クールジャパン.
「あのノットクールは今.徹底検証スペシャル」2
司会 鴻上尚史,リサ・ステッグマイヤー
http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2018/04/21/001357
さあ,続いてはこちらです.
クールジャパンの見どころの一つ
「鴻上vs外国人 大激論バトル」
外国人たち「イエスかノーだけで答えてよ」「おっ 質問攻めにされてますよ」
中でも良くぶつかったのが,イングマー・ドゥ・ゴイヤーさん(オランダ).
▽2007年11月「マンション」
イングマー(オランダ)「日本でマンションを借りるときに間取り図を参考にしたんだ.すごい便利だと思うけど,台所のコンロの数まで載ってて本当に驚いたんだよ」!鴻上「だって家族が多かったら大変だろうよ」
イングマー(オランダ)「ドアが左右どちらに開くかだって?」
鴻上「そうだよ,ライトハンドとレフトハンドがいるんだ--大事じゃないか」
イングマー(オランダ)「本当に知りたいと思う?」
鴻上「重要だろう」
▽2009年4月「会社」
毎朝行われる職場体操や,チャイムを合図に上司と一緒にお昼ご飯を食べることに---
イングマー(オランダ)「チャイムの合図でみんなで昼食?その前にお腹がすいたらどうするんだ.ありえないね」
鴻上「ということは----ということは何?イングマーさ,食事時間って決まってないの?いつ摂ってもいいわけ?」
イングマー(オランダ)「好きなときに行けばいい」
鴻上「それは会社として---」
イングマー(オランダ)「全員で10:15に体操?コーヒー飲んで,12:30に昼食.トイレにも許可がいるのか?日本の会社はルールが多すぎる.これじゃ,新しいものは生まれない.日本は何で全て強要するんだ!!!」
▽2007年10月「ゲーム」
当時,はやった体感ゲームを紹介すると
イングマー(オランダ)「ゲームでやるんじゃなくて,普通にスポーツすればいいじゃん?こんなの面白くないよ」
リサ「あのダンスのやつは?何か楽しそうだったじゃない?」
イングマー(オランダ)「ダンスは最悪だね.あなたがゲーマーなのは知ってるけど,ダンスはきれいな女性とクラブで踊るのが最高.あんな変な光とか騒がしい音楽は駄目だ.とにかく体感ゲームは駄目だ」
鴻上「まあ,とにかくやってみなきゃ分かんねえんじゃん,そんなの.
そこで,
スタジオに太鼓の体感ゲームが登場.
イングマーさんと鴻上が真っ向勝負.
(音楽と画面に指示に従って,太鼓を打って点数を競う)
「くそっ」「あっあっ」「鴻上さん頑張って」「連打連打連打」
「終わりました」
バトルの結果は---
鴻上90770点,イングマー99270点.
「イングマーさんが99270点で---」
鴻上敗北.
イングマーさん,結構楽しそうでしたけど.
鴻上「私もね,番組を盛り上げるために,わざとまけるっていうね---」
リサ「いやいやいや,結構本気でしたよ.鴻上さん」
あのNOT COOLは今? Part1 | NHK | cool japan 発掘!かっこいいニッポン
それではまずはこちらから議論していきましょう
▽体感ゲームは納得できない!
Game where you move body don't make sence!
「皆さんの国では,今はやってるの?もうないの?」
ヘザー(アメリカ)「VR(virtual reality)テクノロジーが,最近爆発的に進歩したでしょ?多くの世代に支持されているわね.」
鴻上「そうだね.VRはそうなんだよ」
イングマー(オランダ)「残念ながら,オランダにもこの波は押し寄せてきたよ.まだ,日本ほどではないけどね.個人的には変だと思うね.とても止められそうにないね」
鴻上「ウィリーどうですか?」
ウィリー(インドネシア)「私の国ではスポーツやゲームをまだ普通にやっているけど,VRが登場して人々の生活は変わってきているわ.若い世代は特に興味を持っていると思うわ」
鴻上「体験ゲームもそうだし,バーチャルリアリティーもそうなんだけど,日本は大人がすごい楽しむんですが,皆さんの国でも大人がそういうの楽しんでる?」
フラビオ(イタリア)「僕みたいな30代より下の世代は.完全にその流れの中にいるよ.でも,多分,45歳くらいより上は,まだ先入観が強くて手を出せないね」
ヘザー(アメリカ)「でも,ちょっと悲しいですよね.人との接点がなくなってきてるわ.もっと外に出るべきよ」
リサ「さあ皆さんに聞いてみましょうか.日本の体感ゲームはクールですか?それともノットクール?一斉にどうぞ」
鴻上「おっと,分かれましたね」リサ「お〜分かれましたね」
鴻上「アレキサンドラはなんで?ホワイノットクール?」
アレクサンドラ(南アフリカ)「こういうゲームは人を孤立させるわ.南アフリカで求められるのはチームスポーツなのよ.人との関わり合いが大事だと思うわ」
鴻上「なるほどね.イングマーもセイム?」
イングマー(オランダ)「日本は料理の写真で世界に勝った.これ以上認めるわけにはいかない」(笑い声)鴻上「うひゃひゃ.おお」
日本はゲームの世界を席巻できるか?
