まんぷく農家メシ「ほっかほか!白菜を使ったごちそう満載! 長野・小諸市」3
過去の放送 - 梅沢富美男と東野幸治のまんぷく農家メシ! - NHK
さあ,最後は
3軒目:夢破れ農家へ 白菜おもてなし料理
です.
「こちらの家でございます.スタイリッシュなご自宅でございます」「まあ,おしゃれなおうちですよ」
迎えたのは,竹内優一さん(白菜農家20年),妻さやかさん.
「“夢破れて農家”なんですけど,そもそもどういった夢があったんですか?」「ミュージシャン」
「あ〜!何年ミュージシャンやってたんですか?」「そっちでは2年未満です」
「奥さんはどこで?働いてたんですか?どこで知り合ったんですか?2人は」「仕事ではなくて,行きつけだったビリアード場で」
「行きつけのビリアード場で,ビリヤードしてて.こっちも別でしてて」
「一応,ビリヤード場でってことで.ビリヤードのプロも目指していたんですよ」
「何でも目指しますね.何でも目指す」「そうなんです.挫折するのも早いんですけど」
「早いな〜」
優一さんは,二十代の時ミュージシャンやビリヤードのプロを目指していました.しかし,結婚をきっかけに,実家の農業を継ぐことに.今では妻のさやかさんと一緒に,日本一の白菜を作ることを夢見て頑張っています.
さっそく家に上がらせてもらったんですが---
「あららららら,ちょっと見て下さいよ」「全然関係ないですけど」
「見て下さい.これこれこれ」
なんと,家の中には立派なビリヤード台が.
更に,数十万円もするギターの数々.
まさに,優一さんの夢の跡が残っていました.
「でもまあ,これ,旦那の趣味っちゃ,旦那の趣味の部屋だよね」
「ムダ遣い多くないですか?ご主人」「趣味なので」
「お値段は高いんですか?」「高いですね」
「いくらぐらい」「これ,台ですか?台は50万ぐらい」「キューの方が高い」
「キューの方が高いの?これの方が高いんですって」「すごいキューがあるからね」「これは100万円」
「100万円!アホちゃう?」「車を売って,買った」
「車を売って?」「車を売って買いました」
「これを買った.何が100万するんですか?」「象牙と黒檀とダイヤモンドを使ってる」
「怒らなかったんですか?」「まだ,結婚前のことだったので」
「これ,100万円よ.ほんで,プロ目指して,すぐやめるんですか?最低やないか」「そのおかげで,奥さんと出会えたんで」
「あーあー,美人のね」「そうかそうか」
それでは,白菜のおもてなし料理.いただきましょう.
「あらあらあら,お父さん,お母さん.いや,もう,とんでもない息子ですね」「はい,そうですね」
「どうなってるんですか?お父さんお母さんが甘やかしすぎ.この部屋,スタイリッシュすぎるでしょ.ちょっと」
優一さんのご両親,豊秋さん(白菜農家50年),妻洋子さんも,現役で農家をされているそうです.
「まずは,何作ってくれるんですか?」「白菜のステーキ」
「ありがとうございます」「白菜の間に豚肉を」
「挟んでいきます」「はい」
「白菜の間に,豚肉を挟んでいきま〜す」「ミルフィーユみたいに,挟んでいく」「いいですね」
「嫁,しゅうとめ,ね.もめたりするっていうじゃないですか」「いやいや,もう,畑仕事も一緒だし,全然」
「やってくれるの,うれしいですよね」「そうですね.うん」
「やると思わなかった」
「マジですか?」「はい」
「やると思わなかった」「最初から,そういうつもりでいたから」
「急にやりだした?」「私もやるよと」
「私もやるよ.当たり前やん.ってことでね」「農家の流れですよね」
「はははははは.無言の圧力でしょ」「もう,すっかり慣れて」
「率先してやってくれる」「あ〜いいね」「箱詰めなんか上手だよ」
「あっそう.あ〜いいね」
「一丸となって持ち上げてませんか?」(笑い)「もう,これ(胡麻をするしぐさ)だから」
白菜のステーキは,白菜に豚肉をはさんで,塩,コショウ,小麦粉を振り,焦げ目がつくまで両面を焼きます.
「やってる間になにしましょう?」「ソースを作ります」
「ソース!はい,分かりました」
ステーキにかけるソースはバターを溶かした鍋に,林檎と炒めたタマネギをペースト状にしたものを,そして調味料を加えて煮詰めます.
白菜に焦げ目がついてきました.
「今から白ワインで蒸し焼きにします」
「これは,おいしそう」
「いいね.俺は料理やってるからわかるけど,こうやってこだわって料理してるから,----変な話だけど,こうやってステーキ作ったらさ,醤油ぶっかけて喰えみたいな感じになるじゃない」「うんうん」
「ソースづくりも一からだから」「うわ〜,しなーっとなってうまそう.もうええ感じじゃない?香りもいいよ.あっチーズ」
最後にチーズをかけて,とろとろになるまで加熱したら.
料理① 白菜ステーキ(4人分)
レシピ(BSプレミアム) - 梅沢富美男と東野幸治のまんぷく農家メシ! - NHK
材料; 白菜(1/2コ),豚肉(200g),にんにく(少々),オリーブオイル(適量),ピザ用チーズ(適量),塩(適量),こしょう(適量),小麦粉(適量),白ワイン(1/4カップ)パセリ(少々)ソースたまねぎ(1/2コ),りんご(1/2コ)にんにく(少々),白ワイン(大さじ2),しょうゆ(大さじ3),みりん(大さじ3),バター(10g),オリーブオイル(大さじ1),塩(適量),こしょう(適量)
作り方;
①白菜を1/8サイズにカットし,間に豚肉をはさむ.塩,こしょう,小麦粉を両面にふりかける.
