柴咲コウさん,高橋一生さん,そしてムロツヨシさんの「柳楽優弥 評」:「龍雲丸が可愛らしく見えた」「変な気は使って欲しくないから,わりと私はつっけんどんに『なに!?』とか言って聞いちゃったりとか」「ほんとに憬れちゃってるんで,----やってても,ドキドキしてるんですよ」「僕のすごく好きな声で」「そこに居るっていうことを,とても意識されている俳優さんだな.そこに居るっていうことがストンと出来ている人だと思うんですよね」 NHK土曜スタジオパーク柳楽優弥(1)

14歳でデビューした「誰も知らない(是枝裕和監督)」で鮮烈な印象を残した柳楽優弥(やぎら ゆうや)さん.

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この映画は彼あってのものと思っていたら,カンヌ映画祭主演男優賞授賞!

若くしてこの様な大きな賞を取って,その後どうしているのかと----.

昨年は「ゆとりですけどなにか(宮藤官九郎脚本)」で,個性的な演技を見ることができました.

また「キネマ旬報ベストテン主演男優賞ディストラクション・ベイビーズ』(真利子哲也監督)」の報が.

今年はNHK大河ドラマ出演.

そんな柳楽さんが,ムロツヨシさんとNHK土曜スタジオパーク」に.早速録画.

冒頭から約1/5.柴咲コウさん,高橋一生さん,そしてムロツヨシさんの柳楽評を中心に再録します.

 

 

土曜スタジオパーク▽ゲスト 柳楽優弥 ムロツヨシ

7月15日土曜

NHK総合1 午後1時50分~ 午後2時50分

www4.nhk.or.jp

【司会】渡辺直美,足立梨花,渡邊佐和子,【語り】鈴木麻里子

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今日の「土曜スタジオパーク」はおんな城主直虎特集!

ゲストは強烈な個性を発揮するこの二人.

盗賊団の頭・龍雲丸を演じる柳楽優也さん.

豪商の瀬戸方久を演じるムロツヨシさん.

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NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」 (@nhk_naotora) | Twitter

今日は今注目のこの二人に,「おんな城主直虎」の舞台裏についてじっくり語っていただきます.

 

「今日のゲストは柳楽優弥さん,そしてムロツヨシさんです」(拍手)

「ようこそ土曜スタジオパークへ」「よろしくお願いしま〜す」

柳楽・ムロ「よろしくおねがいします」

「早速なんですが,柳楽さんは大河が初出演だということですが,どうでしたか?」

柳楽「やっぱり今までの経験を発揮する場所っていうイメージがあるので,緊張してます」

「ムロさんは二回目の大河ということで」

ムロ「はい,そうですね,ちょっとメインというような,ちょっと大きい役をいただいたんで,初めてと言っていいくらいやりがいを持って現場に臨めてますね」

「撮影現場の雰囲気はどうですか?」

柳楽大河ドラマのイメージが,もうちょっと堅かったんですけど,ムロさんの一言で,会場が大爆笑になって」

ムロ「会場じゃなくて現場がね」

柳楽「楽しくやっています」

 

「そんあところも含めてお聞きしていきます.きょうは初めに,お二人の素顔に迫っていきます.まずは,柳楽優弥さんからです.おんな城主景虎の共演者はこの様に語っています」

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NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」 (@nhk_naotora) | Twitter

柴咲コウ「この間,お母さん役の財前さんと,柳楽君と方久役のムロさんとリハーサル終わりでごはんを食べる機会があったんですけど,柳楽君が言ったことを財前さんはいつもひろってらっしゃるんですね.私は,はてな?なんです.『龍雲丸はアブノーマルだ』って言ってました.あとは『アイムドラゴン』って言ってました.(笑い)でもお酒飲んでようがなかろうが,あまり変わらないので,彼は.一言で言うと,ホントに変な人です.まあ,一番変な人かも.同じ俳優さんとか,業界の中で」

 

心に残るシーン

柴咲「対峙しているところでも,もちろんあるんですけど.なんだろ,船の上で回想シーンを交えながら,自分の過去を語るところ」

 

龍雲丸(声は柳楽.映像は少年時代.雲を見る姿)「その時に,大きな龍雲が出ておったんでさあ.その雲を日がな一日見ておりましたら,一つ気がつきましてね.1日雲を見ていても,誰も何も言わねえって.家も,銭も,知る人もねえ.けど裏がえしゃあ,俺が何処で何をしようと構わねえわけで.」

(少年時代の龍雲丸)今日から俺は龍雲丸だー!」

龍雲丸(映像は現在へ)「これから先は,誰にも縛られず己の心に従って生きてやるんだと決めたんでさ」

 

柴咲「自由奔放に,自己責任でもって強く生きているんだなっていうのが,垣間見える部分だったので,なんか,こう,龍雲丸が可愛らしく見えた所ではありましたね」

 

柳楽君どう思ってるの?

柴咲木を切っているところが,大河ドラマらしからぬ直虎のドギマギした表情,煩悩まみれの顔が面白かったし,それに反して龍雲丸は余裕の顔?ナチュラルな感じだから,その対比がおもしろいなと思いました.