体感ゲームは,5対3でクールが優勢.
続いてはこちらです.
▽会社での集団行動は変!
Group behavior at compaies is strange.
鴻上「すっごい俺が戸惑ってましたけど--」
リサ「とりたい時に食事をする,ですか?」
外国人たち
「エニータイム」「エニータイム」
「エニータイム!」
全員,any time!
鴻上「インドネシアも?セイムアジアなのに?」
ウィリー(インドネシア)「昼食に時間には幅があって,それぞれが好きな時間に食べに行くのが普通ですね」
鴻上「じゃあ,日本はね,チームを作るときにね,こうやって,みんなで同じ時間に決めることが,チームワークをつくる事になるというふうな,考え方はどうよ」
ヘザー(アメリカ)「いいチームにするために集団行動を強制するのは良くないわ」
鴻上「なるほどなるほど.アーロン」
アーロン(オーストラリア)「日本のチームワークの考え方はやり過ぎだと思うね.日本の会社はチームとして行動しているように見えるけど,心がこもってないよ」
イングマー(オランダ)「チームワークはもちろん重要だ.でも会社には多様な人がいるんだよ.全てを周りに合わせる必要はない.チームワークと真似は違うんだ」
「じゃあ何故日本ではこういうシステムになってんだ?」
アナト(イスラエル)「50年前の日本は,それで成長を遂げてきたかもしれない.でも,その働き方はもう機能してないわ.日本は変わらなければいけない時期にきたのよ.自由な発想と個人の選択を認める社会が必要よ.今日は14時にご飯を食べたい.12時じゃなくて14時でいいの」「駄目」(笑い)
鴻上「食事のことはいっぱい言ってるけど,ラジオ体操ははなから出て来ないね.もう全然ない.あのさ,でも昔はラジオ体操とかもアメリカの企業とかヨーロッパでとかでも,真似したとこあったじゃない」
ヘザー(アメリカ)「あれは大嫌いよ.会社とは思えないほど幼稚よ.職場体操や厳しい時間管理で生産性を上げようとするなんて.みんなで同じことをしていても,技術革新は起きない」
鴻上「なるほどね」
アンドリュー(カナダ)「僕は仕事前に体操するのはちょっと理解できるね.目を覚ますのにいいと思うけど」
ヘザー(アメリカ)「その体操を職場の全員でやる必要がどこにあるの?」
イングマー(オランダ)「日本の集団行動を認める部分もある.僕の国では個人主義が加速している.自分のことしか考えないより,いい仕事ができることもある.
ただ日本はやり過ぎだ!!」
鴻上「まあ,でも,それが日本の今の現在の企業の,実は国際競争力を低めているというふうに言われてもいるんだよな.実はね」
リサ「さあ,それでは皆さんに聞いてみましょう.札をご用意下さい.会社での集団行動はクールですか?それともノットクールですか?」
鴻上「お〜見事にノットクール.」
鴻上「いいね.居たたまれない気持ちだったことを思い出した.何年経っても,この感覚は思い出した.思い出したな.日本人を代表して居たたまれない気持ちになりましたね」
「さあ,小林さん,いかがですか?」
小林「これやっぱり,全員からノットクールをいまだに挙げられている.やっぱ集団行動をしている.これ,根はとても深くて.結局何度も出ましたけど.
要するに『学校モデルが,そのまま会社に踏襲されてる』ってことでしょ.
結局.昼休みから集団行動から,朝礼から体操から.これは,やっぱり,今の会社の集団行動に,全部そのまま,みんな,これは当たり前だよね,当たり前だよね,みんなで動くんだから,こうやろうねっていう.
小学校,中学校で作られちゃったマインドだから.子どもの時でしょ.なかなか変えられないの.誰もこれを駄目だって言わない」
世界から突きつけられたノットクール.
果たして日本の会社は変われるか?