「まんぷく農家メシ.さあ,今回は梅沢さん.埼玉県の深谷に来ております.この銅像が渋沢栄一さんの銅像でございます」
「なんで,裏側にあるんですかね?」
「この建物は,渋沢栄一記念館なんです.この裏側なんです.ちょっとこちら側で赤城山を見ていただこうと」
「それはいんじゃないですか」
「ということでございます」
「今年の大河ドラマは」「興味ありませんから」「興味ないということは,つまり,今回もお呼びがかからなかった」「えっ,別に」「観てる方,『梅沢富美男に芝居させろ』って,NHKに,メール,ハガキ,手紙お願いします」
「あのねっ,年明けてから,いろんな番組に出ましたよ.全て高視聴率」
「ハハハハハハハ.とにかく,見てる方,梅沢富美男にこんなつらいしゃべりさせないでください」(笑い)
お便り届くといいですね.どうも,乙葉です.今回いただくのは,今が旬の甘〜いネギ!
ご飯のお供にぴったりのネギみそや,いつもの湯豆腐が,大変身.簡単・おいしいネギだれ.
さらに,ネギは洋風料理にも相性抜群.
梅沢さんは苦手ですが,とろっと甘いネギをいただきま〜す.
今回の舞台は,埼玉県深谷市.
「ねぎ 〜埼玉県・深谷市〜」
「ねぎ 〜埼玉県・深谷市〜」 - 梅沢富美男と東野幸治のまんぷく農家メシ! - NHK
今年の大がドラマの主人公,渋沢栄一のふるさとです.
埼玉県はネギの収穫量が日本一.
(2019年度は千葉が1位)
作物統計調査 作況調査(野菜) 確報 令和元年産野菜生産出荷統計 年次 2019年 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
中でも深谷のネギは全国的に知られるほど有名です.
もともとは,養蚕が盛んな地域でしたが,その衰退をきっかけにネギ栽培がスタート.利根川流域は,肥沃な土地と赤城山からの冷たい強風が,ネギ栽培に適しているんですって.
「今日はですね,ネギ!深谷ネギでございます」
「遂にきましたね」「番組四年目,念願でございます.梅沢さん,ちょっとネギが苦手なんですけど,果たして,今回,梅沢富美男さんはネギを食べることができるのか!」
「全てネギですね」
「1軒目は,“白が長くて美しい!トロッと甘〜い深谷ねぎ”.
2軒目;“涙・涙の箱詰め作業!?” 何が涙なのか? ”渋沢栄一も愛した煮ぼとう”煮ぼうとうっていうんですか?」「煮ぼうとう?」「じゃあ,ちょっと,スタートしたいと思います.はい,こちらです」
さあ,梅沢さん.頑張っていきましょう.
1軒目は,“白が長くて美しい!トロッと甘〜い深谷ねぎ”.
「さあ,梅沢さん.ねぎ.深谷ネギのですね.畑にまずは行きましょう」「お願いします」
「どうなんですか?ネギ?」
「子供の時,風邪をひきましてね.おばあちゃんに,ネギを焼いたヤツを喉に撒かれたんですよ.そのときのニオイと強烈なイメージが,トラウマのように残ってまして」「へ〜」
「で,あの.とりあえず食べてはみたんですよ.何度か.でもダメなんですね」
「今日のロケに対して,気持ちがちょっと乱れてるんで---」
「まんぷく農家メシの“まんぷく”の字が逆さになって.マスク逆さなんですよ.これだけ今,動揺しているってことですから」
「ネギのニオイがしましたね」「ネギですネギです」「どうもすごいネギですね」「今日は,お願いします」
迎えたのは,馬場一彦さん・三恵さん兄妹.
「分からない.きょうだい!もう何年もされてるんですか?」「20年ぐらい」
「妹さん?」「私は10年ぐらい」
一彦さんと三恵さんは,両親の後を継いで農業の道へ.ほぼ一年を通してネギを出荷してるんですって.
「あの.ニット帽子は分かるんですが,ゴーグルは何ですか?」「今日はそうでもないんですけど,ものすごく風が強いんですよ.赤城おろしとか,有名な空っ風っていうぐらい.あんな風にホコリがばさばさ立っちゃうんで.作業中はしてないと」「あ,ホントだ」
実はこれが美味しさの秘密.寒くて強い風.そして霜によって,この時期のネギは,とっても甘く育つんです.
