今の季節,街で見るかなり多く花壇には,マリーゴールドが植えられています.
ご近所の小さな花壇には,小ぶりなマリーゴールドが.
そして,大船フラワーセンターのマリーゴールドはとても立派.
PictureThisは,どちらもアフリカンマリーゴールドと判定しています.
「アフリカン」といっても,他のマリーゴールドと同じくメキシコ原産とのこと.なぜアフリカンと呼ばれるようになったかはよく分かっていないようです.
喜望峰を回ってヨーロッパに入ったためとの記載もありましたが---,新大陸の植物が喜望峰経由で?インドで育種が進んだ?
種としてはキク科キク亜科コウオウソウ属(マンジュギク属,タゲテス属, Tagetes)のTagetes erecta.
Tagetesに属する植物の英語一般名がmarigoldで,その中では大きい方なのか,big marigold と呼ばれることも.
https://en.wikipedia.org/wiki/Tagetes_erecta
栽培種も多数開発されているとのことで,日本の花壇で見られるのもほぼ全て栽培種だと思います.
https://mossgreenhouses.com/product/marigold-inca-series-orange/
https://shop.takii.co.jp/products/detail/FMN590
https://shop.takii.co.jp/products/detail/FMN131
マリーゴールドの中で,アフリカンマリーゴールドと並んでよく知られているのがフレンチマリーゴールド Tagetes patula.
こちらもメキシコ原産.フランスで人気を得たため,この名前で呼ばれるようになったようです.こちらも園芸品種が数多く開発されています.
https://en.wikipedia.org/wiki/Tagetes_patula
https://www.ballseed.com/PlantInfo/?phid=040800200001869
https://www.harrisseeds.com/products/02874-marigold-zenith-yellow-f1?variant=28917832209
https://plants.tagawagardens.com/12130017/Plant/13142/Disco_Orange_Marigold/
https://plants.tagawagardens.com/12130017/Plant/13142/Disco_Orange_Marigold/
マリーゴールドは,様々な薬効があるとされてきた植物で,特にフレンチマリーゴールドは今でも抗真菌活性が研究対象とされているとのこと.
https://en.wikipedia.org/wiki/Tagetes_patula
タキイでは,センチュウ抑制効果をうたった緑肥用の種を販売しています.
https://www.takii.co.jp/green/ryokuhi/french_marry_g/index.html
フレンチマリーゴールドは,その他,グルジア料理のスパイス,香料(アタルゲンダ香水)にも用いられてきました.
https://en.wikipedia.org/wiki/Tagetes_patula
アフリカンマリーゴールドも,薬用・食用・香料に用いられてきた歴史がありますが,この種に関して特に知られているのがメキシコ,インドの儀式で用いられること.
https://en.wikipedia.org/wiki/Tagetes_erecta
メキシコの「死者の日」(毎年11月2日)の祝典はアフリカンマリーゴールド(センパスーチル)で飾り立てられます.
一方のインドでは,マリーゴールドは結婚式に欠かせない花となっています.
「マリーゴールドのフラワーディスプレイは,あらゆる祝祭,特に結婚式に活気とエネルギーをもたらすだけでなく,何世紀にもわたって宗教的,献身的な重要な意味を持つようになった神の祝福の象徴でもあります」とのこと
https://blingandbells.com/blogs/blog/marigolds-in-indian-weddings-what-do-wedding-flowers-symbolize