世界の肉料理114
南米の肉料理18
昨日までの3日間,南米ペルーの肉料理を取り上げてきました.
https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2025/06/22/235517
Tasteatlas
南米肉料理第7位(後述するようにもっと上位になると思われます)
ペルー風ローストチキン(ポヨ・ア・ラ・ブラサ)
Peruvian roast chicken (Pollo a la brasa)
https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2025/06/23/235936
Tasteatlas
南米肉料理第13位
セコ・デ・カブリト Seco de cabrito
https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2025/06/24/232346
南米肉料理第16位
ロモ・サルタード Lomo saltado
Tasteatlasによる肉料理ランキングでは,トップテンの数だけを見ると,ブラジルの肉料理が7つ,他の国は大きく離されているように思えます.
しかし,トップ20を見るとアルゼンチン,続いてペルーの料理が多くなり,トップ30になると,依然としてブラジルの料理が多いものの,アルゼンチン,ペルーの料理もかなりの数(アルゼンチン9,ペルー6)がランクインしていることが分かります.
https://www.tasteatlas.com/best-rated-meat-dishes-in-south-america
また,トップテンに唯一入っているペルー風ローストチキン:ポヨ・ア・ラ・ブラサは,新しい世界の肉料理ランキングでは第8位.5月に見たときには38位でしたから,一気に順位を上げていることになります.(南米肉料理ランキングには,この変化はまだ反映されていません)
https://www.tasteatlas.com/best-rated-meat-dishes-in-south-america
https://www.tasteatlas.com/meat-dishes
そして,ブラジル,アルゼンチンの肉料理が牛肉のステーキ,バーベキューが主と言えるのに対し(ランクインしている肉料理は,牛肉の部位の名前が並んでいます),今まで取り上げたペルーの肉料理1〜3位は,フライドチキン,シチュー,炒め物と,バラエティーに富んでいました.ステーキにも惹かれますが---- 毎日OKという方は日本人では多くはないようにも思います.ペルーのバラエティーに富んだ肉料理に,私は魅力を感じてしまいます.
実際,
現在,ペルーには世界で最も注目されているレストランが多数あります:
ペルーの第1回に取り上げたように,ペルーのリマは,例えば日系人ミツハル・“ミチャ”・ミムラ氏が経営する「Maido」が「世界のベストレストラン50」で2025年の第1位に選出されています.
https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2025/06/22/235517
一度は,リマで沢山のペルー料理を楽しんでみたい物です.実現は,難しいと思いますが.
今日は,以下に,Tasteatlas南米肉料理21〜30位にランクインしている三種の料理についてのTasteatlasの解説を以下に載せて,ペルーの肉料理を終えたいと思います.
南米肉料理21位
https://www.tasteatlas.com/bistec-a-lo-pobre
ビステック・ア・ロ・ポブレ Bistec a lo pobre
(Lomo a la pobre ロモ・ア・ラ・ポブレ,Poor man's steak)
牛肉料理
ペルー・チリ
4.4
ロモ・ア・ロ・ポブレまたはビステック・ア・ロ・ポブレは,チリとペルーで人気のチョリラーナに似たボリュームのある料理です.基本的な形では,ステーキ,炒めた玉ねぎ,炒めたジャガイモ,目玉焼き,ご飯で構成されています.
大きなビーフステーキ(通常はニンニクをまぶして)を炒め,半熟の卵を乗せて,玉ねぎとジャガイモを添えます.
この料理の名前は「貧乏人のステーキ」という意味ですが,ボリュームがあり,栄養価も非常に高い料理です.チリとペルーでは,ほとんどの場合,昼食として食べられます.
南米肉料理23位
https://www.tasteatlas.com/anticucho
アンティクチョス Anticuchos
肉料理 ストリートフード
ペルー チリ
4.3
アンティクチョは,串に刺して焼いた小さな肉片の肉料理で,最も人気のあるものは,アンティクチョス・デ・コラーソンと呼ばれる牛の心臓を使ったものです.インカ起源のこの料理は,南米および中央アメリカで急速に人気を博しました.
最初のレシピは 16 世紀にさかのぼり,火で直接焼いたマリネしたラマの肉料理について記載されています.征服者がこの料理に出会った際,彼らはそれを自分たちのものにするため,ラマの肉を牛肉に置き換え,サトウキビの茎に串刺しにしました.
現在,肉は通常,赤ワインビネガーとニンニク,クミン,アヒペッパーなどのスパイスでマリネされ,焼くことで果実味のある風味が生まれます.
アンティクーチョはペルー全土で食べられ,南米の他の国々(特にボリビアで人気)にも広まり,アンティクーチェラスと呼ばれる屋台やストリートフードの屋台で数多く販売されています.
この料理の定番の付け合わせには,コーンや茹でたジャガイモがあります.
南米肉料理24位
https://www.tasteatlas.com/aji-de-gallina
ペルーの鶏肉シチュー(アヒ・デ・ガリーナAji de gallina)
チキンシチュー
ペルー
4.3
雨の日や寒い日に多くのペルー人が食べるアヒ・デ・ガリーナは,クリームソースに鶏肉を刻んだ辛い料理です.伝統的にご飯の上に盛り付けられ,黒オリーブと茹でたジャガイモが添えられます.ソースはアヒ・アマリージョ唐辛子,ニンニク,玉ねぎ,クルミ,チーズ,パン粉で作られ,クミン,コショウ,オレガノ,ターメリック,パセリなどのスパイスで味付けされます.
アヒ・デ・ガリーナは,鶏肉,アーモンド,砂糖,米を組み合わせた「マンハール・ブランコ」という料理が起源だと考えられています.ペルーに伝わった後,現地の食材であるアヒ・チリなどを使用してアレンジされ,新たな料理が誕生しました.