「どういうのがいいネギとか,悪いネギとか,何かあるんですか?」
「ぶっちゃけ,見た目ですね.これだと立派には見えますけど,太すぎて」「太すぎるんですか?」「太すぎる」
太いと見た目が悪くて,値段が下がってしまうんですって.それでは収穫させてもらいましょう.
「ためしにじゃあ,後ろ抜いてみます?」「はい」「じゃあ梅沢さんも」「私も?」「この辺の最寄りのところ」
「これ集めて,これでいいですか?抜いて」「大丈夫です」「はいはいはい,どうですか?太すぎる?」「いや,大丈夫.それを剥いて,要するに細くなるわけですから」
立派ですね.そして,ネギが苦手な梅沢さんは---
「こううこと?あら?抜けないよ.あ----」「抜けた」「これはどうですか?」「うん,まあまあ」
「葉っぱも三本残しっていうんですがね.ここぐらいまで剥かないと---これじゃ全然剥きが足りないんです.白い部分が伸びてくるんで」
「ホンマやホンマや.上の緑を3本残しにするぐらい剥くと,伸びてくる.白い部分が.うわあ,きれいな白.きれいきれいきれい」
白い部分が長くて美しい.これが深谷ネギの特徴.
この白い部分を作り出すために,土寄せという作業を行います.土をかぶせて日光に当てないことで,ネギは緑色にならず,白くなるんです.
ネギは土から植えに伸びる野菜.そのため,何度も何度も土をかけなければなりません.とっても手間がかかってるんですね.
「今日はネギ料理を食べるわけですけど,梅沢さん,どうですか?今のお気持ちは」「はい?」「今からネギ料理食べるんですけど,どんなお気持ちですか?」「ネギ大好物ですもん」「ありがとうございます.すみません.」
「オフィシャルでネギ苦手だって言ってなかったですか?」「ネギ農家に対して申し訳ないから,今日は,いろんな気持ち,複雑な気持ちの中でがんばるって言ってたんです」「わしのプロフィール,1回見ていただければ分かるんですけど,苦手なもの『ねぎ』って書いてある---」「書いてますけど,それがもしかしたら今日変わるかも分かりません.じゃあ,このあと,ネギ料理いただきましょう!」
さあ,梅沢さんにとっては試練の時ですね,無理しないでくださいね.
「まずはどういうネギ料理をいただけるんです?」
「まずは,深谷ネギを一番シンプルに味わっていただこうと思って,ただ切って焼いただけの,焼きネギを東野さんにお願いします」「分かりました」「これは焼き加減で辛みが残ったりするんで,梅沢さんきついと思って」(梅沢さんは固まっています)
「こんな焼きネギなんて一番美味しいの俺だけいただきます.結構でございます.どうしましょう」
「一口大,5センチぐらいの長さに切って」「一口大と言うことはこれぐらいでいいんですか?」「そうですね.自分で食べやすいぐらいの長さに切ってもらってフライパンで,いい加減に焼いてください」
油はひかずに,いいかげんに焼きます.
料理①:焼きねぎ
材料 ねぎ(1本)
作り方
①ねぎを5cm程度に切る
②フライパンでコロコロとお好みの柔らかさ・焦げ目がつくまで焼く
※テフロン加工等されていないフライパンの場合は油をひいてください。
「申し訳ない,長さを統一すればよかった,申し訳ない」
「ほんとうは,余りきらないで焼いた方が,中の汁が出ないので,よりおいしく食べられるんですけど」「なるほど」「ちょっと家の料理機材だと難しいんで」
「農家を継いだじゃないですか.お二人とも.何の抵抗もなかったですか?」「うちはなかったですね」「偉い!」「東京行って華やかな仕事したいとかあるじゃないですか」「あんまりごちゃごちゃに憧れなかったですね」「でもあれですよ.あんまこんなこと言うたらあれですけど,東京はそんなに風,吹いてないですよ」(笑い)
「あの風は,やるまでわかんなかったです」「ははははは」
「ええ匂いやわ!この匂い,好きなんですよ」
「ねぎ 〜埼玉県・深谷市〜」 - 梅沢富美男と東野幸治のまんぷく農家メシ! - NHK
ネギの味が濃いので,何もつけずにいただきます.
「うん,おいしい.甘い!おいしい!すばらしい」
「梅沢さん,目が泳いでる」
「すばらしい」(拍手)「おいしいですよね」「梅沢さん,食べてないじゃないですか」
いよいよ梅沢さんの番です.
続く