夏の大船フラワーセンターの正面の寄せ植えには,マリーゴールドやジニア(ヒャクニチソウ)が植えられていましたが---
中央の花壇で一番目立っていたのは,千日紅(Gomphrena globosa,英語一般名globe amaranth:花の形が丸い「地球をイメージさせるアマランス」の意味)
3種類の色が植えられていました.
街の花壇でもとても良く見かける千日紅.最も良く見る色は紫かなと思います.
熱帯アメリカ原産ですが,日本には中国から江戸時代に渡来し,「千日紅」は中国名(ニッポニカ).
陰干しで簡単にドライフラワーにできることが江戸時代の書物にも記載され(ニッポニカ),現在は,ネットでドライフラワーを買うことも可能.
センニチコウは,ネパールではmakhamali fulと呼ばれ,収穫祭に当たるティハールTihar festivalの5日目「バイティカ」の花の首飾りに用いられます.
バイティカの意味は「兄弟や姉妹の日」です.
https://www.kaze-travel.co.jp/blog/nepal_kiji019.html
お嫁に出た女性たちも実家に戻り,自分の兄弟の長生きや健康のため儀式をします.このお祭りでは,千日草の花を兄弟の首にかけます.
伝説の話では閻魔大王が天から地球に降りて,命がなくなりそうな人を迎えに来ました.ところが姉は閻魔大王にお願いして,自分の弟に祈りをこめて,千日紅の花の首飾りをかけました.そして「千日紅の花が枯れないうちはこの世から連れていかないように」と,約束してもらいました.千日紅の花はなかなか枯れない花なので,弟はそれから何年も生きられました.それから毎年,この日に合わせてバイティカを行っています.
センニチコウは,また,ハワイのレイとして用いられていることでもよく知られています.
ヒユ科には,ホウレンソウ(ホウレンソウ属),テンサイ(フダンソウ属),スイスチャード(フダンソウ属),アマランス(ヒユ属)など,食べられる植物が並んでいて,センニチコウもedibleとされています.
https://en.wikipedia.org/wiki/Gomphrena_globosa
きれいな色が熱湯で抽出できるそうですが---
https://www.youtube.com/watch?v=QO_O-0