②フライパンにすりおろしたにんにくとオリーブオイルを引いて,焦げ目が軽くつくまで焼く.
③片面が焼けたらひっくり返し,白ワインをかけ,蓋をして蒸し焼きにする.
④もう片面も焼けたらチーズをかけ,とろとろになるまで加熱する.
⑤ソースは,炒めた玉ねぎ,りんごをミキサーでペーストにする.
⑥バターとオリーブオイル,すりおろしにんにくを鍋に入れ,⑤と白ワイン,しょうゆ,みりんを加え,5分ほど煮詰めたら,塩,こしょうで味を整える.
⑦白菜が焼けたら⑥とお好みでパセリをかける.
レシピ(BSプレミアム) - 梅沢富美男と東野幸治のまんぷく農家メシ! - NHK
「できました〜」
「恐れ入ります」「すみません.なんかいそがせて,申し訳ございません」
「白菜のおもてなし料理,完成です」
「ありがとうございます」
「白菜のステーキを---ソース--」「はい」
「何?ちょっと待ちなさいよ.これ.レストランのお料理みたいじゃない?」
「ねえ,ありがとうございます.じゃあ,写して下さい.完成です.白菜ステーキ完成です〜」
(拍手)
「梅沢さん,ちょっと,切っときますから」「奥さん,ホントに白と黒が好きなんだね」
「絶対,白と黒なんです」
「食器も白黒---」
「はい,どうぞ,食べてみて下さい」「いただきます.(肉が切れていない)ちょんと切りなさいよ」「はははははは」
「いっちゃって下さい.どうですか?」
「こりゃ,ちょっとちょっと,すごい料理だよ.いい味」「うんうんうん,おいしい」
「豚と白菜ってね,食べる機会ありますけど,チーズを合わせたん,初めてです.洋風ですね」
「これは,今回のために考えたお料理?」「そうです」
「えっ.今回考えたお料理にしちゃあ,クオリティーが高いじゃないの」
「うまい.ソースも合いますね」「合う」「タマネギとリンゴ.すごいな〜」
そして,おもてなし料理がもう一品.白菜のホワイトパスタです.
具材には,なんと,松茸が入ってます!
お父さんが,山に登って,採ってきてくれたそうです.
料理② 白菜のホワイトパスタ(2人分)
レシピ(BSプレミアム) - 梅沢富美男と東野幸治のまんぷく農家メシ! - NHK
材料; フィットチーネパスタ(260g),白菜(4枚),まつたけ(1/2本),ベーコン(2枚),カリフラワー(少々),たまねぎ(1/4コ),にんにく(少々),オリーブオイル(大さじ1),バター(10g),牛乳(300ml),水(200ml),白ワイン(大さじ1),みりん(少々),コンソメ(少々),塩(少々),こしょう(少々),小麦粉(少々)
作り方;
①鍋にオリーブオイル,バター,にんにくを入れて熱する.
②①に細切りにしたベーコン,1口大に切った白菜を炒める.
③白菜に火が通ったら,炒めた玉ねぎのペーストと,カリフラワー,まつたけ,小麦粉を入れ再び炒める.
④具材に火が通ったら,牛乳,水,白ワイン,みりん,コンソメ,塩,こしょうを加えて,5分ほど煮込む.⑤④に茹でたパスタを入れ麺にソースをなじませる.
「白菜のクリームパスタ.松茸入り」
レシピ(BSプレミアム) - 梅沢富美男と東野幸治のまんぷく農家メシ! - NHK
豊秋さん「強調すんね」
「そりゃだって,もう,そのために,山,入ったんでしょ?お父さんが」
「山に入って,私たちのためにね.命をかけて採ってきたんですよ」
「息子の嫁のために.旦那は,一切,山入らず」
「うん!」「どうですか?」
「Bouno(おいしい)」「Bouno?」
「白菜も主張してますけど,松茸も主張してるわ」
「松茸,邪魔します?ベーコンとか松茸とか,やっぱ,強いですけど,白菜もちゃんといますよ!私もいます,って言ってますね?」
「言ってる言ってる.いい腕してるね.母ちゃん」「絶対おいしいって言わせてやろうと思って.どうしよう?っつって」
「負けず嫌いですね」「そうです」
「絶対おいしいって言わそうと思って.あんな笑わんと,料理作る人おんねん?っていうぐらい」(爆笑)
「満足していただけました?我々の食べっぷりに」「はい」
「ご主人,大変ですね.奥さん」「はい」(笑い)
食べ応え満点の白菜のおもてなし料理.ごちそうさまでした.
「長野県小諸市の白菜でございましたけど,梅沢さん,いかがでしたか?」
「いやいや,最後に行った夢破れた少年ね」「夢破れましたけど」
「全部破れて,最後にいい奥さんをゲットした」「そうですよ.ホントに.あんなに気性が激しく,絶対に『おいしい』と言わすんだって作る----ね」
「あの,ガッツ.大したもんだ」「あそこまでやられると,我々困ってしまうんで,次回からね,『農家メシ!』の奥様方ね.軽い気持ちで料理作って下さい.よろしくお願いします」
一足早く旬を迎える小諸市の白菜.
皆さんも機会があったら,ぜひ!