじゃん?」
鴻上「イタリアは包んで捨てないの?」
エレノラ(イタリア)「イタリアだけじゃなくて,世界中よ.そうでしょ?」
鴻上「ガムを紙に包んで捨てない国?ノー.ジャスト.ジャストガム.(手を挙げて)」
外国人たち「もちろんよ」
全員挙手!
鴻上「ということは,ガムを紙に包んで捨てる国は日本人だけってこと?」
外国人たち「そんなの日本人だけよ」
衝撃の事実が判明!
鴻上「長い間やってますから,衝撃的な事実が判明する訳ですけど」
リサ「本当ですね.はい」
2018年4月
リサ「続いてはこちらなんですよね.
『ガムを包んで捨てるのは変』」
鴻上「でも,随分時間がたちましたからね.聞きましょう」
鴻上「ガムを紙に包んで捨てない国は?レイズ ユア ハンズ」
鴻上「おっ.変わってきた」
紙に包まない 1.5(ハーフが1名),紙に包む 6.5
ヘザー(アメリカ)「アメリカ人は,今までガムをそのまま道に捨ててたけど,ちゃんと紙に包んでから捨てるようになったわ」
鴻上「それは,ホワイ?」
アナト(イスラエル)「失礼だと気付いたわ」
鴻上「うーん.なるほど」
アンドリュー(カナダ)「あと,椅子を動かすときに手についちゃうからね.全員経験あるでしょ?」
鴻上「でもさ.一回さ,勉強してて,『あっ』とかってなったら分かるでしょ?もうやめようって.なぜこんなに時間がかかったの?」
フラビオ(イタリア)「子どもにとって,ガムをつけるのは反抗の証しなんだ.落書きなんかと一緒でね.誰もが通る道なんだ」
鴻上「だって,ガムさ.本当に包まないで捨てたら,踏むでしょ.みんな」
リサ「そう.すごい迷惑」
リサ「さあ,これも聞いてみましょう.ガムを紙に包んで捨てるのはクールですか?それともノットクールですか?どうぞ」
鴻上「まあ当たり前のことですけどね」
リサ「そうそうそう.常識ですよね」
世界が日本に追いついた?当たり前すぎるクールで,決着.
関連して:
「外国人のせい」だけにしてはいけません.長い歴史の中,「日本人もかつては」(確かにガムを踏まなくなったのはここ20年ぐらい?)と肝に銘じつつも---
日本人がはじめたマナーが世界中に広まった現在,
「以下の記事のようなことは,今後減る」これは十分期待できる事も確か.