茶1 「今回はですね,静岡県浜松市春野町にやって来ております.今回のテーマはお茶でございまして」 1軒目「飲むだけじゃない!みるい春野茶を召し上がれ」料理1: 煎茶, 料理2: 新芽の天ぷら 料理3: 山椒の天ぷら NHKBSまんぷく農家飯「お茶」1  付録 煎茶ができるまで  

 「さあ始まりました.まんぷく農家飯!でございます.今回はですね,静岡県浜松市春野町にやって来ております」

「春野町.静岡県浜松市っていうとやっぱりお茶ですかね」

「お茶なんです.今回のテーマはお茶でございまして」

 

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梅沢富美男と東野幸治のまんぷく農家メシ! - NHK

 

どうも,友近です.そう,静岡県と言えばなんといってもお茶ですよね.

飲むだけじゃありませんよ.

この時期にしか味わえない,新芽の天ぷら.茶殻を使った,栄養たっぷりの佃煮.

そして,香りが広がるこだわりのお茶漬け膳も登場します.

 

意外なレシピが盛りだくさん.美味しいお茶の農家飯を,いただきま〜す.

 

今回の舞台は静岡県の西部にある浜松市春野町.

 

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静岡県の白地図 http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/shiminkyodo/yakuwari/daiitishou.html

 

静岡県はお茶の生産量が日本一.

2017年(平成29年)

生葉収穫量・荒茶生産量・適採実面積/一番茶生葉生産量

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作況調査(水陸稲、麦類、豆類、かんしょ、飼料作物、工芸農作物):農林水産省

中でも山間の春野町では,古くからお茶が栽培されてきました.

5月からは新茶の摘み取りが始まるんです.

 

さあ,今回頂く農家飯はこちら!

 

1軒目「飲むだけじゃない!みるい春野茶を召し上がれ」

「みるい?ぬるいんですかね?」「あ〜なるほど.方言ですか?」

2軒目「元プロボクサー農家の簡単おいしい茶工場ごはん!」

「プロボクサーの戦歴を聞きながら,なぜ農家の方で,今,茶工場の方で働いているのかって,お話を伺いましょう」

3軒目「京大夫婦が考案!○○○○茶漬け膳」

「京大ですよ.」「ね.何かわからんけど,他になんかやることあったんちゃうのって」「はははっは」「お茶も大事やけど」「大事大事大事」

 

それでは出発しましょう.

うわ,ずいぶん山の中に入っていくんですね.

 

「いやいやいや,これは相当来たな」「ねえ」

「うわっ.何?これ.こんな上がっていく?」「まだですよ」「まだ上がっていく」

 

1軒目「飲むだけじゃない!みるい春野茶を召し上がれ」

「茶畑があるじゃないですか」「今日は〜」

 

迎えたのは,お茶農家46年の伊沢勝俊さん,長男の光興さん.

 

「景色もいいです.すごいとこですね.標高どれぐらいなんですか?ここは」「300〜400メートルぐらい」

「お茶に適した土地柄なんですか?この辺?」

「そうですね.昼間と夜の寒暖差.今日ちょっと暖かいじゃないですか.でも,今晩すごい--今朝も寒くて」

「それがいいんだ?」「なぜですか?」「寒暖差によって霧が発生するわけですよ.その霧が朝---朝霧がかかって」.

 

寒暖差のある春野町では,朝霧が発生するんです.この霧の水分がお茶の葉っぱを適度にしめらせて,ハリをだし,美味しいお茶を作り出すんですって.

 

「『みるい春野茶』,なんですけど,『みるい』っていうのが,ここの方言,お国言葉なんだと思うんですけど,意味がちょっと分かんなかったんですけど」

「柔らかいという意味なんですけど」「柔らかい」「ぬるいじゃなくて」「ぬるいはわたしの頭です」「いえいえ,梅沢さんはみるいって多分ぬるいじゃないかと」「ぬる茶じゃないかと」「柔らかい?」

「温度じゃなくて硬さです.柔らかいということですね.葉触りが」

 

みるいとは新芽の柔らかさを表す言葉だそうです.

下にある緑色の葉が去年のもの.上の明るい葉っぱが新芽です.確かに柔らかそうですね.

 

「このちっちゃいあたり,こういうのを摘むんですか?」

「上の方で勝手に折れるところがあるんですよ」

「これが新芽.これ,新芽は柔らかいヤツをみんな,ちゃっきりちゃっきりちゃっきりなって摘むんだ」

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過去の放送 - 梅沢富美男と東野幸治のまんぷく農家メシ! - NHK

 

新芽の一番上の部分は,一本の芯に対し葉っぱが二枚ついています.「一芯二葉」と呼ばれるこの部分が,最も美味しいお茶になるんですって.

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一芯二葉(いっしんによう)|【公式サイト】静岡茶の通販 葉桐 :

「春野茶の特徴というか,他のお茶とは違う味のポイントは何ですか?」

「香りです」

「香りがどうなんですか?」「香りがいいというか,まあ,強いというか」

「それでちゃんと渋みがパンとパンチが」

「いいたいことは渋みと苦みは違うんで.渋みっていうのは口に優しい」

「最近お茶飲まれないのが『苦い』って言うんですよ」

「例えばテレビでタレントが『お茶好きなんですよ.この苦みが好きなんですよ』とか言うたりすると,すごいむかつくんですか?」「そうです.NGです!」

「はははは.いいですか?渋み」

 

では早速香りと渋みが特徴の春野茶を頂きましょう.

