最後は
3軒目「京大夫婦が考案!○○○○茶漬け膳」
茶1 1軒目「飲むだけじゃない!みるい春野茶を召し上がれ」 yachikusakusaki's blog
茶2 2軒目「元プロボクサー農家の簡単おいしい茶工場ごはん!」yachikusakusaki's blog
しかし,スゴイ下り坂ですね.
「うわ,すごいな.この茶畑.ハハハハ」
「うわ,すごいっすね.京大夫婦は,何をしてるんだっていう.えらいとこに来ましたよ」
「いや,茶畑とはよく言ったもんで.段々畑にしてあるのはいいんですけど,こりゃ,スゴイですね」
「ハハハハハ.こんにちは.いやいやいやいや,もう,ちょっと.どこに居座ってるんですか?」(笑い)
「京大----.ええ大学出て,ほんとに」
こちらは,お茶農家9年の宇野さんご一家です.
宇野大介さん,妻まどかさん.長男清太君.
「お父さん,ここ地元なんですか?」「地元じゃないんですね」
「奥さんが地元?」「いや,私の地元でもなくて,縁あって」
宇野さん夫婦は,京都大学の農学部で出会って結婚.9年前にここ春野町に移住してきました.
現在は緑茶だけではなく,ウーロン茶と紅茶づくりにも取り組んでいます.
妻のまどかさんの希望もあって,ほぼほぼ自給自足の生活をしているそうです.
「私が中学生の頃に,いわゆる環境問題にショックを受けて,せめて,自分は環境問題に加担しない暮らしがしたいと思ったのがきっかけで」「やっぱり京大だ」
「いやいやこれは.不便なこととかないんですか?全然ない?」
「まあ,病院が遠いとかね.そういった事は,やっぱり子どもがいるとありますけど,でも住み方によっては,目の前に畑をやってればスーパーに行くよりも,近い距離で野菜が手に入るというような暮らし方もできるので」
「元気になると思うよ.子どもは」
「確かに言ってる事はすごいけど,やっぱり夜中とか急にコンビニ行って,何かスナック菓子食べたいなとか---」
「僕,たまにすっごく行きたくなります.」「ハハハハハ」
「ポテチとか,一袋全部食べたいなみたいな事はあります」「あるでしょ!え,でも,仕事というか,働かないと生活できないじゃないですか?」
「それをお茶をメインにやってます.お茶っていっても,煎茶もあれば,こちらではウーロン茶とか紅茶も」
「ウーロン茶と紅茶っていうのは,また違うもんじゃないですか?」
「一緒のものなんです.もともとは葉っぱは同じもの.お茶の葉っぱなんです」
(横から梅沢さん)「そうなんです」
「ちょっと待って下さい.いやいや,『そうなんです』って.こっちの,かしこグループに入るの止めて下さい.腕組んで!」(笑い)
ウーロン茶と紅茶って,緑茶と同じ葉っぱからできるんですって.
どこで違いが出るか,見せてもらいましょう.
「これがだいぶ発酵が進んでる状態,前日に摘んだ葉で,こっちが朝摘んだ葉で嗅いでもらうと違うんですよね.
前日に摘んだ葉は花のような香りで,摘み立てはあまり香ってない」
お茶の葉っぱは,摘んだ瞬間からどんどん発酵が進んでいきます.
この発酵具合がお茶の違いになるそうなんです.
発酵をさせずにつくるのが緑茶(不発酵茶).
葉っぱを十分に発酵させると紅茶になります.
ウーロン茶はちょうどその中間くらい.
宇野さんは,以前台湾で飲んだウーロン茶のおいしさが忘れられず,自分でも作り始めたそうなんです.
ではそのウーロン茶を頂きましょう.
「結構なお茶っ葉入れましたね」
ウーロン茶の美味しい入れ方は,
まずたっぷりの茶葉に熱湯を注ぎ,蓋をして2分ほど蒸らします.
大きな容器に移し替えて濃さを均等にした後,つぎ分けます.
「ここでつくったウーロン茶?」
「そうです.昨日の朝」「昨日の朝のウーロン茶ですよ.なんや,このぜいたく」
「台湾に来たような感じしますね」「感じします.確かに」
飲んでみて---
「何か,あの,なんて言うのかな.中国の香りなんて言うと変ですけども---.ちょっとこう,お口の中に何かお香を焚かれたような」
「ウーロン茶飲んでるけど,こんなウーロン茶---」
「一般的なウーロン茶飲料とは全く別物ですね」「違う違う」「だからね,皆に伝えたいけど,どう言っていいか分かんないんですよ」(笑い)
「花の香り」「花の香り!」「あ〜,そう.花の香り!」
「緑茶のそうやし.で.これでしょ.全然違いますね」
「ほんとに違うんですね.同じ葉っぱからできるとは思えないぐらい違う」
付録:
煎茶の入れ方(再掲)
http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2018/06/24/032628
(1)急須にぬるめのお湯を茶葉が浸るくらい少量注ぎ,1~2分待って甘みを抽出する.
(2)(1)にお湯を注ぎ,湯呑みに入れる.
煎茶ができるまで(再掲)
http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2018/06/24/032628