快晴ではないものの,今日も過ごしやすい1日でした.
休日の散歩.
混雑を避けてどこへ行こうか思案の末,北鎌倉まで山道をたどることに.
亀ヶ谷の切通も人は少ないのですが,今日は更に人がほとんど通らない,最短コースを選択.
海蔵寺へ向かう路を右に折れて,北鎌倉ー葛原が岡のハイキングコースへのぼる路です.
今はほとんど通る人がいなくなって(以前の道を遮るように私邸が建ってしまったので),藪の中のかなりの坂道を登らなくてはいけません.藪道は短いのですが,ちょっとした決断が必要.
https://www.mapion.co.jp/m2/35.31918679,139.54678228,16
英勝寺駐車場の銀杏は半分ほど色づいていました.
道中のお宅の趣向を凝らした花をみるのが,毎回の散歩の楽しみです.
今一番目にする花の一つ,石蕗(つわぶき).長い開花時期の最後のランタナ.
藪の坂道を登り切ると,普通のハイキングモースの路になります.
あまり見かけない黄色い花.
気にはなっていたものの,いつも通り過ぎていた「たからの庭/たからの窯」.
今日は初めて入ってみることに.
入場は無料.中で,コーヒーも飲めます.
山茶花を詠んだ短歌.
(古今短歌歳時記より抜粋)
朝ぎよめ今せし庭に山茶花のいささか散れる人の思ひや 伊藤左千夫 左千夫歌集
川に臨む生垣ありて水の上にこぼれんとする山茶花の花 正岡子規 竹の里歌
霜月の照る日の庭に咲きすぎて色やゝあせし山茶花の花 太田水穂 雲鳥
さざんくわ の いくひ こぼれて くれなゐ に ちり つむ つち に あめ ふり やまず 会津八一 寒燈
すべもなきさびしき庭となり果てぬ日陰に散れる山茶花の花 四賀光子 藤の実
山茶花の咲きたる道はひそかにてそのこぼれたる花のひそけし 小野昌繁 秋山
山茶花のはな褪せぬままに地に積めりいつかは消えむ嘆きの量(かさ)も 渡辺於兎男 雪蟲
命たゆたふ旅のはたては石のぼる昼のまぼろしさざんくわの花 山中智恵子 みずかありなむ
さざんくわの紅をつつめる薄雪はけふのわたしの夢の器よ 恒成美代子 夢の器