ジニア（ヒャクニチソウ）　花はマリーゴールドによく似ていて，原産地も同じメキシコ．長く花を楽しめる点も同様．ジニアはマリーゴールドより花の色のバリエーションは豊富で，見分けるときに最も役立つのが葉の形状．ジニアはマリーゴールドよりヒマワリに近縁で，先細りの尖った楕円形で，縁は滑らかな葉をもつ点でヒマワリと似ています．それに対し，マリーゴールドはコスモスに近い葉の形状をもちます．

大船フラワーセンターでは，大きな寄せ植えのコンテナに，ジニア（ヒャクニチソウ）とマリーゴールドが一緒に植えられていました．

ジニア

マリーゴールド

花は似ています．葉で見分けるのが一番簡単です．

比較した英語のサイトがあったので，紹介しておきます．

（抜粋・一部改変）

ジニア対マリーゴールド

ジニア（Zinnia spp.）とマリーゴールド（Tagetes spp.）はどちらもメキシコが原産地で，見た目は似ています．

しかし，全く別の種類の花です．どちらもキク科の植物ですが，属が異なります．

ジニアは，ヒャクニチソウ属（ジニア属 Zinnia），マリーゴールドはコウオウソウ属（マンジュギク属，タゲテス属, Tagetes）．

この2つの花は，花の形状は似ていて，どちらも長い間花を楽しめます．

しかし，植え付け時期が若干異なるほか，外見的な特徴（特に葉）にかなり大きな違いがあります．

花の色

ジニアとマリーゴールドは，どちらも明るくカラフルな花で知られています．

しかし，ジニアの方が色のバリエーションが豊富です．マリーゴールドは，オレンジ色や黄色がかった色合いが多く，赤，赤紫，クリーム色などのバリエーションが一般的．一方，ジニアは，青色以外のほとんどの色があります．オレンジ，ピンク，ラベンダー，赤，紫，白，黄色，サーモンなどです．

葉

外見上最も異なるのは葉です．

どちらの花も緑色の葉を対生させますが，マリーゴールドはジニアよりも複雑な葉をつけ，レース状，羽状，シダ状で，縁は歯のように見え，時に刺激臭をもちます．ジニアの葉はよりシンプルで大きく，先細りの尖った楕円形で，縁は滑らかです．

ジニアとマリーゴールドは，近縁の植物ですが，マリーゴールドよりジニアにずっと近縁の植物にヒマワリがあります．ジニアの葉の形はヒマワリにとてもよく似ているように思います．

一方のマリーゴールド．ヒマワリよりコスモスに近い葉の形かと思います．

ジニアは，マリーゴールドと同じく世界中に広まった花で，園芸用栽培種が沢山開発されています．

英語版ウィキペディアに名前の記載のあった「英国王立園芸協会ガーデン功労賞を受賞した品種」ならびに，世界的にも認められていると言われるサカタの開発した品種「プロフュージョン」の画像を掲載しておきます．