ナーイアス2
アイギーナ
AEGINA (Aigina) - Aeginetan Naiad Nymph of Greek Mythology
泉,噴水,小川,川,湖のニンフ,ナーイアス(ナイアド).
王の妻となるものも多く,何人かは,ゼウス,アポローンなどの神々に愛されました.
今日取り上げるアイギーナは,ゼウスに愛されたナーイアス.
the Theoi projectのナーイアスの解説で,"アーソーポス河(アソポス河)の美しい娘”と書かれているニンフがこのアイギーナです.この”アーソーポス河の娘”というのは,河神アーソーポスの娘のナーイアスを意味しています.
”他の者は,アーソーポス河(アソポス河)の美しい娘のように,神々に愛されました.”
Others, such as the beautiful daughters of the River Asopos, were loved by the gods.
NAIADS (Naiades) - Fresh-Water Nymphs of Greek Mythology
アイギーナはギリシャローマ神話でよく知られたナーイアスですが.彼女自身が活躍する場面が描かれているかと言えば,そうでもありません.
名前がよく知られるようになったのは,彼女自身というより,シーシュポスとオイノーネー島(のちにアイギーナ島)でゼウスとの間にもうけた息子アイアコス,さらには孫ペーレウスを通してという気がします.
アポロドーロス「ギリシャ神話」(偽アポロドーロス「ビブリオテーケー」)によれば,
シーシュポスは,ゼウスがアイギーナを掠(さら)った時に,アイギーナの父親アーソーポスに行方を知らせたのですが,これがゼウスの怒りを買い,後にタルタロスで巨大な岩を山頂まで上げ続ける罪を背負う一因になりました.
息子アイアコスは敬虔な人物として知られ,ギリシャを救う祈りを捧げたり冥府の鍵を預かったりします.また,アイギーナ島の命名者とも言われています.
そして,孫のペーレウス.波瀾万丈の生涯を送ったギリシャ神話の英雄.最後に妻として娶ったネーレーイデスのテティスとの間に,トロイア戦争の英雄アキレウスをもうけます.
http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2019/08/08/220950