関東地方の梅雨明け2日目とは言え,空梅雨の今年は,梅雨と言われた時期より少し涼しいかも(比較の問題で涼しいわけではない)という天気.
ご近所の散歩で,ご家庭,寺院に咲いている花を見てきました.
何カ所かで見かけたサルスベリ.既に満開に近いように思います.
ルリマツリ(プルンバコ)
とでも人気で,多くのご家庭,店舗で花を見かけます.
イワダレソウ(PictureThis判定,南アフリカ原産)とマンリョウ
プルメリア・アルバ(PictureThis判定 中央アメリカ原産)
そして,オニユリ.日本の固有種ではありませんが,日本各地で見られる種ですね.多くは人為的に育てられているようですが,自然界にも半野生化・帰化しているところもあるとのこと.
常立寺には,オニユリが育てられていて,近くにタカサゴユリの蕾も見ることができました,こちらの開花はもうすぐかなと思います.
日本はユリの大国で,15種のユリが自生しているそうです.そのうち7種もが日本固有種.
第3回 日本はユリの王国 | BloomField - ガーデニングABC -
https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2017/06/28/012534
固有種としてよく知られているのは,何と言ってもヤマユリ.
最も美しいと私が思うのがササユリ.稀少種となっていて,しかも関西地方中心で関東では見ることができません.
白花が美しいテッポウユリは,南西諸島の固有種と記載しているサイトはあるものの,台湾にも自生が確認できるとのことで,固有種ではなく,自生種の扱いになっているようです.
それぞれの開花時期はずれていて,ヤマユリは既に咲き終わっているところが多く,タカサゴユリ,テッポウユリはこれからです.
以下の表はChatGPTの回答.ほぼあっているように思います.
(備考欄で間違いを見つけ,聞き直したところ,間違えを認め訂正してくれました)
ユリを詠んだ短歌1
(再掲 https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2022/07/25/235652 )
あぶら火の光に見ゆる我が鬘(かづら)さ百合の花の笑(え)まはしきかも 大伴家持 万葉集 巻十八・四〇八六
(---主人に石竹が百合の花を鬘(かづら かみかざり)に造って,豆器(ずき)という食器の上にそれを載せて,客人に頒った(わかった).その時大伴家持の作った歌である.-----
「笑(え)まわしきもの」は,美しく楽しくて微笑せしめられる趣(おもむき)である.-----「あぶら火の,光に見ゆる」といったのは,さすがに家持の物を捉える力量を示すものである.「我が鬘」といったのは,自分の分として頂戴した鬘という意味である. 斎藤茂吉)
筑波嶺(つくはね)のさ百合の花の夜床(ゆとこ)にも愛(かな)しけ妹(いも)ぞ昼も愛(かな)しけ 大舎人部千文 万葉集 巻十八・四三六九
(筑波の山の百合のように、夜も昼もいとおしい妻です. 楽しい万葉集)
夏の野の茂みに咲ける姫百合の知らえぬ恋は苦しきものぞ 大伴坂上郎女 万葉集・八・一五〇〇
(夏の野の茂みにひっそりと咲いている姫百合のように,人に知られない恋は,苦しいことです. 楽しい万葉集)
雲雀たつあら野におふる姫ゆりのなににつくともなき心かな 西行 山家集
うちなびく茂みがしたのさゆりばのしられぬほどにかよふ秋かぜ 藤原定家 新古今集
人も来ぬ奥山路の百合の花神や宿らん折らんと思へど 正岡子規 竹の里歌
髪あげて人のすずしき瞳かな鉄砲百合の花ひらきたり 太田水穂 鷺・鵜
ゆあみする泉の底の小百合花二十の夏をうつくしと見ぬ 与謝野晶子 みだれ髪
髪ながき少女(おとめ)とうまれしろ百合に額(ぬか)は伏せつつ君をこそ思へ 山川登美子 恋衣―白百合
さびしさよ甕(かめ)に盛られし百合の向ふに人垣の向ふに君がゐるなり 河野裕子 桜森