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NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」 (@nhk_naotora) | Twitter

柳楽君もかなりの気遣いだと思うんですよね.だから,どれだけの距離感でやっていいのか,変な気は使って欲しくないから,わりと私はつっけんどんに『なに!?』とか言って聞いちゃったりとか,『なにそれ!?』とか,かれのやったことに対して,かなり辛口なコメントや表情をしているんじゃないかなって思うし,それをどう思っているかを逆に聞きたいですけどね.嫌な思いしてるかな--って(笑い)」

 

「どうですか,嫌な思いされてるんじゃないかと心配されてましたけど」

柳楽「あ〜.そうですね,あの〜.そこまで嫌な思いはしてない」

ムロ「そこまで?」

「でもちょっとはしてるという---?」

柳楽「---やっぱり,龍雲丸ってキャラクターがしっかりオリジナルなキャラクター,立ち位置で,しかも,名前の並びが三番手で,あのー,そんな中で,僕の現場での姿勢って言うのが,わりと今まで現場でも--撮影してないときも役柄のテンションで居れたらなっていうふうに思っていて.普段こんなトーンの人間なんですけど.龍雲丸って言うのは頭っていう,まとめる立場なので,これを意識して現場に行ってるから.ちょっと『俺アブノーマルだ』とか余計なこと言っちゃってる」

「いいんですよ,それで.キャラクターが普段と全然違いますもんね」

ムロ「ふんふんふんふん.まーああいう部分もあるんですけどもね.普段は.もうちょっと仲良くなったりすると,そういう一面もあるんですけど」

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NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」 (@nhk_naotora) | Twitter

「普段,お二人でいるときは結構--」

ムロ「そうですね.会うたんびに最初の1時間は人見知りされるんですけど」(笑い)

「毎回?」

ムロ「ええ.毎回.1時間過ぎたあとぐらいから,元通りに戻れる」

「次の日は?」

ムロ「次の日はリセットしちゃうんです」(笑い)

ムロ「すぐにリセットボタンを押すリセットボーイなんですけど.すぐ押しちゃうんで.そのたんびに私はゲームをまた始めて,レベルを上げてちゃんと二人で接してるんですけど」

 

「この番組1時間しかないんですのでね.ちょっと,進めさせて---」

「でも先ほどのVTRの中にも,大河らしからぬちょっとドキドキするようなシーンもありましたけど。あのシーン演じているときどうでしたか?」

柳楽「ぼくもやっぱ,大河らしくないな〜ていう印象でいどんだので,結構.あと柴咲さんが好きで今の事務所選んでたりっていうこともあって」

「そうなんですね」

柳楽「そういう事もあって,少し緊張しましたけど.やっぱり,結構わりと冷たい返事なんですかね.---」

ムロ「ほんとに憬れちゃってるんで,----やってても,ドキドキしてるんですよ」

「へえ〜」「でもあの時のシーンは自分はドキドキしてないみたいな感じ---」

柳楽「だから,必死にこう〜(冷静な表情を」って)みたいな」

「『気にしてないぜ---』って感じで,ははははは」

ムロ「龍雲丸ですね」

柳楽「龍雲丸でした」

「だけど柴咲さんは平然としてるって思ってらしたから,成功ですね,それは」

柳楽「成功しました」

柳楽「どんなテンションで話すんですか?」

「今のテンションで全然大丈夫」

 柳楽「これナマ放送ですよね」

「全部ナマ」

 柳楽「こわいな〜」

「良い感じです」「そのまま続けていただいて」

「さらにですね,もう一人共演者の方に.こんな風におっしゃってたので.聞いてきました」

 

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NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」 (@nhk_naotora) | Twitter

印象的なシーンは?

高橋一生「一番最初会いに行くときに,ちょっと,どのぐらいの器の男なんだろう.っていうので,火鉢かなんかを踏みつけたシーンがあって,リハーサルでやらなかったんですけど,火鉢があったんでちょっとやってみようと思って,やってみて,なんかこう,ああ動じないんだな,ていう別の返しをしてくる人なんだなっていうので」

 

小野政次(高橋)「おまえが頭領か」(言いつつ,火鉢に足をかける)

龍雲丸(柳楽)「へい.龍雲丸と申します」直虎(柴咲「当家の家老じゃ.但馬という」龍雲丸「但馬様」

 

高橋「柳楽君の声って,本当に心から出ているような声なんですよ.だから僕のすごく好きな声で,いいなあって思いながら,いつも.

そこに居るっていうことを,とても意識されている俳優さんだな.そこに説得力を持たせるために,小細工やら,そういったものを一切使わずに,ちゃんと自分の肉体と思考をもって現場のセットないしロケセットに役としていようと努力される方だと思います.それを意識されてるからこそ,やっぱりこう,居住まいがとても,そこに居るっていうことがストンと出来ている人だと思うんですよね.

いいなあと,ステキだなと思いますけどね」

 

柳楽「ありがとうございます」

ムロ「すごい」

「ねえ」「居住まいがステキだと」

柳楽「嬉しいです.

わりと映画の現場が多くって,いろいろな監督に,そこに居るように,まあ,居ないんですけど,カメラとかあるんですけど.

極力できる範囲内で,相手と自分がそこに,この世界で生きてるんだということを意識しろって.

強くいわれてたんで,それが残ってるんですかね.それを気づいて言っていただけてるのはホントに嬉しいです」

「火鉢に足を乗せても動じないなーって,高橋さん,おっしゃってましたけど」

柳楽「だけど,乗せるんだ,って思いました」

「そういう風に思ったんですね」

柳楽「多分,ぼくが割と態度の大きいキャラクターで作っていったから,多分イン(クランクイン)の日だったんです.僕の.だからやって来たのかなって」

 

(以下続く

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