今年できたばかりの新茶で美味しいお茶の入れ方を教えていただきます.

「ラッキーですね.三日も前だったら去年のお茶を出すしかなかった」「え〜真ジスか.一番贅沢」

「じゃあ,私ね.お礼にNHKで『俳句やってくれ』って何回も来てるんですよ.断ってるんですよ.俳句は別の局が始めたんだから,いちいちぱくるんじゃないって」「梅沢さん梅沢さん.今一番大事なところ」

急須に茶葉を入れて少しのお湯をいれて:「浸してちょっと待つ」

「これがポイント?」「ポイントですね」

 

 

まずは

茶葉が浸るぐらいに温めのお湯を注ぐのがポイント!

こうすることで甘みが出てくるんだそうです.

 

料理1: 煎茶

材料:お茶,お湯(全て適量)

作り方:

(1)急須にぬるめのお湯を茶葉が浸るくらい少量注ぎ,1~2分待って甘みを抽出する.

(2)(1)にお湯を注ぎ,湯呑みに入れる.

 

「親父さんのために私がね.一句詠んだ句をここでもう一回発表しますよ」「あ,句をね.お願いします」

「おとめつむ 一芯二葉 夏は来ぬ」

「どうですか」 妻の光代さん「すごい」

「すごい----こんなふうに世の中だまされるんですね.何がスゴイか,俺ら分からへんから,はははは」

「すみません.おちゃをそろそろ.いいつなぎでした」「これがメインですから」

「ダバーっと(お湯を入れる)」「これでいいんですね.ダバッーと」「うわーいいですね.豪快に.これおいしいだろうな」

「日本人に生まれて,このお茶の味が分からないようじゃ駄目だね.わたしゃ芸能人の中でもお茶はうるさいですよ」「ほんま.うるさいですよ」

「ポイント.最後に一滴まで」「そうそう」

 

「きれいな色」

「後味の甘みを感じてもられたら」「渋みと甘みを」「はい」

「あのね.いいお茶はね.甘みがあるんですよ.これがいいお茶なのよ」

「う〜ん.ホンマやわ.何か違う.いつも飲んでるヤツと」

「うちでババがいれるお茶と全然違う」

「ホンマにそう.飲んだ後の甘みと」

 「お茶飲みましたけど,お腹も我々すいておりまして」

 

料理担当は妻の光代さん.

「25~26年前までは,手摘みをしてたんですよ.そのときお茶の新芽の天ぷらを揚げまして振る舞う」「新芽の天ぷらを?」「それが珍しいので,皆さんとても喜んで」

「どうぞ摘んでみて下さい.ご自分で摘んだ方が良いかな」「ありがたい.こんな機会ないわ」

 

新芽の天ぷらは,摘んだ新芽を天ぷら粉につけて揚げるだけ.

「一年に一回とかあれですね」「今の時期しかないですからね」

 

料理2: 新芽の天ぷら

材料: お茶の葉,天ぷら粉,水,氷,サラダ油(すべて適量)

調味料:塩(適量)

作り方:

(1)水と氷を入れたボールに,天ぷら粉を溶いて衣を作る.

(2)(1)にお茶の葉っぱを入れて,揚げる(お好みで塩をつけて食べる).

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過去の放送 - 梅沢富美男と東野幸治のまんぷく農家メシ! - NHK

なにもつけずにいただきます.

「火を通すことによって,渋みがなくなりましたね」「そうですね」

「最初味ないんですよ.」だんだんだんだん,じわ〜と」「お茶の風味はあります」

 

「以上ですか?」「以上です」「他にも食べたい?」「食べたいですけどね」「了解」

お父さんどこ行くんですか?

「これは面白い展開になりそうですね.待っときましょ」「いいんですか?」「いいですね,お父さん.何か. 思ったらすぐ動くんですか?」「いいんですけど.毎日だと.やっぱり----.」(大爆笑)

 

「梅沢さんにぜひ」と採ってきたの山椒の新芽.お茶がメインだと聞いて我慢してたとか.

これも天ぷらにしていただきます.

 

 

料理3: 山椒の天ぷら

材料: 山椒の葉,天ぷら粉,水,氷,サラダ油(すべて適量)

調味料: 塩(適量) 

作り方:

(1)水と氷を入れたボールに,天ぷら粉を溶いて衣を作る

(2)(1)に山椒の葉を入れて,揚げる(お好みで塩をつけて食べる)

 

「これ,うまい.お茶でこのお口の中のこの香りは消したくないな」

 

今日の主役はお茶なんですけどね.この時期にしか味わえない「みるい新芽」.

ごちそうさまでした.

 

 

付録:

煎茶ができるまで

煎茶の製造工程 荒茶工程|お茶ができるまで|お茶百科

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煎茶の製造工程 荒茶工程|お茶ができるまで|お茶百科